四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今日は日帰りで宮崎に行ってきたのでご報告。

朝一番の飛行機で宮崎ブーゲンビリア空港へと向かった。宮崎空港に向かうのはきっと十数年ぶりである。出発した伊丹空港は昨晩から雨が降っていたが、宮崎は予報通り雨も上がりとても良い状況で現地に入ることができた。

さて今回の訪問先は『こどものくに ローズガーデン』である。以前から『よみうりランド HANA―BIYORI』などでご一緒させていただいたことのある源香(Minamoto Kaori)さんがヘッドガーデナーを務めるガーデンがあり、今日やっと訪問の機会を得ることができた。

宮崎空港からレンタカーを借りて約15分で到着。

到着するとバラの香りが立ち込めていて、とても良い感じである。

中央には、クライミングローズが植栽されていて、もうすぐ満開を迎える感じである。

ガーデン内では一番花が大きく咲き誇っている。

他にもオレンジや赤のクライミングローズが見頃を迎えている。

バラ以外にも宿根草のガーデンもあり、バラと調和してとても良い感じである。

一番奥から見ても、素敵な建物と調和し、良い感じである。

しばらくガーデン内を見学し、源さんと再会し、建物内でしばらくお話をさせていただいた。

実はこのガーデンは、COVID-19影響などから大幅な予算削減により運営が難しい状況であったが、それまで育んできたバラや植物を守りたい一心から源さんが手を差し伸べ、わずか数名のボランティアに近い状態で何とか現在運営することができている。

源さんの心意気は感動ものである。さらに凄いのは、そのような状況にも関わらず、手を抜かずこのような素晴らしいガーデンに仕上げているということである。頭が下がる思いである。

話をしているうちにも多くの方が訪れ始めてきた。いつまでも源さんを独り占めにはできないため、その場を離れた。

その後も亜熱帯植物園などを時間のある限り見学して、自分へのお土産に『青島ういろう』の小さなパックを買って帰阪することにした。

今日一日、源さんの強い思いを全身で感じ、少しでも役に立てればと思った。
香さん、そしてスタッフの皆さん。フレー。フレー。フレーーーーーー。

いすみ市から在来線を乗り継ぎ、3時間強で深谷に到着。以前からお世話になっている酒井盆栽の酒井さんとディナーミーティングを行い、昨晩は遅くまで語り合った。

翌朝、駅前のガーデンを拝見した。

深谷はオープンガーデンなど花や緑に積極的に取り組まれている魅力的な街で、駅前もしっかりメンテナンスがされていて素敵な空間となっていた。

車で移動し酒井盆栽を訪問。素敵な盆栽を拝見しながら、2025年の大阪・関西万博や、2027年横浜国際園芸博覧会などのイベントに向けた新しい取り組みについて意見交換をさせていただいた。酒井盆栽×又右衛門で、どのようなものができてくるか乞うご期待である。

その後、深谷市の花や緑の取り組みに大きく貢献され、この方なしでは今の深谷はなかったと言っても過言ではない吉田氏も加わり、様々な議論を交わすことができた。

吉田氏のご意見と今までの経験などから学ばせていただくことが多く、また一つ引き出しが増えた時間となった。

きれいに管理されており、メンテナンスされている方には笑顔でお声掛けいただき、とても良い気分で見学をさせていただいた。

ここは環境に配慮した取り組みを進めていらっしゃり、今後どのように発展していくか楽しみである。

ファームでは収穫体験などにも参加できるようになっており、とても良い取り組みに感じた。

店内には野菜の販売所やレストランもあり、おしゃれで素敵な空間となっていた。このように民間企業が農業分野に参入し、新たな扉を開けてくれることはとても良いことであると感じるとともに、他の地域でよく見かける『グリーンウォッシュ』と揶揄されることがないよう、私たち民間企業はしていかなければならないとあらためて感じた。

その後深谷テラスや、点在するおしゃれなカフェやレストランを見学させていただき、制限時間いっぱいまで深谷を感じて、この地を後にした。

この二日間。同じ関東でも移動が多く現地での滞在時間もそう長くなかったが、実のある内容で多くを学ばせていただいた。さ~~、これらを又右衛門なりにアレンジをして新しいものを生み出していこう。考えるのが楽しみである。

