四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

昨日、えべっさんに参拝し、1年間仕事に向き合うための完全武装?を整えた私は、11日朝から夕方まで詰まった大事なプロジェクトのリモート会議に出席し、終わると同時に伊丹空港へと向かった。

深夜便にて今年最初の海外出張となるタイへと向かう。

伊丹でチェックインを済ませ定刻に出発し、羽田空港を経由。

機内で照明が落とされても相変わらず眠れぬまま、約6時間の飛行後、翌12日朝5時にバンコク スワンナプーム空港に到着した。

保有しているAPECカードのおかげでFast Trackを利用させていただき、待ち時間なくすっと入国することができた。

そして早々とターンテーブルから出てきたスーツケースをピックアップし、そのままタクシー乗り場へと向かった。

タクシーの順番待ちカード手にして、指定のタクシーへと向かう。その姿を見てドライバーさんが私に駆け寄り、車内へと導いてくれた。私は「メーターを倒して」とお願いしたが、なんだかんだと理由をつけてメーターを倒そうとしない。そこで、行き先を告げて価格を聞いてみると、かなり法外な価格を言ってきたので、こちらも強気で交渉したが、お互いたどたどしい英語でのやり取りなのでうまくまとまらない。初日の朝から言い合うのも嫌なので、少し高めの料金で手を打ち、結局談笑しながらホテルへと向かった。

空港を出て約30分でホテルに到着。領収書をお願いしたがそれもなく(タイのタクシーでは普通かも)、少し呆れてしまった。ただ無事に到着できたことが何より、と前向きに考え、スーツケースをフロントに預け、活動を始めることにした。

タイのパートナーと共に車で移動。途中、コーヒーを買うのとトイレ休憩を兼ねてCafé Amazonに立ち寄った。Café Amazonは主にバンコクに店舗展開し、今では2,000店舗以上を有するコーヒーチェーン店である。そして縁あってCafé Amazonの日本展開が始まる時には、ボタニカルプロデュースに又右衛門を抜擢いただき、関わらせていただいた。

タイの店舗で又右衛門は直接関わっていないが、お店によっては写真のようなバオバブを用いて、素敵な空間になっている。そしてコーヒー片手に車へ戻ろうとした時、気になる屋台で照り焼き風の焼き鳥1本買って食べ、出発から2時間強で目的地に到着した。

さて今日からの約1週間、今回はどのような出会いがあるか楽しみである。

今日は1月10日。10日と言えば私にとっては、まずえべっさん(十日戎)が頭に浮かぶ。それは小さな頃から両親に連れられてほぼ毎年参拝していたからである。

ただ参拝と言っても子どもの頃は、イカ焼き、トウモロコシ、りんご飴などの露店が楽しみで付いて行っていたのが本音ではあるが・・・。

えべっさんは、皆さんご存知の通り1月9日~11日まで執り行われ、主に商売繁盛祈願のお参りである。その三日間のうち9日が宵えびす、10日が本えびす、11日が残り福、と言われている。私はその三日間のうちで仕事の都合に合わせ、今年は10日の本えびすにお参りさせていただいた。

2年前のえべっさんは、COVID-19の影響で露店はほぼ出店していない状況だったが、昨年から少しずつ増えており、今年はほぼ例年のようにお店が並んでいた。そしてマスクはしているものの人手が戻り、活気が戻りつつあった。そのような中、正面である通称赤門をくぐり本殿に向かう。

ひと昔前のような混雑はないため、ゆったりした気持ちで順路を進み、途中で神札を授かり、本殿にてお賽銭をおさめた。そこでしっかりと1年間のお礼を伝えさせていただくことができた。

そして西宮名物の本マグロを拝ませていただいたが、ここもそれほど混雑なく、スムーズに進むことができた。

そして、しばらくすると福笹を授かる場所があり、それを過ぎると多くの吉兆(さらえや熊手などの縁起物)を販売しているお店が所狭しと並んでおり、多くの方がそれぞれの思いでお店を選び、その中から吉兆を選んでいる。

