四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今日は久しぶりにマリネックスから。

現在HPのリニューアルなど、バタバタではあるが、様々なテストには余念はない。その一部をご紹介。

いつものように豆苗を食事として頂いてから、水耕栽培でテストを行う。

まずは水道水のみで栽培したものである。

続いてマリネックスを主に、試作品であるオリジナルの新資材で栽培したもの。明らかに違いが出ているのをわかっていただけると思う。

あと写真はないが、冬の室内を華やかに彩ってくれるシクラメンの葉の黄化がかなり抑制されるなど、非常に期待できる結果が出てきており、また商品化に一歩近づいたと言える。

その他、地方自治体や公園などから、河川や池の水質改善の依頼や、土壌改良、有機による管理方法の改善相談などもあり、今まで培ってきた技術や製品が役に立てていることを嬉しく感じる。
中には、温暖化が進み厳しい状況であり、これからはマリネックスなしでは持続可能な農業は難しいとまで言っていただける篤農家もいらっしゃる。また農福連携にはこのような天然由来の資材を活用した栽培で安心安全をとも言ってもらえている。

最近では花き園芸栽培や緑化、進化する植物工場や陸上養殖、複合型のアクアポニックスでも利用していただき、殺菌や免疫力向上による病気害虫の抑制、旨味向上などの報告がきている。さらに医療機関や消費者の方から喜びの声もいただけており、多方面から多くの期待が寄せられている。

マリネックスはとても小さな会社ではあるが、大きな課題に挑戦しようと思っている。
そしてこれからのエシカルな花き園芸・農業には必要な会社だと感じる。
引き続き研究・開発を進めていきたいと思っているので、応援いただければ嬉しく思う。

一昨日昨日と、都内での活動である。
いつものように朝一番の飛行機で羽田に向かい、羽田から京急で目的地に向かう。

移動はよく利用する電車である。その理由は比較的横浜方面は空いているのと、何といってもまるで別料金を払う特急のような綺麗な車内で乗り心地が良く安心感があるからである。いくらマスクを二重にしているからと言っても、やはり万全を期してと思うので、目的地まではできるだけ安心できる路線を使う。

京急川崎駅からJR川崎、JR稲田堤から京王稲田堤での少し距離がある乗継を、人の間を縫うように進み、ホームまで階段を駆け上がり列車に乗り込む。おかげでアプリの乗り換え案内が示す到着時間より20分早く着くことができた。今までの中でのベストタイムを記録した。これはきっと連日の五輪の影響もあるのかもしれない。

そして目的地のよみうりランドに到着。そこでのミーティングを終え、隣接するHANA-BIYORIへと向かう。

まずはいつものようにパラボラッチョの健康診断を終え、模様替えされた植栽などを見学した。

パートナーでもあり以前からお世話になっている永村氏チームが手掛けた世界的に著名なPiet Oudolf 氏のガーデンも見学。芽吹き始めた球根などがちらほら。3月のOPENが待ち遠しい。

そして素敵な花に囲まれた手水舎の龍にご挨拶をして、次のミーティングへ向かうことにした。

電車を乗継ぎ、東京駅に向かう途中で、Facebookをチェックしていると、同郷で活躍されているダリアジェンヌの梓さんのアップが目に入った。見てみると、何と有楽町マルイにてポップアップを出されるとのことで、途中下車し陣中見舞いに行ってきました。

梓さんは、元タカラジェンヌであり、現役のダリアの生産者という素敵な経歴を活かした魅力的な活動をされていて多方面から注目されている。地元宝塚では話す機会をもつどころか会うことすらもめったになかったので、まさか東京で久しぶりに再会する機会があるとは思っていなかった。この日も梓さんはお客様の対応、私は会議のため、ほんの少しの立ち話しかできなかったが、世界に向けて一緒に何か取り組みたいねということになり、お互いがエールを送り合い、私は次の目的地へと向かった。

ホテルに入ると早速Wi-Fiを繋げて、リモートで、あるプロジェクトに際してヒヤリングを行い、様々なことを学んだ後、日付が変わるまでデスクワークを行い、軽くシャワーを浴びて、ベッドに横たわった。

