四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今回のタイも多くの農場、生産者の新規訪問と既存パートナーの再訪をしてきた。その中からアップ可能なものをいくつかピックアップしてお届けします。
前回も訪問した巨大なビスマルキア農場。ここは幾度か足を運ぶことで心を許していただけたのか、日本向けに取り組みを始めようとしてくれている。
ビスマルキアはヤシの王様とも呼ばれ、ヤシ好きの方で知らない人はいないほど人気があるヤシである。しかしながら耐寒性の問題や環境の変化には敏感なヤシのため、日本での順調な生育が難しい。また根の洗浄や輸送ストレスにも弱いので、今まで多くの人がうまく継続できなかった。
またビスマルキア以外にもコペルニキアやウチワヤシなどヤシ類はほぼ同様の条件で根の洗浄で大きなダメージを受け、場合によっては枯死に繋がってしまう。しかしながら多くの方が待ち望んでいるため、日本に良い状態で来ていただく方法を色々試してきた。そして先日からのテストにおいて、現時点で最適な方法を導きだすことができた。この方法で根洗い及び養生をすれば恐らく、きちんと発根させることが可能である。
やっと何とかここまでたどり着くことができた。ただこれで最終とは思っていないのと、また課題は出てくると思うので引き続き最適を求めて取り組んでいきたいと思う。
今回初めてであるウスネオイデス(スパニッシュモス)の生産者も訪問してきた。今までウスネオイデスは南米産を中心に扱ってきたが、タイ産でも結構高品質のものを見かけることから、優良な生産者を見つけられると、可能性は十分あると思っていた。
そして今回、高品質のウスネオイデスを出荷する方を訪問し、拝見させていただいた。写真のように、中々の品質である。ありがちな内部の変色もない。これであれば可能性はあると言えるので日本にテストで送って、経過観察を行って今後を検討したいと思った。
そしてアロカシアの農場も再訪してきた。ここでは日本の寒さにも対応できる種を主に輸入を行っている。様々な色や形があり興味深い。
そして今回は写真のような大型の品種を輸入するための準備をおこなっているブロメリアの確認をしてきた。中々の迫力で私のお気に入りである。少し背の高めの器に植えれば商業施設の装飾にはインパクトがあって良いかと思う。またシルバーカラーのほうは寒さにも強いのがありがたい。すでに発根はしているが、もう少し発根を促してからの輸送が良さそうなのでもう少しの辛抱である。
さらに今回、特別にこの2種類を限定で譲っていただくことができた。ものすごく楽しみである。日本に来ていただくにはいくつかのハードルもあるので今のところ未定である。
これは花芽がついた個体である。残念ながら開花すると枯死してしまうので、この時点で余命半年から1年である。少し悲しい。今回このまま枯死を迎えるよりも、最後にヒトハナ咲かせてあげられないかとも思っている。
それには開花株を輸入するか切り花として輸入もありかとも考えている。
ただ子株が出るであろうから、このまま現地で咲いて終えるほうが良いのではなどとも思ったりしている。いずれにしても長年このブロメリアと一緒に過ごしてきた生産者の意見を聞きながら決めていければと思っている。
上記の大きなブロメリアの農場とは違うがグズマニアなどを生産する農場も拝見してきた。正直私はこのような植物は知識も経験も乏しく、名前すら十分にお伝え出来ないレベルであるが素敵なことだけは皆さんにお仕えできればと思っています。
この他にもとっておきの生産者を紹介いただき訪問してきた。そこには日本未入荷のレアものもあり、見ているだけでも十分なぐらいのところであった。本当はこのブログでも紹介させていただきたいが、トラブルに繋がったりしてはいけないので控えさせていただきたく思う。ただそこでの仕込みはできているので、日本に来てくれた時に、皆さんにも見ていただきたく思っているので乞うご期待である。
他にも農場や生産者をいくつか周ってきたが今回の報告はこの辺で。ではでは~~。