私は以前からお世話になっている福富さんを訪問。福富さんも私たちが来ることを待ってくださっており、特別なお土産まで用意していただいていた。

そして数ある中からインスピレーションで、熊手と宝船などを選んだ。昨年は厳しい環境の中、スタッフが頑張ってくれた。そのお礼と今年の祈願を併せて、ひと回り?ふた回り?大きなものを選んだ。

そして福富の皆さんと私たちで大きな手拍子を打って、お互いの健康と商売繁盛を祈願した。続いて、お神楽にて祈願をさせていただいた。熊手を持って、多くの人に声を掛けられながら順路をすすむ。

毎年恒例のお化け屋敷を横目で見ながら、最後に「荒えびす」さまを参拝し、帰路についた。

例年であれば、ここから先の露店で食べるのが楽しみであるが、まだCOVID-19の影響があるのと、大きくて重い熊手を息子に持たせた心配もあったので、そのまま西宮えびす神社を後にした。

そして大阪営業所、本社と順番にお札をお社に納め、吉兆を飾り、恒例の行事を無事滞りなく終えさせていただくことができた。

おそらく今年も昨年と同じである。読み返してはいないが昨年のブログでも同じことを書いていると思う。でもこのように同じことを同じように繰り返しできることは何よりであると最近つくづく思う。ご支援いただいている皆様や、実直に取り組むスタッフのおかげである。

新年の参拝に続いて、えびす様参拝でしっかり準備が整えることができた。
さ~~、今年一年、来年も同じことがブログで書けるように取り組んでいきたいと思う。頑張ります!!!

1月1日 まだ辺りは暗い中、元旦の朝を迎えた。

まずは自宅の神棚をお祀りさせていただき、祝詞を唱えて1日のスタートとなった。

そして自宅を出発し、宝塚山本の東の宮である松尾神社を参拝させていただいた。朝早いせいもあり、参拝者はまばらで、ゆっくりお参りさせていただくことができた。

続いて昨晩のお礼参りと同じように西の宮である天満神社を参拝し、本社の神棚をお祀りに向かったが、新しい年でも相変わらずのおっちょこちょいの私はお供え物の1つを忘れてしまったが、時間の関係でそのまま大阪営業所のある豊中へと向かうことにした。

大阪営業所では、事務所の神棚と仲卸店舗であるローズガーデンの神棚、そして個人的に崇拝している神様をお祀りさせていただき、昨年の御礼と新年に対する想いを伝えさせていただいた。

その後、大阪営業所の氏神様である春日神社を参拝させていただいた。そこでは、普段から大変お世話になっている宮司様にもタイミング良くご挨拶をさせていただくことができた。その後、摂社末社を参拝させていただき、再び営業所へと戻った。

そしてこれも毎年同じにはなるが、私たちの商いの拠点といえる生花市場の兵庫県生花 大阪本部へと向かうことにした。

そして市場の真ん中にて、土地の神様に昨年1年間、私やスタッフや会社を守っていただいた御礼の意味で、あくまでも我流で作法も何もできてはいないが、感謝の意を込めてお神酒を供えさせていただいた。

思い起こせば、先々代社長である父に市場に連れられて、この地に通っていた学生時代から40年以上になる。そしてこの市場にて現社長である東社長はじめ、歴代社長に大変可愛がっていただき、多くご指導をいただき今このように仲卸をさせていただいている。

私が駆け出しのころには、掛け売りなどは許されず、花を仕入れる現金がなく、お年玉などで貯めた貯金を崩して現金で花を仕入れたり、恥ずかしながら、従業員にお金を借りたりしながら、花を仕入れたこともある。セリで花を買えなかったときには、お金を握りしめ問屋にいって買わせていただいたりもした。その時、私の悲壮感いっぱいの姿を見て「カモが来た!」とひそひそ笑っている人たちもいた。悔しい、恥ずかしいと思いながらも、見栄っ張りの私は、彼らに「カモが来ました。助けてください。お金足らないけど今から何とかします。」と笑いながらお願いして花を譲ってもらい、帰りの車で涙が止まらなかったこともある。