今日は千葉県いすみ市に向かう。

羽田空港からモノレールと在来線を乗り継ぎ、JR外房線の大原駅に到着した。大原駅は最近TVなどでよく見かけるいすみ鉄道の始発駅でもある。

駅舎にはお土産物などがあり、観光客が訪れていた。沿線の菜の花や桜が有名で、web上で素敵な写真を見つけることができる。花の最盛期にはかなりの観光客が来られているとのことである。

いすみ市は古くから農業が営まれており、一部花卉園芸品の生産も行われている。また沿岸は日本でも屈指の漁場であり、海産物が豊富で、魚好きの又右衛門にとっては通いたくなる街でもある。さらにマリンスポーツも盛んである。

海や山など魅力いっぱいのいすみ市が、『住みたい田舎No.1(宝島社発行 田舎暮らしの本)』に選出されたのも納得ができる。いすみ市を訪れるようになったのは、数年前の展示会での出会いがきっかけで、いすみ市における花卉園芸を含む農業や水産、環境管理、観光などについて意見交換をさせていただいてきた。いすみ市は学校給食に有機米を導入するなどの素晴らしい取り組みをされている事に感銘を受け、私達の活動と共通するものを感じ、包括連携協定を締結するに至ったのである。

締結式の前には、双方のコアメンバーによるミーティングが開催され、今後の方向性や会議の進め方、年間スケジュールなどについて協議した。

定刻になり、いすみ市企画政策課 海老根課長の司会進行によって、『いすみ市とバラエングループとの包括連携協定締結式』が始まった。

いすみ市からは、太田市長、上島副市長をはじめ各課長にご臨席いただき、今回の協定締結の趣旨が次のように説明された。
『本協定は、いすみ市とバラエングループが、相互に緊密な連携を図り、バラエングループ様の知見やノウハウを有効に活かした諸活動を推進することにより、地域社会の発展及び市民サービスの向上に資することを目的としていること。また、今回の協定を契機に、今後引き続き、いすみ市とバラエングループ、双方の強みを活かした取り組みを拡大していくものである。』

なお、協定の連携項目は以下の4点。
① 農業振興に関すること
② 花き・園芸振興に関すること
③ 観光振興に関すること
④ その他本協定の目的を達成するために必要な事項に関すること

そして、市長と又右衛門によって協定書にサインを行った。多くの方が、温かく、希望に満ちた眼差しを向けていただいたのを感じた。

無事にサインを終え、太田市長とともに記念撮影をした時には、長年私が進めてきた取り組みを、ここいすみ市にて、その価値と可能性を見出していただけたことをとてもうれしく思えた。

そして太田市長と又右衛門から挨拶をさせていただくことになった。私からは、バラエングループのような小さな組織にこのような機会をいただけたこと、本日までにご尽力いただいた方々への感謝の意を伝えた。私たちは、将来を見据えてエシカルで環境配慮を第一に研究・開発を行ってきた資材や技術による健康な土づくりや植物づくりを普及させることで、 社会の課題を解決していく可能性についてお話しさせていただき、そしてここいすみ市においてその取り組みの実現をめざし、様々な取り組みを通じて地域の皆様のご期待に応えていきたい旨をお伝えした。

その後、同席された記者による質問に応じ、これまでの活動や今後についてお話をさせていただいた後、全体で記念写真を撮り、無事に締結式を終えることができた。

締結式終了後、市長室にて歓談の際には、締結式の内容が良かったと市長に喜んでいただけ、私としては胸をなでおろすことができた。

さ~~、やっとスタートラインに立つことができた。これを形式だけで終わらせず、しっかり進めていきたいと思っている。

環境や健康に意識の高いいすみ市と一緒に歩めることは本当に喜ばしいとこである。気合を入れてしっかり進んでいきたいと思っています。またこのような取り組みに興味がある方はご連絡いただければ幸いです。一緒にやりましょう!!!