回の訪問では次週に日本向けに出荷する斑入りバオバブの準備をおこなってきた。まずは苗木の全てを水洗いにて泥を落とす。
そして土が残っていないか丁寧にチェックをしていく。
今回、この植物は初めての輸入になるので、私が一本ずつチェックしていく。そのチェックの方法は視覚と、触覚と嗅覚でおこなう。
視覚は、そのまま丁寧に見て問題がないかのチェックである。次は触覚。根の色と土の色が似ているので、優しくなぜるようにしてザラザラ感がないかなどをチェックする。さらに一本ずつ嗅いで土特有の臭いがしないかによってのチェックを行う。
そして全てのチェックが終わると、マリネックスの500倍希釈液につける。これは今回きつめに洗浄を行ったため、傷が入ったところの消毒と保護のために行ってみた。
さらに洗いあがったものを少し乾かし、今度は霧吹きにて再度マリネックス200倍希釈液を噴霧し、しばらくして箱詰めを行った。
翌日は他の植物もあるため農務省にてCITESなどのチェックをしていただき、また同じ農務省内を移動し、バオバブの線虫検査を受けるための提出を行った。この検査は約1週間かかるので、この検査結果をまって合格であれば日本向けにて輸送ができることになる。
ここタイにおいてはユニークな植物、希少な植物が多くあるが、CITESが取得できない、また準備できないものが多くある。またフィトサニタリーなどの準備に手間や費用がかかるので、以前は個人事業者や趣味家の中には手荷物などで許可なく持ち込まれていたと聞いている。とても残念なことで危険な行為である。
私たちは植物貿易に携わるものとして、まずは国際ルール遵守と植物の命への尊厳を掲げ今後も取り組んでいきたいと思っている。もし貿易のことでわからないことがある場合は、自己判断だけでなく遠慮なしにお尋ねいただければ私のわかる範囲でよければお話をさせていただければと思っているのでご連絡いただければである。
さて他にも日本に向けての植物の準備が多くあるので、引き続き気温40℃の中、頑張ります。
今年4回目のタイ訪問。今回は進捗中のプロジェクトや新たな取り組みのため四たびタイへと向かう。
この日、地元のとんとこ祭りを終えて、バタバタと荷物を詰め、いつものスーツケースを車のトランクに載せて、蛍池駅へ向かった。今回も前回同様リムジンバスで関西空港へ向かう。
前回乗車した時は、私一人しか乗らなかったが、今回は3組。でも当然車内はガラガラである。また連休中ということもあり市内の高速はすいていて出発から1時間弱で関西空港に到着した。
到着後チェックインまでに時間があったので、空港内のドラッグストアに駆け込み、必要な薬を調達し、チェックインカウンターへと向かった。
GW中ということもあり、少し混んでいるのかと思ったが、出発時間があまり良くない安い便のせいか、出発ゲート付近は相変わらず閑散としている状況であった。
定刻出発し、航行中は何のトラブルもなく、バンコク スワンナプーム空港に予定より30分ほど早く到着。
到着後ファーストレーンで入国手続きを終え、スーツケースをピックアップした時にはまだ早朝4時30分ごろであった。
始発の5時半まで改札が始まるまで過ごして、電車を乗り継ぎホテル近くのプロンポン駅に到着。ホテルのトイレで着替えをして、荷物を預けて、パートナーと合流。そのまま農場へと向かった。
途中、スターバックスでゆず珈琲??らしきものを買い、一か月ぶりの再会を喜び合い、今回のスケジュールなどを話しながら、目的地へと向かった。
途中、お世話になっているビスマルキアの畑をチェックしながらホテルから約2時間で目的地に到着した。
ここはタイにおける日本及び他国への輸出を行うための準備施設通称「又右衛門エリア」と呼んでいるところである。
ここでは日本向けに根洗いなどを行い、新しいココピートなどに植え替え養生をしている場所である。そして他国と違って厳格な輸入ルールの日本に適合するように準備をおこなっている。
又右衛門エリアで追加の指示と、アドバイスを行い、さらに新たに入荷したアルテシーマを数本選び出した。