確かに当時は汗と涙の繰り返しではあったが、今思い返すとかけがえのない経験であり、大きな学びであったと思う。

そして、現スタッフとの素敵なご縁をいただき、彼らも日々経験と学びを繰り返し、頼りない私を支えながら、今では私など全く必要がない状況にまでなっている。本当に感謝である。

市場の真ん中に腰を下ろしていると、このようなことが走馬灯のようにめぐってくる。何もかもがありがたいものである。これからも引き続きお世話になった市場の仲卸として、花卉園芸業界の一員として、植物活動家 四代目 金岡又右衛門として、やらねばならぬことをしっかり見据えて、植物のために実直に歩んでいきたいと改めて想う。

それにしても、腰を下ろして何とも言えない温かさを身体で感じていると、沸々と勇気が湧いてくる。まだまだチャレンジはこれからだ。楽しみな1年である。

植物活動家 四代目 金岡又右衛門

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりましたこと心より深く感謝申し上げます。

多くの課題を抱えながらも、何とか晴れやかな気持ちで新しい年を迎えることができましたのも、ひとえに皆様のご指導ご協力のおかげでございます。本当にありがとうございました。

2025年には大阪・関西万博、2027年には横浜園芸博覧会、それぞれがカウントダウンに入り、花卉園芸業界にとっては、またとない挑戦と変革の時代の到来かと思っています。

さらに2030年はSDGsの目標年であり、バラエングループの150周年となる大きな節目を迎えることになります。その年をスタッフ一同、胸を張って迎えるために、実直に日々の努力を惜しまずに取り組んでまいります。そして国内外に拡がるネットワークの素敵なパートナーたちと共に、私たちが長年培ってきた力を最大限に活かし、業界の枠を越え、「健康な植物(みどり)の力で社会の課題を解決する。」ために活動していく所存です。

ただいくらその想いは強くとも、皆様のご指導ご支援など、お力添えがなくては達成できないものです。

今回の写真はスペインのオリーブです。
ウクライナなど様々な争いがあった昨年ですが、今年こそは安寧な年になることを願い、平和の象徴であるオリーブを使いました。
この樹齢1500年以上といわれるオリーブは、ひょっとしたら海を渡り日本に来てもらうことになるかもです。その際には改めて紹介したいと思っております。

2023年、皆様にとって幸多き年になりますことを心より願っております。

それでは本年もご指導ご鞭撻賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

HAPPY GREEN YEAR 2023!!!!!

バラエングループ代表
四代目 金岡又右衛門

毎年ながら同じ言葉で始まり同じ言葉で締めくくることになるように思いますが、何より今年も無事に大晦日を迎えることができ、同じように感謝の意を伝えることができることを本当に嬉しく思っています。皆さん。本当にありがとうございました。

この1年間、花き園芸業界の中でも、大幅に事業を拡大させた企業や事業を転換した企業、残念ながら縮小を余儀なくされた企業などそれぞれである。そのような中、私たちは全て何ら問題がなかったという訳ではないが、スタッフの並々ならぬ努力があり、多くの人たちに支えられてしっかり実績を残してくれた。本当にありがたいことであり、賛辞に値するといえる。感謝しかない。

個人的にはCOVID-19の影響で行けていなかった海外出張も再開することができ、年の後半は海外に身を置きながら日本とのリモート会議に出席したり、セキュリティー対策を十分に行ったうえで機内からリモート会議に参加したりなどバタバタの1年となった。

また私たちも本業の卸や植物輸入だけではなく、グループ会社とともに新しいプロジェクトや新しい商品開発を手掛けてきており、相当の成果を残すことができたのではないかと思っている。

中でもプラネタリーバウンダリーに表現される世界的な大きな問題の解決につなげられる資材の開発を終えることができた。そして試用で顕著な効果を確認することができ、特許申請を済ませ、来年からリリースである。この資材は今までの肥料に関する考え方を覆すようなものであり、大きな期待が寄せられるであろう。このような素晴らしいものを授かったことの喜びや期待もあるが、しっかり多くの人や植物に喜んでいただけるような取り組みにしていかなければならない責任をそれ以上に感じている。引き続き皆さんにはまだまだ助けていただきたいと思っているのでよろしくお願いします。