昨年末に逝去された稲田先生を偲ぶ会が、大阪KKRホテルにて開催され出席をしてきました。

稲田先生とは、シンガポールでのプロジェクトからのお付き合いで、淡路島 夢舞台温室や名古屋の植栽など一緒に取り組ませていただいてきた。そして様々な取り組みを通じて、植物に対する想いを熱く語り合ってきており、まだまだ一緒に取り組みたいことや学びたいことがあったので、早くして他界されたことをとても残念に思っています。

偲ぶ会には国内外から錚々たる顔ぶれの方々が出席され、あらためて稲田先生の存在の大きさを感じ、一緒にプロジェクトを組ませていただいたことを嬉しく思いました。

会では、以前からお世話になっている業界の重鎮や大企業の方々と再会する一方、本日の会を通じてお知り合いになれた方もいらっしゃり、稲田さんのおかげで素敵なご縁をつないでいただきました。

会場には稲田先生の取り組みなどについての展示があり、また稲田さんの右腕として活動されてきた芋瀬さんからその功績についてご紹介もあり、あらためて稲田さんの偉大さを知ることができました。

終盤には稲田先生のご親族の方から、涙と笑いが交差するとても素晴らしいご挨拶をいただきました。

稲田先生が先立たれたことは、残念で仕方なく、何で?早すぎるでしょう!と言いたいところですが、芋瀬さんはじめ、多くの素敵な方々と共に、稲田先生と成しえたかった事に取り組んでいきたく思っています。

そしてぜひ私たちの活動を天国から見守っていただき、時には何らかの形で生前のようにアドバイスをいただきたいと思います。

稲田先生。本当にお疲れ様でした。ご冥福をお祈り申し上げます。稲田先生が繋いで下さったご縁と教えを大切に、前へ歩んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。

午後から駐日マダガスカル共和国大使館を訪問させていただいた。COVID-19の影響で中々訪問することができず、前回の訪問から数年が経ってしまった。昨今、両国の行き来が緩和されてきたことから、マダガスカル共和国との交流を再開するために、面談の機会をいただいた。

RANDRIANJAFY Tsilavo Maherizo臨時代理大使、TOTOZAFY Harisoa Véronique文化経済参事官、秘書の伊藤様にご対応いただき、ご挨拶と私たちのマダガスカル共和国での活動を報告した。

臨時代理大使には、私たちのマダガスカル共和国における木彫り製品の取り組みや植林活動などを高く評価いただき、今後も支持していくとのお言葉をいただいた。

さらに、現地にて苦労を重ねながらも音楽界で見事な成功を成し遂げられたOlombelo Ricky Ofisialy氏や、鉄細工にて素晴らしい活動をされるDieudonné Razafinjatovo氏が友人であることを告げると、とても喜んでくださった。

本来ではこの辺りでタイムリミットのはずが、本国の事情も踏まえた様々なアドバイスや、2025年開催予定のTICAD9や大阪・関西万博、2027年の横浜園芸博覧会 GREEN EXPOなどへのお考えもお聞かせくださった。私の想いに共感いただき、多くを学べた大変有意義な時間となった。

お土産としてマダガスカル共和国の素晴らしい植物や景色、可愛い動物の写真のカレンダーをいただいた。このカレンダーの写真の美しさにも感動したが、このカレンダーにはマダガスカルと日本の両国の祝日が記されており、その気遣いに大きく感動した。

最後に、Andry Nirina Rajoelina大統領の写真の前で記念撮影をし、今後定期的に情報交換をしていきましょう、そしてマダガスカルの素晴らしさを日本の多くの方に伝えてください。本国にバラエングループの活動を報告しておきます、おっしゃって下さった。

終始とても親切に対応いただき、あらためてマダガスカル共和国の美しい自然や文化を保全しながら、発展のお手伝いを継続していきたいと思う。このブログをお読みいただいた方々の中でご賛同いただける方がいらっしゃれば、ぜひご一緒できればとも思う。

又右衛門。引き続き「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」をモットーに頑張って参ります!!!