さらに希少な斑入りバオバブのチェックを行ったが、すでにこの頃には気温は40℃を超えていた。暑い。暑すぎる。冷えた水も直ぐにお湯になってしまうぐらいに暑い。徹夜で到着した体力低下中の又右衛門にはかなり堪える。ただバオバブはこの暑さをとても喜んでいるように感じたので、その姿を見ていると何だかうれしく体力が充電されるような気分になった。ちなみに早ければ斑入りバオバブは、もうすぐ日本に来てくれるので楽しみにしていただければである。
その後テーブルで今後の打ち合わせを行い、7月の再訪を約束して又右衛門エリアのあるここの契約農場を後にした。
そして市内に折り返す途中で食事をとることにしたのだが、何とそのお店の名前は「大田YAKI」焼肉屋さんである。
まるで都内の某大手花き市場とそっくりの名前である。さらにロゴまで似ている。笑える・・・
これは帰国したら市場に何か関係しているの?と聞いてみたいところである。せっかくなのでこのお店で遅めのランチを済ませて夕刻ホテルへと戻った。
そしてホテルでコンビニと屋台で買ったご飯を済ませて初日を終えることができました。
さて今回のタイ訪問も、予定がかなりびっしり詰まっているのと、万全な体調でないため、日々の更新は難しく、まとめてのアップになる可能性が高いと思いますが、よければご覧いただければと思います~~~。
今日は地元宝塚山本の「とんとこ祭り」。
5年に一度の開催のため、前回開催ではCOVID-19などはなく、珍しくCOVID-19の影響をほとんど受けていないお祭りと言える。そして今回、又右衛門は輿丁のひとりとして参加させていただいた。輿丁とは、みこしを担ぐ人との意であるようだが、その読み方は「よちょう。よてい。」と出てくる。しかしながら祭りの役員の方々は「かいちょう。」と案内していたので、何故かな?と思い近くの人に尋ねてみると宮言葉ではとのことであった。へ~~~~っと納得し、また一つ知識が増えたと思っている。この説明があっているかどうかは私にはわからない・・・・
さて当日、早朝に起床しシャワーで自分なりに体を清め、装束から下着、靴下までも真っ白にし、松尾神社に集合した。そこで約2時間、様々な神事を行い、10時に松尾神社を出発。
私たちの本社の前を通った時には、スタッフのみんなが外にでて手を振ってくれて元気づけられた。
その後、公民館前で少し休憩し、再び巡行。道ゆく人や、辻で待っていてくださる方の声援に励まされ、西へと進む。
無事に山本の西の宮である天満神社に到着。ここでも神事を行い、気合を入れなおして、折り返して東へと向かう。
何のトラブルもなく御旅所である園芸センターに到着することができた。
ここでは、来賓の方々や町内の方々、関係者皆が参列する中、厳かに神事が執り行われた。
とんとこ祭り関係者代表や、各団体の代表、宝塚市長の挨拶などがあり、その後町内のお子様たちにはちまきなどが配られ、私たちもお弁当をいただいた。
休憩後、松尾神社へと進み、無事に神様を神殿に送り届けさせていただき、神輿を神輿倉に納めて無事に今日のとんとこ祭りを終えることができた。
そして一旦着替えのために解散して夕方再度園芸センターに集合となった。
園芸センターでは関係者の直会(なおらい)が開催され、地元のみんなで楽しませていただいた。
普段私は地元で活動することが少なく、このように地元の皆さんと笑いながら話をすると、本当に肩の力が抜けてホッとして、癒される。あらためて地元の良さを感じた。
直会はまだまだ続くも、私は今晩から海外に向かうため皆さんに挨拶をして中座させていただいた。
正直、この数日体調を崩して、今日からの海外はかなりキツイなと思っていたが、神輿を担ぎ、みんなの顔を見ながら街を歩くことで随分回復することができた感じる。神様と皆様に感謝である。
海外の荷物をまとめていると、たまに肩に痛みが走るが、それが程よい痛みで心地よい。この分なら何とか大丈夫そうなので今から行ってきます。ではでは~~。
先週、先々週と国内であるが出張が続き、先週などはほとんど毎日飛行機に乗っていたように思う。