薔薇園植物場の「花と人をちからいっぱい愛せる人を育みたい」、アースフィールの「植物をまもる。生産をまもる。地球をまもる」をしっかり胸に刻み込み、四代目 金岡又右衛門として「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」国内外問わず、前へ前へと進んでいきたいと思っている。
そのためには変革も必要であろうと思っているし、変革こそが自らの成長にもつながると思っている。
これからの私たちの取り組みを温かく見守っていただき、引き続きのご指導を何卒よろしくお願いいたします。本当に1年間お世話になりました。

最後になりますが、今年も私の拙いブログを読み続けていただいた皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
「又右衛門の頭の中を書いたブログ」ではありますが、すべてを書ききれなかったことを深くお詫び申し上げます。

そして来年以降も形は変わるかもしれませんが、何らかの形で皆様に又右衛門の想いや活動を伝えていきたく思っていますので何卒よろしくお願いいたします。そして健康な植物の力をかりて明るい風景を見るために一緒に歩んでいければと思っています。

それでは皆様、良いお年をお迎えください!
皆様にとって植物にとって素晴らしい年になりますことを願っています。

四代目 金岡又右衛門

週の初め月曜日は、青年会議所時代から最近もいろいろなことでお世話になっている知人の力ぞえにより、アフリカの大使館での勤務や動物保護でとても活躍されている方、そしてTICAD7で出逢い、ルワンダなど将来を見据え世界的に活躍されている方とのミーティングに参加し、多くを学ぶことができた。

さすが各分野や分野を超えて活躍されている方々なので、視点や実行力、ネットワークには驚かされた。そのような中、私たちの「健康な植物(みどり)のちからで社会の課題を解決する。」というテーマでの取り組みにも賛同いただけ、一緒に新しいプロジェクトを立ち上げることができそうである。今後(コンゴ)が楽しみである。

翌日の火曜日は、私たちの活動に関心を持っていただいていた方とミーティングの機会があり、私たちバラエングループの取り組みの紹介をし、現在取り組まれていることなどをお聞きしながら情報交換をすることができた。素敵なご縁に感謝である。

週中は以前より関わらせてもらっている重要なプロジェクトの全体会議、個別会議などへのリモート出席や、来年度の展示会の打ち合わせであっという間に過ぎた。

週後半では今まで進めてきた生態系調和型農業を推進し、プラネタリーバウンダリー(地球の限界)の重要な項目である世界的な窒素、リン酸問題の解決に大きな効果を出すことができる新しい資材の開発を終え、その後の試用試験の素晴らしい結果の報告を受けた。

私は知識や技術は乏しいが、本当に素晴らしい研究者や開発者、現場実施者に助けられて、長年の取り組みがやっと形になろうとしている。このことでグループ会社であるアースフィール社のモットーでもある「植物をまもる。生産をまもる。地球をまもる。」に向けて、大きく踏み出していけるのではないかと思っている。楽しみにしていただければと思う。本当に今週は新しいご縁やモノとの出逢いという素晴らしいクリスマスプレゼントをいただくことができた。本当に皆さんには感謝である。

そして週末のクリスマスは、受け取ったプレゼントをぜひ来年以降により広く、より多くの人に共有していただけるように取り組んでいきたいと考えながら過ごしている。

そう「みどりのサンタ」は植物や環境のことを考え、1年中活動をしている。そしてクリスマスは本来の赤いサンタさんにお任せしているのである。

さ~~明日から、またやることがいっぱいである。ぜひ皆さんのところに「みどりのサンタ」が現れた時には、お気軽にお声掛けいただければです。

残すところ今年もあと1週間。本業の卸業務は商いもスタッフの疲労もピークに達する時。ここまで何とか無事に取り組んでくれていることには本当に頭が下がり感謝でいっぱいである。ラストスパート頑張ります。