翌朝、会議資料に目を通し、リモート会議に参加。会議終了後は慌てるようにホテルをチェックアウトして、またまた空いている路線を選び移動。

午後は、久しぶりの国立競技場である。東京五輪開催中は、全く入れなかったので少し心配であったが、私たちがお届けした植物はとても元気にしていて、久しぶりの再会がとても嬉しかった。きっと多くの人に見守られてお世話いただいたからだと思う。感謝である。

そして今後についてなどの打ち合わせを終えると、また急ぎ足で地下鉄に乗り込んだ。

次の目的地はギフトショーが開催されている東京ビッグサイト。本当であれば明日の午前の予定であったが、降雪でダイヤが乱れるとの情報だったので、無理矢理この日の夕方に詰め込んだため、見学できる時間は1時間程度しかなかった。

まずはパートナーであり、以前からお世話になっているミュールミルさんのブースを拝見し、ご挨拶をしてきた。相変わらず広いスペースに魅力的な花器をうまくディスプレイされており素敵な仕上がりであった。

他にも興味深いブースもあったが、人が多いところを避けているといつものようにしっかり見ることが難しかったが、相変わらずの嗅覚が働くのか、いくつかの興味深いブースを拝見することができた。

また会場を移動中には数名であるがマスク越しの又右衛門を見つけ、お声掛けいただいたりして、あっという間に時間が過ぎてしまい、後ろ髪を引かれるような思いで会場をあとにした。

そして無事、搭乗時間前に羽田空港に到着。予定していた便にて伊丹空港へと向かうことができた。

今回の都内出張は、いつも以上によく走ったように思う。それは帰りの伊丹空港から少し離れた駐車場まで歩く時、足腰や膝がガクガクになっていたことが物語っていた。やはりリモート会議が多いせいで、かなりの運動不足になっているからということもあるだろう。少し温かくなったら、せめて週末には机やパソコンから離れて、外に出て運動をしなければならないと強く感じた。

でなければ、COVID―19が落ち着いた時に、アフリカやヨーロッパの大地などを走り回ったり、木に登ったりできないだろうから・・・。多くの出会いとともに、そのようなことを気づかせてくれる今回の出張となった。

研修で学ぶは、当たり前である。
ただ当たり前である、必ずしもそうとは言えないという意見の方もいらっしゃるかと思うのであえて・・・

週初めは、私たち薔薇園植物場が加盟する日本植物園協会の教育普及委員会が開催する研修会とワークショップがオンラインで行われ、聴講するため丸1日パソコンに向かい合っていた。

午前中は、3つの講演が開催された。
その1番目は「動物園水族館における生物多様性保全と教育の変遷」と題し、千葉市動物公園の高橋宏之先生の講演であった。高橋先生は動物園水族館教育に長年携わられ、日本動物園水族館教育研究会の会長を務めておられる。WZACES(世界動物園水族館保全教育戦略)など、最新の世界情勢を踏まえ動物園水族館における保全教育全般をご紹介いただけた。
又右衛門はかねてから、自然界では植物と動物は共生しているが、展示園においては分離されていることも多く、動物の情報が少ないと感じていたため、とても有意義な時間となった。

2番目に、「動物園水族館における生物多様性の保全教育事例紹介」として、動物教材研究所の松本朱実先生から、日本の動物園水族館において、来園者向けの具体的な保全教育事例の紹介があった。一般の方々にも伝わりやすい表現など、実際に応用したいと思うようなことをいくつも聴くことができた。

3番目には「日本植物園協会における生物多様性保全の取り組み紹介」として、国立科学博物館筑波実験植物園所属であり、協会で植物多様性委員会委員長を務められる遊川知久先生より、日本植物園協会における植物多様性保全の取り組みについてのお話を聴くことができた。

休憩をはさみ午後からは、協会会員の3園から事例紹介があり、その後、1グループ4~5名にわかれ、「植物園における教育普及事業に生物多様性の保全教育を取り入れる」を題材にしたワークショップが開催された。各園とも積極的に関わっていたのが印象的で、多くのことを学ぶ機会となった。