まだまだ老いてはいないが、不眠もあってか少し回復力が衰えてきたような気がするが、そこは自社のマリネックスのおかげでフォローできているように感じる。ありがたいことである。また先日人間ドックでの結果が郵送されてきて開封したが緊急性のある著しい病気はないので、まめな検診を続け生活環境改善に努めていけば、良化するであろうから少し一安心である。
お朔日は本社、自宅の氏神様参拝、大阪営業所の氏神様の参拝、参道の簡単な清掃、2日は堺市の事業所の氏神様参拝と私の月初めのルーティーンを行うことができた。
さて今回は以前より多くの方の研究によって生み出された画期的な資材である「アースフィール シリーズ」の資材をご案内させていただきたい。
まずもってアースフィールについて案内させていただくが「アースフィール」とは、
私 又右衛門が日本全国の生産者を周る中、後継者不在の原因として生産時の化学農薬による健康被害などに直面し、この問題を解決しなければ今後の私たちの仕事も成り立たない。そのために有機農法や微生物農法など京都大学の先生方や研究機関の後押しもあり、
17年前に設立し、feelが持つ意味「地球に触れて、地球を感じて」をモットーに起ち上げさせていただいた会社である。
製品や取り組みには正直自信はあったが、その商品は全くと言っていいほど売れず、会社も売り上げらしいものはあまりなく厳しい経営であった。しかし世間に受け入れられなくても必要な活動と思い続けていたところ、近年SDGsやカーボンニュートラルなど環境に対する意識の高まり、それと現実的な温暖化などによる作柄への影響が大きくなり、急速に私達の活動に関心を持っていただけることが多くなってきた。
さらに今まで多くの素晴らしい研究や実績を持つ研究開発者が私たちの活動を支援するためにバラエングループの特別顧問として一緒に歩んでいただけることになり、昨年よりあらためて仕切り直しをしてアースフィールを稼働させることになった。
そして先生方の英知がぎっしり詰まった一覧のような自然生態系調和型資材を開発し、特許取得済みもしくは特許出願済みにて今春リリースさせていただくことができた。
※生態系調和型資材とは?
植物体の恒常性維持機能を維持するため、天然素材の機能性を開発・活用して自然環境(気候、土壌、水等)変化及び人為的作業による植物体に対する各種ストレスを軽減するのものです。
また今回リリースする各資材がどのようなものであかは文末の個別チラシをご一読いただき、詳細についてなどご質問がある方はメールでお問合せいただければと思います。
いずれにしてもこれらの新資材は、植物の各種ストレスに対する応答機能に作用し、土壌中に蓄積する難分解性肥料成分に作用することから、温室効果ガス吸収機能を高め、カーボンニュートラルの実現に向けた効果を発揮し、プラネタリー・バウンダリーを超えないための持続可能な植物生産、農業をサポートすることができ、ネイチャーポジティブに大きく貢献できるのであると考えます。
引き続き新生アースフィール社は「植物をまもる。生産をまもる。地球をまもる。」をモットーに研究・開発を進めていきますのでよろしくお願いいたします。
以下に各種資材のチラシを添付します。ご参考にしていただければです。
少し早めのランチをいただいた後、どうしても観たいガーデン、会いたい人がいたので向かうことにした。
その方とは、全国都市緑化仙台フェアにおいて総合的なガーデンプロデュースやデザインを行なった泉緑化、泉ボタニカルガーデンの鎌田代表である。鎌田さんとは矢野さんを通じて知り合い、東北らん展やチェルシーフラワーショウに一緒に参加したり、プロジェクトに取り組んできた素敵なパートナーで、多くを学ばせていただいた。
今回も多くのガーデンのデザインや作庭を行ってきた中心人物である。家族とともにつくるワーキングガーデンと題したガーデンは素敵であった。
ワーキングガーデンの中には『家族で庭キャンプ』などとても魅力的な要素がいっぱい詰まっている。
温かみのあるメッセージボードなども全て社内で手作りで、随所に行き届いた感性がとても素晴らしい。さらに鎌田氏が凄いのは、作品を作ったり、全体をプロデュースしたりするだけではなく、ボランティアなどの信頼も厚く、人を巻き込んで大きなことをやり遂げる達人である。まさに人柄が成せるものであろう。