今年も残すところあと半月。15日の神棚のお祀りをし、営業所で打ち合わせを行い、終了後、栗東へと向かった。

以前、栗東は北陸や中部方面に行くときに素通りするだけではあったが、守山のバラ生産の國枝さんとのプロジェクトや、JRAの栗東トレーニングセンターへ向かうことが増え、今回の訪問が今年の何回目になるかも思い出せないぐらいである。

大阪を出発し、1時間強で到着。今回の目的である栗東トレセンへの通行証受け取りのため事務所を訪問して、昨年に続いて交付いただくことができた。

何故花卉園芸企業の私たちが栗東トレセンに、と思われる方が多いかとは思う。
グループ会社が製造するマリネックスが、農業、水産、畜産の現場において良い実績を残しており、北海道の牧場を訪問した際に、競走馬生産牧場においての課題を聞かせていただき、その際にマリネックスを案内したところ非常に興味を持っていただけた。

飼料など競走馬へ与えるものの規制は非常に厳格であり、いくつかの検査をクリアし適合承認を受けることができ、本年度から納品許可をいただくことができた。そして納品や使用法説明のために厩舎を訪れることが出てくるので、その際の通行証が必要となり、今回のように申請し、許可をいただくことが必要になったということである。

いずれにしろ今までコツコツと研究をし続けた製品が、生き物の健康に寄与できることは意義あることであり、COVID-19などの影響で、かなり厳しいながらこの事業を継続してきた価値があったことが確認でき大変うれしく思っている。

いつの日かマリネックスを飲んでいる競走馬がG1レースで勝利をおさめることを夢見ながら引き続き取り組んでいきたいと思っている。

ぜひ競走馬だけではなく引退馬の支援にもつなげていきたいと思っているので、一人でも多くの方にアドバイスをいただければと思っています。よろしくお願いします。

2022.12.08

そして神戸。

こうべ~~~♪
神戸という言葉が出ると、何故かこのフレーズが頭をよぎる。やはり年代のせいかもしれない(;^_^A

今日は、先日、日本植物園協会の技術講習会を開催した時に、貴重な講演をしていただいた神戸植物防疫所へのお礼と来年度の植物輸入の相談にて庁舎を訪問した。

防疫所の方々には前回同様に親切丁寧にご指導をいただき、こちらからも新しいプロジェクトや今後についての報告をすることができ、とても有意義な時間となった。そしてこの学びを活かして、日本の生産、植物をまもりながら植物貿易を2025年に向けてさらに推進していければと考えている。楽しみがいっぱいである。

その後、神戸煉瓦倉庫のオリーブ広場を植栽チェックのために訪れた。到着した時には幾組かのカップルなどが記念写真を撮ったり、オリーブの古木を観ながら楽し気に会話したりしていたのが印象的であった。

オリーブ君たちも一部を除いてはとても元気な状況であった。そして少し前に体調を崩させてしまった子も順調に回復傾向にありホッと一安心である。

この広場は一旦、来年3月までの取り組みとなっているため、それ以降はまだ未確定であるが、任期の間はここを訪れる人を優しく包み込んでくれると思うので、ぜひ皆さんも彼らに会いに行っていただき、声をかけていただければ幸いである。
待ってま~~す!!!

今日は、本社のある宝塚にてバラエングループとして取り組む新しいプロジェクトのミーティングと現地視察を行った。

まず午前のミーティングでは、近日中に発売開始予定の農業・花き栽培向け新資材の打ち合わせを。

新資材について本年度より特別顧問に就任いただいている前川先生から進捗状況の説明があった。残念ながら特許の絡みもあり現時点ではお話できないが、この資材は今までのあり方を覆すようなものであり、同じチームにいながら改めて驚きを感じるものである。

既に実地試験も終え、効果も確認済みである。そのメカニズムと実際の効果について資料とともに丁寧に説明をいただけた。

また今回の新資材は主に国内資源や再生資材を有効に使い、環境にも優しい設計になっている。それらを用いた画期的な事業展開の提案もあり、その可能性と将来性に胸が高鳴る思いがした。