※写真はイメージです。

4日は、三木にてNS研究会とこれからの肥料のあり方についてじっくり話し合った。
まだどのようなことかはOPENにはできないが、今までの肥料に対する認識を改めさせられる大きな衝撃を受ける研究報告であったことは確か。今後の研究と、商品化がとても楽しみであるので、引き続き積極的に進めていきたく思っている。

このように魅力的な方々から多くを学ばせていただけることを本当にありがたく思う。

きっと学生時分に自然以外からほとんど学んできていなかった私に、多くの機会を与えてくれているのかもしれない。日々勉強である。

今日は2月1日。いつものようなお朔日参りの話ではなく、新しく展開する「AIR-POT®(エアポット)」の販売開始のお知らせをしたいと思う。

「AIR-POT®(エアポット)」って何???と思われる方も多いかと思うが、エアポットとはイギリスで開発され、 25年以上にわたって洗練と改良を積み重ねてきた植物の生育を促進する画期的なコンテナ(鉢)である。

私は5年ほど前、スペインの展示会に招待された時にこの商材に巡り合うことができた。この商材に大きな可能性を感じ、日本に帰ってから数年間色々調査を進めてきた。

ただ輸入するリスクもあるので、一時は国内メーカーで同様の機能を持ったコンテナはないだろうかと検索したが見つけることができずにいた。

調査の途中、国内の工場関係からは「同様の商品を模造してオリジナルでつくれば?」という提案をされることもあったが、バラエングループは商品開発を積極的に取り組んでも、類似したものを作るという取り組みはしない慣習であるのと、開発者や先駆者をリスペクトする考えが強く、そのような活動は私たちの方針にはそぐわないので、引き続き調査を進めていた。

そのような中、よく似たものを見かけることもあり、検討はしたものの、製品や開発の背景など随所に違いがあり、私たちのルールに照らし合わせると導入に踏み切るまでに至らなかった。さらにCOVID-19の影響もあり、ここ数年は海外に行けていないため、一時は輸入を断念しようと考えていたが、あることがきっかけに調査を加速させたところ、弊社の貿易担当者からの報告があり、長年の経験や実績をもつ、本家と言えるThe Caledonian Tree Co. Ltd(ザ・カレドニアンツリーカンパニーリミテッド)と巡り合うことができた。そして彼らと交渉を進めていく中、互いの商品開発に対する考え方や会社の方針など一致することが多くあり、今後の展開についても意気統合。The Caledonian Tree Co. Ltdの海外展開のルールである「パートナーの一国一社制度」という条件において、数ある候補の中から日本ではバラエングループがオフィシャルパートナーとして選択されることとなった。これが今夏のことである。

その後、本来であれば昨年中には輸入を完了し、販売ができているスケジュールであったが、ご存知の通りCOVID-19によりコンテナの手配がかなり難しく、やっと本年になって通関することができ、今日皆さんにご案内ができることになった。

この商品の素晴らしさや特徴、実績などは、日本語訳のYouTubeが一番わかりやすいと思っていますので是非ともご覧いただければと思っています。
▼AIR-POT日本語版YouTube動画

また公式ニュースリリースは下記からお読みください。
▼AIR-POT®(エアポット)の販売を開始について

私たちは、環境に配慮し、植物のためになる研究開発、商品展開をしていきたく思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

今週も、会議、面談、研修や、毎日いくつものミーティングなどがあり、気がつけばあっという間の一週間であった。
その中では、初めて弊社を訪れられる方や、久しぶりにお会いできた方もいて、充実して日々をおくることができたと言える。

週初めには最近注目が集まっているナチュラリスティックガーデンを展開される方々と面談ができた。
自社でも一部ナチュラリスティックガーデンの施工を行っているが、ガーデン用植物を卸したり生産したり、さらに新しい資材の開発を行っているため、現場で活躍される方々と会うことができる機会は貴重である。この日も大いに学ぶことができ、ありがたいことである。

週中は農福連携の研修会や、数年後に控えた思い入れが強いプロジェクトの定例ミーティング。さらに今後の又右衛門の活動に大きな変化をもたらすかもしれない提案などもあり期待と不安?心配?などが頭の中を交差する。