写真のような元気いっぱいの植物で壁面緑化なども行い、素晴らしいものを提案されていた。
再び総合案内のある建物に戻り、同じく鎌田さんが関わるブースを拝見させていただくことにした。そのブースには『東日本大震災 花の緑の支援 ありがとう物語』と書かれていた。
ブースには一般社団法人 雄勝花物語が運営する雄勝ローズファクトリーガーデンなどの案内がされており、被災地支援のために全国各地から老若男女、企業や団体が集まり、とても素晴らしい施設になってきたことが発表されていた。その経緯を改めてパネルで確認していくと、本当に大変な中、多くの人の愛と徳水さんの努力によって成し得た素晴らしい施設であると改めて感じることができた。
その一角では、私たちの関わったオリーブについても触れていただいており、私たちの想いを載せて旅立っていったオリーブくんが皆さんに愛され元気にしていることをとてもうれしく思うと同時に、引き続き私たちにしかできないことを提供できればと思った。
ここで鎌田さんともお別れをして、会場を後にすることにした。仙台駅前のホテルにチェックインをしてデスクワークをしていると、先ほどまで一緒であった矢野TEA氏から電話があり、久し振りに二人っきりでグラスを傾けた。
先ほどの立ち話より深く入り込んだお互いの現状と、今後について話をすることができた。そして又右衛門の尻を叩いていただき、「地球を守れ!!!」の言葉と共にグラスを飲み干し、再会を約束して互いの帰路に就いた。
久し振りの仙台訪問で、今まで一緒に歩んできたパートナーの衰えない想いに触れることができ、また自らの進んでいる道に間違えはないと確信することができ。
さ~~、新たな形での『チーム with the world』再結成かもである。楽しみで胸が躍る!!!
今日は宮城仙台へと向かった。今週3回目の出張である。先日JALが販売した期間限定全国どこでも6,800円のチケットの恩恵を最大限に受けての出張である。
今回久し振りの仙台は、『第40回全国都市緑化仙台フェア 未来の杜せんだい2023~feel green!~』が開催されており、長年一緒に活動をしているメンバーが大きく関わっているので、その作品を拝見するのと、陣中見舞いが主な目的である。
仙台空港からJRと地下鉄を乗り継いでメイン会場である国際センター駅に到着。
順路に従い会場へ向かう。途中アレンジされた植栽などをチェックしながら、木陰をゆっくり歩く。とても気持ちがいい。
開場まで周辺をぶらつき、9時30分の開場とともに入場した。
総合受付の中は、仙台らしい装飾が施されていて多くの人を招き入れていた。そこでガイドマップなどをいただき、メイン会場をめざした。
広々とした会場の芝生を進んでいくと、英国王立園芸協会のチェルシーフラワーショウやベルギー王立園芸協会フロラリエン、日韓ワールドカップ記念公園での招聘デザインなどを行ってきたガーデンデザイナーの矢野TEAデザインのブースが目に入ってきた。
奥に歩を進める、長年のパートナーである矢野TEA氏と久しぶりに再会することができた。
彼のエリアでは、コンテナなどを活かしたサステナブルかつクールなデザインが異彩を放っていて素晴らしい。
さらに、独自の自然環境学習プログラムによる作品が展示され、とても素敵な仕上がりになっていた。
テーブルを使って矢野氏のワークショップを始まると、多くの子どもたちが楽しそうに参加をしていた。また小さな子ども連れの方も、子ども達が熱心に取り組み姿をとても温かい目で見守っていたのが印象的であった。
その他にも多く見どころがあり、さすが日本を代表するガーデンデザイナーであることを改めて実感した。その後、お互いの近況などを伝えて、再会を約束してブースを後にした。
その後会場内をぐるっと一周しながら、企業や自治体のガーデンも拝見。その一角には2027年開催予定の横浜園芸博覧会 GREEN EXPOの案内ガーデンなどもあった。
荷物が重たいのもあり、少し足が疲れお腹もすいたのでフードトラックでダブルチーズバーガーをいただくことにした。ダイジェストとしてもまだ続きがあり、少し長くなったので続きは次回に。