そしてこの資材を世に出すにあたり、「この資材は生産者と植物を護るために開発した。決して価値相応の価格設定とは言わず、生産者に寄り添った価格で提供してあげて欲しい」とのことで、私もその意見に共感できたので、できるだけ喜んでいただけるようにつとめていきたいと思う。

またこの他にも2種ほど新資材があるため来年度は新製品のオンパレードになるので大いに期待していただきたい。さらにこれらの資材と今まで培ってきた有機栽培技術などを用い、希望される市町村などとの連携協定や生産者との共同事業を推進していければと考えている。ただいかんせんまだまだメンバーが少ない企業のため限定した取り組みになると思うので、もしこのブログをお読みいただいた行政や事業体の方々がいらっしゃったら早めにお声掛けいただければ幸いである。

このような話をしているとすぐにお昼になり、食事を済ませた後は地元山本のバラ生産をされている確実園本園さんへと向かった。

そこではわざわざ阪上代表に対応いただき、バラ生産についてレクチャーをいただいた。
さらに前野先生も加わられて、私たちのバラ向け新資材についてご意見などをお聞かせいただくことができた。

そしてデスクワークを終えたのち、圃場にて様々なバラについての性質の違いなどをとても細かく教えていただけた。

現場でもとても長く教えていただけ、多くの意見交換や情報交換ができ、参加者それぞれの見地で多くの学びを得て、帰社することができた。

バラエングループは現在、直接的なバラ生産からは遠ざかっているが、新しい資材をバラ業界に提供することで、業界やバラのお役に立てればと思っている。あと少しで展開が可能である。これもまた乞うご期待である。ただやりたいこと、やらなければならないことが盛りだくさん過ぎで追いつかない。

そうだ猫の手をかりよう!!!!!

月末オーストラリアから帰国し、オンライン会議、事務作業、1日早いお朔日参りを行い、30日の夜から東京入りをした。

今回は、よみうりランド HANA-BIYORI ピィト アゥドルフ ガーデン東京の冬支度に参加するためである。

珍しく夕方からの飛行機。いつもの朝一番の飛行機よりは少し空いているものの結構多くの人が搭乗されていた。

到着後は新橋にて久しぶりの和食をいただき、とてもホッとした気分になることができた。そして宿泊地の調布へと向かい約1時間でホテルに到着。
夕食が早かったせいもあり、少しお腹が空いたのと、明日からの力仕事に備えてのエネルギーチャージのため吉野家の牛丼をおいしくいただき、デスクワークの後、眠ることにした。

そして朝、都内で活動をしてくれているスタッフと京王よみうりランド駅にて集合し、ウォーミングアップを兼ねてよみうりランド HANA-BIYORIへとジャイアンツ坂を歩いて上がることにした。途中ジャイアンツ球場が目に入り、若い選手たちが出勤?してくるのを見ることができた。

しばらくして現場に到着。そこにはピィト アゥドルフ ガーデン東京のプロデュースを行っている永村裕子さんはじめ各地で活躍されているガーデナーの方々が既に集まっていた。

永村さんとは初めて会ったのが少し前のチェルシーフラワーショウで、それ以来いろんなプロジェクトをご一緒しており、今回、当ガーデンにおいて土壌改良に関わる機会にての再会である。

まずは、館内のパラボラッチョにご挨拶。さらに枝を伸ばして元気そうにしている姿をみてホッとするのと同時に、以前より少し大きくなった胴をみて、素敵なスタッフに囲まれて愛されていることが伝わってきて本当に嬉しく思えた。

そして現場に合流。永村さんから今日のスケジュールや目的とする土壌の状態を教えていただき、さっそく取り掛かることとした。

実は以前、長雨などによる影響で根が傷んでしまった植物をサバイブしなければならないことがあった。本来であれば植物を抜いて、土をすき込んで完全に改良をすべきであったが、その時期に植物を植え替えると枯れてしまうリスクがかなり高かったために、応急処置として、傷んだ直根はそのままにして周辺を土壌改良し、側根をできるだけ伸ばして植物の命を守る方法を用いた。すると植物の傷みは止まり、かなり改善されたということもあり、植え替えが可能なこの時期に全体的な改修を行うことになり、お声をかけていただいたのである。