さらに後半には、十数年前にご縁をいただいた有機農業の師である永座先生と久しぶりにお会いすることになった。永座先生とのご縁によって起ち上がったアースフィールと言う会社がバラエングループ内にある。この会社のことについてはまた改めて書くことになると思うが、本当に永座先生には多くを学ばせていただいた。

今後について様々なことを話し合い、引き続き環境に配慮した持続可能な農業や園芸、緑化のために活動することを約束し、お土産まで持たせていただいて帰路につくことになった。

そして今、そのお餅をいただきながら、このブログを書いている。
私を知っている人はご存知かとは思うが、又右衛門は粒あんが大好物である。そしてこしあんが苦手である。そのため有名な赤福餅すら口にすることはまずない。

しかし永座先生にいただいた中将餅を食べて、こしあんの美味しさに気づくことができた。

粒あん大好き!こしあん苦手!ぜんざい大好き!おしるこ苦手!は自分の中で何かを決めつけなければならないと思い込んでいたのかもしれない。
また赤福餅を美味しいという大多数の方々と同じ意見であることへの違和感もあったかもしれない。

そのようなことを考えながら、気がつけば未だかつてないぐらいのこしあんを食べている自分がいた。
これからは、今までの自分の活動スタイルや考え方も大切にしながら、たまには自らを見つめ直し、変な先入観や無理な自分づくりを捨てていかなければならないと思えた。

そのようなことを教えてくれた中将餅に感謝である。

それにしてもよもぎ餅とても美味しかったです。
このあんが粒あんだったらもっと良かったのにと思っている間は、又右衛門もまだまだなのかな・・・(笑)

2022.01.22

港にて・・・

今週も相変わらずのバタバタであっという間に一週間が経ってしまった。

週初めには待ちわびたヨーロッパからの貨物が入港したので、検品と仕分け作業のため港の倉庫へと向かった。
数量品質とも問題なし。来月のリリースを楽しみにしてもらえればと思う。

また、市場からの新しいプロジェクトに参画することになり、火曜日は、その打ち合わせのために施設を訪問した。ここでも私たちの植物や取り組みを活かせそうで、楽しみである。

週中から週末にかけては、重要なリモート会議が1日に数本ある日が続いたため、小さな脳を少し使いすぎたかもしれない。

ただそのような中、久しぶりにトラックのハンドルを握り雪の中滋賀へ納品に行かせてもらったり、三木の農業現場を訪れ新しい農法に触れたりしたことで、少しリフレッシュすることもできた1週間であった。

港から海を眺めていると、毎年当たり前のように訪れていた海外の国々がとても愛しく感じてくる。
そこに住み暮らす植物やパートナーたちの顔が浮かんできて、このように厳しい環境であってもみんなは元気にしているのであろうか?一体いつになったら以前のように植物や大地、人びとに直接触れることができるのであろうか?など、色んなことが頭の中をよぎっていく。

そのような日が来ることをただただ待っていても仕方がない。
ルールに従って、自分たちで今できること、今こそやらなければならないことをしっかり行いながら、以前のように海外を行き来することができる日のためにしっかり準備はしておきたいと思っている。

海外の植物やパートナーの皆さんと、笑顔で力いっぱいハグできる日のために・・・

週初め、えびす神社のお飾りをお祀りし、本格的に1年間が始まるような気分になった。

11日。朝一番の飛行機にて東京へ向かうために伊丹空港へ。途中少しアクシデントがあり出遅れたため、駐車場から福男選びなみに走り、何とかギリギリで搭乗できた。その後の電車の乗り継ぎも走り続け、最短の時間でよみうりランドHANA-BIYORIへと到着した。

今日はパラボラッチョくんの周辺工事の打ち合わせのため訪問である。
素敵なスタッフに可愛がっていただけ、パラボラッチョくんは相変わらず元気である。スタッフの方々の報告によると、植栽してから約3cm幹が太くなったのこと。順調で何よりである。