今日は日帰りで宮崎に行ってきたのでご報告。
朝一番の飛行機で宮崎ブーゲンビリア空港へと向かった。宮崎空港に向かうのはきっと十数年ぶりである。出発した伊丹空港は昨晩から雨が降っていたが、宮崎は予報通り雨も上がりとても良い状況で現地に入ることができた。
さて今回の訪問先は『こどものくに ローズガーデン』である。以前から『よみうりランド HANA―BIYORI』などでご一緒させていただいたことのある源香(Minamoto Kaori)さんがヘッドガーデナーを務めるガーデンがあり、今日やっと訪問の機会を得ることができた。
宮崎空港からレンタカーを借りて約15分で到着。
到着するとバラの香りが立ち込めていて、とても良い感じである。
中央には、クライミングローズが植栽されていて、もうすぐ満開を迎える感じである。
ガーデン内では一番花が大きく咲き誇っている。
他にもオレンジや赤のクライミングローズが見頃を迎えている。
バラ以外にも宿根草のガーデンもあり、バラと調和してとても良い感じである。
一番奥から見ても、素敵な建物と調和し、良い感じである。
しばらくガーデン内を見学し、源さんと再会し、建物内でしばらくお話をさせていただいた。
実はこのガーデンは、COVID-19影響などから大幅な予算削減により運営が難しい状況であったが、それまで育んできたバラや植物を守りたい一心から源さんが手を差し伸べ、わずか数名のボランティアに近い状態で何とか現在運営することができている。
源さんの心意気は感動ものである。さらに凄いのは、そのような状況にも関わらず、手を抜かずこのような素晴らしいガーデンに仕上げているということである。頭が下がる思いである。
話をしているうちにも多くの方が訪れ始めてきた。いつまでも源さんを独り占めにはできないため、その場を離れた。
その後も亜熱帯植物園などを時間のある限り見学して、自分へのお土産に『青島ういろう』の小さなパックを買って帰阪することにした。
今日一日、源さんの強い思いを全身で感じ、少しでも役に立てればと思った。
香さん、そしてスタッフの皆さん。フレー。フレー。フレーーーーーー。
いすみ市から在来線を乗り継ぎ、3時間強で深谷に到着。以前からお世話になっている酒井盆栽の酒井さんとディナーミーティングを行い、昨晩は遅くまで語り合った。
翌朝、駅前のガーデンを拝見した。
深谷はオープンガーデンなど花や緑に積極的に取り組まれている魅力的な街で、駅前もしっかりメンテナンスがされていて素敵な空間となっていた。
車で移動し酒井盆栽を訪問。素敵な盆栽を拝見しながら、2025年の大阪・関西万博や、2027年横浜国際園芸博覧会などのイベントに向けた新しい取り組みについて意見交換をさせていただいた。酒井盆栽×又右衛門で、どのようなものができてくるか乞うご期待である。
その後、深谷市の花や緑の取り組みに大きく貢献され、この方なしでは今の深谷はなかったと言っても過言ではない吉田氏も加わり、様々な議論を交わすことができた。
吉田氏のご意見と今までの経験などから学ばせていただくことが多く、また一つ引き出しが増えた時間となった。
きれいに管理されており、メンテナンスされている方には笑顔でお声掛けいただき、とても良い気分で見学をさせていただいた。
ここは環境に配慮した取り組みを進めていらっしゃり、今後どのように発展していくか楽しみである。
ファームでは収穫体験などにも参加できるようになっており、とても良い取り組みに感じた。
店内には野菜の販売所やレストランもあり、おしゃれで素敵な空間となっていた。このように民間企業が農業分野に参入し、新たな扉を開けてくれることはとても良いことであると感じるとともに、他の地域でよく見かける『グリーンウォッシュ』と揶揄されることがないよう、私たち民間企業はしていかなければならないとあらためて感じた。
その後深谷テラスや、点在するおしゃれなカフェやレストランを見学させていただき、制限時間いっぱいまで深谷を感じて、この地を後にした。