永村さんの適切な指示のもと、エリアごとに、ガーデナーの皆さんは丁寧かつ見事な手さばきで植物の植え替えや株分けを行っていく。

その際に又右衛門は持ち込んだ資材を駆使して順次改良を行っていく。

今回持ち込んだ資材はマリネックスとMM土。さらに松本微生物研究所と現在進めている有用微生物のバランスが素晴らしい改良材やミネラルを使って改良を行うことにした。

そして以前にセダムをサバイブするために土壌改良したエリアの改植を行った時には、掘り上げた植物の側根の広がりの凄さをみて、前回の改良が功を奏したことをみんなで確認でき、その効果に驚いてもらうことができた。

ちなみに今回使用し大きな効果をもたらした微生物資材は、日本各地の著名な有機野菜生産農家さんにも採用いただいている優れモノである。そして来春リニューアルし、バラエングループからも販売することになるので、楽しみにしていただければと思う。有機野菜農家はもちろんのこと、ナチュラリスティックガーデンの基礎資材としてはかなり有効だと思うので期待していただきたい。

引き続き永村さんが各エリアに応じた指示を行い、ガーデナーの皆さんがそれを確実に行っていく作業が、お昼をはさんで夕方陽が落ちるまで続き、本日の作業は一旦終えて、また明日に備えることになった。

本日のピィト アゥドルフ ガーデン東京チームの作業はテレビの収録もされていたので、後日放送されると思う。多くを学べると思うので是非ご覧いただければと思います。

そして私はせっかくなのでHANA-BIYORIのライトアップを観てから帰ることにした。

ホテルについて荷物をおいて、食事に出かけることにした。

ホテルのチェックインの際にもらうことができた「ただいま東京」のクーポン3000円分を持って参加店を探しながら調布駅周辺を歩いていたが、その頃から何となく足腰の痛みが強くなってきて、結局このクーポンは食事代ではなく、ドラッグストアでの薬やシップなどに使うことになってしまった。

翌朝、目覚めると思うように体が動かない。かなり腰が痛い。
以前からギックリ腰で苦しんでいて、その後、タイ、シンガポール、オーストラリアと海外出張が続き、痛み止め注射などを打ってはいたが、治すことまではできていなかった。

そして今回、屈んでの作業なども必要であったので、負担が大きかったのかもしれない。ガーデナーの皆さんは、へっちゃらな顔で丸1日作業されているので、又右衛門は恥ずかしいばかりである。そんなことを思いながら、再び京王よみうりランド駅で東京スタッフと集合し現場へと向かった。

私の身体の異変に気がついていたスタッフは、細い身体で慣れない作業をして疲れているだろうに、私のバックを引っ張りながら、力強く長い坂を歩いて行く。頼もしい限りである。

そして現場に到着しても、私が土嚢袋に手をかけようとしたら、走って寄ってきて、その土嚢袋を横から奪い、細い腕で一生懸命持ち上げ運んでいく。女性にはかなり過酷な重さであったろうが、顔色ひとつ変えずにである。申し訳ない気持ちでいっぱいである。

そして、出発の制限時間いっぱいまで作業に参加し、皆さんより一足先にあがらせていただいた。

今回、ピィト アゥドルフ ガーデン東京の冬支度に参加させてもらい、多くのことを学ばせてもらった。
それは植え方やテクニックもあるが、リーダーの適切な指示や、参加者のガーデナーの皆さんが、ポイントごとに必要なことをしっかりメモし、写真を撮って記録に残していく。皆さんは相当なプロであるにも関わらず、常に学ぶ姿勢が本当に素晴らしく感じた。それもこれも植物に対する想いの表れであろうと言える。

しばらく続いた出張などの影響も重なり、身体は悲鳴を上げているようだが、今まで培ってきた技術で植物を助けることができ、今後への期待も高まり心は歓喜を上げている。
そのような素晴らしいプロジェクトに参加できたことを本当に嬉しく思う。

また春にピィト アゥドルフ ガーデン東京がどのようになっているか楽しみで仕方ない。