その他の植栽なども拝見し、OPEN当初よりも、スタッフも植物もかなり育っていたのが印象的であった。きっとスタッフの植物に対しての想いが伝わっているのであろう。

昼からは横浜に移動し、素敵な方々との初顔合わせ。どのような方々かはここでは控えさせていただくが、とても素敵なお話ができ、今後に繋がるものであると感じた。そしてホテルに移動し、資料づくりなどでほぼ徹夜状態で朝を迎え、打ち合わせと、新聞取材のため大阪に戻った。

翌日13日は都内での研修会のために再び始発の飛行機で羽田へと向かった。羽田到着後1つミーティングを行って、研修会場へと向かった。今回は、先日訪問した機構の研修会にお声掛けいただき、2日間の研修に参加させてもらった。初日は海上での座学、2日目は現地視察と座学など多くを学ぶことができた。さらに新しいご縁もいただけ、とても有意義な2日間となった。

15日は、昨年、千葉県立中央博物館の特別展「バラのすべて~All about Roses~」にてお世話になった植物分類学者の御巫先生にお越しいただけ、お預けしていたバラエンカタログなどを受け取り、またバラについていろいろと学ばせていただくことができた。

昼からは兵庫県三木へと移動。
農業や植物に関わる研究において、日本屈指の知識や能力を持ち、今まで様々な課題を解決してきた先生との初めての面談の機会をいただくことができた。
お話を聞かせていただいたが、私にはその凄さがすぐには理解できないぐらいの研究と結果をお持ちで、学ぶというよりほとんど驚かされることばかりであった。
どのような研究であり、どのようなことを目指しているかについてはここではお話はできないが、それは今までの農業や施肥の常識を根本から覆すことになるような研究で、身震いするような思いがした。
先生の言葉は鋭く強く厳しい。しかしそのどれもが理論的であり、さらに温かい。
そして先生は、その技術を生産者のために活かしていくことを目指しておられ、バラエングループの生産者と植物のために・・・という考え方と方向性が合致している。まだまだ知識も技術も足らな過ぎる又右衛門に多くを補填してくださり、同じ目的に向かって一緒に歩んでいただきたい方であると強く感じた。きっとこれらの技術をうまく活用することで多くの社会の課題を解決できるであろう。乞うご期待である。本当に素敵なご縁に感謝である。

最後に下記の2枚の写真は今週2回東京を往復した時に撮った機内からの写真である。

1枚は誰もが知っている富士山。周りを圧倒する飛び抜けた存在感があり、美しい!

もう1枚は、ひとつひとつの名は、知らない人も多いであろう山々。
富士山のような飛び抜けた存在感や高さはなくとも、周りと同じような高さで繋がり、陽があたっている姿は、同じように輝いていて、とても美しい‼️

又右衛門は、この2つの光景を観ながら、多くのことを気づき学ばせてもらった。
このように本当に頭でも魂でも多くを学ばせてもらうことができた、素晴らしい1週間であった。

新年を迎え、初詣など毎年の恒例行事を終えるこの時期になると、年始行事の最終仕上げと言えるえびす神社参拝がやってくる。私は小さな頃から父に連れられてほぼ毎年参拝をしていたので、おそらく50回ほどになるのかと思う。私の1年間の行事において重要な位置づけである。

私がいつも参拝する西宮戎様は、10日早朝の開門時に参拝一番乗りを競う「福男選び」で有名である。実際私は周囲の反対などもあり参加できずにいたが、この歳になるまで幾度か参戦したいと思ったほどの行事である。

そのような思い入れのある西宮戎。今年は9日の宵えびすに参拝した。
9日を選んだ理由は、このご時世なので、宵えびす、本えびす、残りえびすの3日間(9~11日)のうち、一番混み方が少ないであろうと思ったからである。

まずは車を停めてから正門へと向かったが、昨年に続き露店が出ていなかったので、人出は多いもののほぼ混雑もなく到着。正門をくぐり、まずは昨年に授かったお札や吉兆などの縁起物をしっかり御礼を伝え返納した。