この二日間。同じ関東でも移動が多く現地での滞在時間もそう長くなかったが、実のある内容で多くを学ばせていただいた。さ~~、これらを又右衛門なりにアレンジをして新しいものを生み出していこう。考えるのが楽しみである。
今日は千葉県いすみ市に向かう。
羽田空港からモノレールと在来線を乗り継ぎ、JR外房線の大原駅に到着した。大原駅は最近TVなどでよく見かけるいすみ鉄道の始発駅でもある。
駅舎にはお土産物などがあり、観光客が訪れていた。沿線の菜の花や桜が有名で、web上で素敵な写真を見つけることができる。花の最盛期にはかなりの観光客が来られているとのことである。
いすみ市は古くから農業が営まれており、一部花卉園芸品の生産も行われている。また沿岸は日本でも屈指の漁場であり、海産物が豊富で、魚好きの又右衛門にとっては通いたくなる街でもある。さらにマリンスポーツも盛んである。
海や山など魅力いっぱいのいすみ市が、『住みたい田舎No.1(宝島社発行 田舎暮らしの本)』に選出されたのも納得ができる。いすみ市を訪れるようになったのは、数年前の展示会での出会いがきっかけで、いすみ市における花卉園芸を含む農業や水産、環境管理、観光などについて意見交換をさせていただいてきた。いすみ市は学校給食に有機米を導入するなどの素晴らしい取り組みをされている事に感銘を受け、私達の活動と共通するものを感じ、包括連携協定を締結するに至ったのである。
締結式の前には、双方のコアメンバーによるミーティングが開催され、今後の方向性や会議の進め方、年間スケジュールなどについて協議した。
定刻になり、いすみ市企画政策課 海老根課長の司会進行によって、『いすみ市とバラエングループとの包括連携協定締結式』が始まった。
いすみ市からは、太田市長、上島副市長をはじめ各課長にご臨席いただき、今回の協定締結の趣旨が次のように説明された。
『本協定は、いすみ市とバラエングループが、相互に緊密な連携を図り、バラエングループ様の知見やノウハウを有効に活かした諸活動を推進することにより、地域社会の発展及び市民サービスの向上に資することを目的としていること。また、今回の協定を契機に、今後引き続き、いすみ市とバラエングループ、双方の強みを活かした取り組みを拡大していくものである。』
なお、協定の連携項目は以下の4点。
① 農業振興に関すること
② 花き・園芸振興に関すること
③ 観光振興に関すること
④ その他本協定の目的を達成するために必要な事項に関すること
そして、市長と又右衛門によって協定書にサインを行った。多くの方が、温かく、希望に満ちた眼差しを向けていただいたのを感じた。
無事にサインを終え、太田市長とともに記念撮影をした時には、長年私が進めてきた取り組みを、ここいすみ市にて、その価値と可能性を見出していただけたことをとてもうれしく思えた。
そして太田市長と又右衛門から挨拶をさせていただくことになった。私からは、バラエングループのような小さな組織にこのような機会をいただけたこと、本日までにご尽力いただいた方々への感謝の意を伝えた。私たちは、将来を見据えてエシカルで環境配慮を第一に研究・開発を行ってきた資材や技術による健康な土づくりや植物づくりを普及させることで、 社会の課題を解決していく可能性についてお話しさせていただき、そしてここいすみ市においてその取り組みの実現をめざし、様々な取り組みを通じて地域の皆様のご期待に応えていきたい旨をお伝えした。
その後、同席された記者による質問に応じ、これまでの活動や今後についてお話をさせていただいた後、全体で記念写真を撮り、無事に締結式を終えることができた。
締結式終了後、市長室にて歓談の際には、締結式の内容が良かったと市長に喜んでいただけ、私としては胸をなでおろすことができた。
さ~~、やっとスタートラインに立つことができた。これを形式だけで終わらせず、しっかり進めていきたいと思っている。
環境や健康に意識の高いいすみ市と一緒に歩めることは本当に喜ばしいとこである。気合を入れてしっかり進んでいきたいと思っています。またこのような取り組みに興味がある方はご連絡いただければ幸いです。一緒にやりましょう!!!