そして本殿に向かう。飲食の露店がないため、参道も広く、混雑なく到着。新しいお札を授かり、1年間のお礼をゆったりとした気持ちで伝えることができた。

その後、毎年お世話になる吉兆店「福富」さんへと向かう。このお店は毎年私たちの参拝を待っていただいており、長いお付き合いである。お店に着くと同時にマスク越しでも私のことに気づいてもらえた。ありがたいことである。再会を喜び合い、お互いが1年間無事に暮らせていることを労い合うことができた。そして恒例のプレゼント交換もすることができ、また1年間お互い元気でいることを約束し、神楽殿へと向かうことにした。

神楽殿でお神楽を舞っていただいたが、コロナ対策でお屠蘇の振る舞いは中止。色んな影響があるのだなーと思いながら、最後の参拝をしている荒えびす様へと向かう。

その途中も飲食の露店がないため渋滞もない。お化け屋敷は飲食ではないので健在。荒えびす様に到着し、お礼とお願い事を伝えて、例年通りの参拝を終えることができた。

車に戻る途中では、露店ではない常設店舗が特別出展しているベビーカステラに100名近くの長蛇の列ができていた。きっと少しでも以前の戎神社の賑わいを感じたかったのか、よほどお腹が減っているのかな?など考えさせられる光景であった。

今年もCOVID-19の影響で以前の“おしくらまんじゅう”のような西宮戎参拝ではなかったが、ゆっくりしっかり参拝ができることはとてもありがたいことであると思えた。
ただこれも新しい日常として以前と変わってしまうとしたら、それはそれでかなり寂しいものであるなと複雑な思いがした。

いずれにしても、来年も引き続き参拝できるように1年間をしっかり仕事に取り組んでいきたいと思う。そして来年こそは様々な厳しいことが少しでも落ち着き、以前のようにスタッフ有志と一緒に参拝ができるような環境になっていることを願うばかりである。

今年一番初めの出張は滋賀となった。
一昨年まではほとんど利用することがなかった栗東インターチェンジであったが、昨年夏ごろから利用することが多くなった。それは何度かブログでもアップしているが、JRA栗東トレーニングセンターに向かうことが多くなったためである。

しかし今回、栗東インターチェンジを利用するのは守山に向かうためである。
守山といえば、WABARA(和バラ)として、とてもしなやかなバラを作出し、世界的にも人気を博しているRose Farm Keijiさんがある。今日は、そちらとの新しいプロジェクトの相談で訪問することになった。

私たちの研究チームの主要メンバーである松本微生物研究所の方々も遥々お越しいただいての現地ミーティングとなった。

まずは圃場の中を案内いただき、バラの育種や生産工程などについて、とても丁寧に教えていただいた。その説明から、ひとかたならぬバラへの愛がひしひしと伝わってくる。また土耕にこだわり、環境への配慮などもされており、私のようなものが言うのもなんだが、とてもこだわった素敵な取り組みをされている生産者である。

今回のプロジェクトの詳細は、まだまだOPENにはできないが、松本微生物研究所とバラエングループで取り組む新しいプロジェクトがあり、ぜひともRose Farm Keijiさんに協力していただきたく、お願いの訪問であった。

そして、そのプロジェクトの目的や方法をお伝えすると、快く「喜んで!」とお答えいただくことができた。本当にありがたいことである。それはきっと3社の共通の想いである「植物のために!」があるからだと言えるであろう。本当に素敵な方々に囲まれていることに感謝である。

早速、大まかではあるがスケジュールも決定させ、週明けから具体的に取り掛かることになった。どのような結果が出るか本当に楽しみである。

その他にもRose Farm Keijiさんの東京での取り組みや、近々発表するもののことなども聞かせていただき、他社ながらわくわくさせてもらうことができた。
また今回の件とは別に、一緒に取り組むプロジェクトも早々に控えているので、それもまた楽しみである。

これからも学び続けながら、研究チームとともに新しい取り組みをしていければと思っている。そしてその共通の想いや目的はきっと「バラの笑顔をみたいから」ではないだろうか。そのようなことを頭に思い浮かべながら現地を後にした。

昨年からバラに関わる方々との接点がとても多く増えてきた。これはきっと先々代のお導きのかもしれないと感じる今日この頃。これからどのように進んでいくか楽しみである。

そのような素敵な1日となった今年初めの出張。
『こいつぁ春から縁起がいいわい』のフレーズがあうのかもしれない。

元旦。まだ暗い中、大晦日からちらついていた雪を心配しながら起床。当たり前だが結構寒い。例年のごとく元旦の1日が始まった。まずは自宅の神棚をお祀りして新年のご挨拶を。

そして自宅を出発、玄関にはうっすら雪が積もっている。
何か風情を感じつつ、路面が凍結していないか心配しながら、車庫から車を出した。

家から幹線道路に出るまでは少し凍結している場所もあり、そろりそろりとの運転ではあったが、山から下りた時にはすっかり普段と変わらずの路面状態で、難なく氏神様である東の宮、松尾神社に到着。
薄暗く人気も少ない本殿と猿田彦さま、薬師如来さまをゆっくりお詣りすることができた。

その後、西の宮である天満神社をお詣りした。その頃には陽も上がりはじめていた。

そして本社の神棚をお祀りした。見上げると先々代からロゴ使用されているバラエンの看板に温かい初日の陽光があたり、これからの活動の支援をしていてくれているように感じた。

本社を出発する頃には、恐竜たちにうっすら積もった雪も解けはじめていた。
元旦ということもあり空いた道を進み、いつもより少し早く大阪営業のある兵庫県生花 大阪本部に到着した。さすがに市場、仲卸とも休業なのでとてもひっそりしていた。

そして大阪営業所の氏神様である春日神社をお詣りし、宮司様にも新年のご挨拶をすることができた。
続いて、大阪営業所、市場内の仲卸棟の神棚をお祀りし、昨年1年間、厳しい環境の中でも耐え抜いてくれたスタッフ、会社をお守りいただいた感謝の念を祝詞にこめてあげさせていただいた。

その後、市場の中心にて、平素市場をご利用される生産者、買参人、流通業者、仲卸、そして仲卸各社をご利用いただいている花き事業者の安寧と繁栄を願い、土地の神様にお神酒と橘の実をお供えした。

学生の頃から40年以上お世話になり、育てていただいた梅田生花、大阪植物取引所の皆さんの顔や、先代の活動を思い起こしながら、今年も引き続き、花き業界のあらゆる立場の人と協調し、パートナーと共に歩んでいきたく感じた。

ここまでの元旦の朝は、時間や順番の多少の違いはあれど、毎年ほぼ同じである。しかし今回は少し違うようにも感じる。それはきっと私の想いに少し変化がでてきたからかもしれない。
今までは、前途にある協調こそ一番のような思いもあり、その中で少しばかりか妥協もあったかと思う。しかしこれからは妥協や迎合することなく、自らの想いを貫いていきたいと思っている。決して暴走ではなく、しっかり心眼をもって実直に進んでいきたい。

そしてその想いを込めて地にお神酒をまいた。いつもは雨男の私であるが、元旦は良く晴れる。今年も青空が広がり、背中には強い陽があたり、腰を下ろしている市場の地面から熱が伝わり、とても温かかく、お詣りを終えるころには、又右衛門は汗だくになっていた。

恐らく今年1年は、強い追い風もあれば、強い向かい風もあるかと思う。
しかしその風もしっかり見極め、うまく力を合わせることができれば、つむじ風のように上へと向かっていけるのではないかと思っている。

私たちは健康な植物(みどり)の力で社会の課題を解決したいと取り組んでいる。
そのためにいろんなことにチャレンジする又右衛門を支援していただいている皆さんには本当に感謝である。またスタッフをはじめパートナーには、負担をかけてしまうこともあるかもしれないが、私たちは花き業界に身を置くものとしての責務を全うしなければならないと考えている。

ただその先にはきっと素敵な世界が広がっているに違いない。是非その先を一緒に観にいきたいと思っている。2022年はそのスタートであろう。

このような●●愛を市場(世界)の中心で叫んでみた又右衛門です。
このような私ですが、今年も何卒よろしくお願いします。