いつものように朝一番の飛行機にて羽田に向かうために。伊丹空港へと向かった。

いつもの駐車場に車を停めて少し歩いて空港へと向かう。昨晩の雨も上がり、心地よい空気である。チェックインを終えて搭乗を待っていると、「財布が置いてあるけど、要らないのかな?」との連絡。いやいや絶対要ります!!ということで少しアタフタ。
何度も財布を落とす経験から、財布とカード入れを別にしているため、キャッシュカードは持っていたので、とりあえず2日間は何とかなるであろうと思い、また財布を置いて行ったのが自宅であることにホッとして、そのまま羽田へと向かった。

それにしても、相変わらず忘れん坊、落しん坊の又右衛門である。相変わらずと言えば他にもいくつかあって、その一つは白いシャツを着た時に限ってコーヒーをこぼすこと。何度もやってしまっている。後は何か大事なイベントの前になると、目立つところに怪我をすること。以前PTA会長を務めていた時にも、大事な式典の前日に。愛猫くんに顔を大きく引っかかれ傷を負ってしまい、人生はじめてコンシーラーなどを駆使して傷を隠すのに大変だったことがある。そして今回は、数日前寝転びながらスマホを使っていた時にうっかり手を滑らせ眉辺りに落としてしまった。かなり痛かったのだが、2日ほどで痛みは治まったのであまり気にしていなかったのだが、鏡を見ると、眉辺りから瞼辺りが紫色になっている。自撮りをしてみたら、かなり怖い写真になってしまったので、ここでのアップは控えておきます。(;^_^A

すみません。いきなり何の話かと思うような感じですが、そんな感じで無事羽田に到着。小走りで空港内を移動し、予定より一本早い列車で目的地へ到着することができた。

まずは今日一番目の打ち合わせをホテルのロビーで行った。ここ数年は一緒にプロジェクトなどに関わっており、又右衛門には無い頭脳や視野を持った方で、いつも教わることばかりである。この日も新しく動かし始めた新資材や、来週から始まる取り組みについての状況報告、さらには大規模開発についてディスカッションをさせていただき、その期待度や可能性に、とてもワクワクする時間となった。

その後、六本木一丁目駅に移動。そこでは久しぶりの友人との再会である。友人といっても仕事での再会ではあるが。

彼は小学1年生の時の同級生である。彼とは小学生のころから一緒に旅行に行ったり、お互いの自宅を行き来してきた幼馴染である。高校からは別々になり、確かこの前会ったのは約10年前に、IPMというエッセン(ドイツ)での展示会で日本国展示ブースのデザインなどの役割をいただいたとき、エッセンで再会だったように記憶をしている。

その後彼はアメリカ支社の代表を歴任し、帰国したので日本で再会することができた。大きな会社の重責を担う彼ではあるが、会えばやはり幼馴染み。変わらぬ目線での話がとてもうれしく思えた。さらに会社の規模こそ大きく違うが、方向性など似ているところもあり、私たちが開発している資材などにも可能性を感じてもらうことができ、早速担当部署などをご紹介いただけるなど、前向きな話を沢山することができた。お互いいい歳になった社会人だな~~と思いながら、再会を約束し、私は急ぎ足でいつもの宿泊地である新橋へと向かった。

チェックイン後、パソコンを開き、リモート会議出席の準備を5分前に整えることができた。今日はJETROの輸出大国コンソーシアム支援事業における支援企業の2次審査がある。私たちグループは過去数年採択いただいてきたので再採択は容易ではないが、何とか1次審査を通過することができ、本日の機会を迎えることができた。

審査では、数々の実績や経験をお持ちの先生方から、海外進出への思いや製品の可能性など多く質問をいただき、ありのままの想いを下手な日本語で伝えさせていただいた。また先生方の知見による海外進出の可能性や各種アドバイスなどもいただくことができ、採択されるか否かに関わらず、私たちにとっては多くを学べる機会となった。

その後は、先日久しぶりに再会した、ベルギーで一緒に受賞したパートナーと再々会。前回に続き今後の取り組みについてなどを食事しながら、時間の許す限り話し合うことができた。さらに楽しみが増えていく感じで、とても充実した1日を過ごすことができた。

またFacebookに目をやると、昨年土壌改良の役割にて参加させていただいたよみうりランド NANA・BIYORIにある『PIET OUDOLF GARDEN TOKYO』の関連のアップがあり、その代表でありパートナーである永村氏に連絡をとってみると、劇的に良い変化をもたらしているとのことで本当にうれしく思えた。全て私たちの資材のおかげという訳ではないだろうが、永村氏の長年の経験に、私たちの資材が加わることで予想以上の大きな成果をあげられたということがとてもうれしく、植物たちが元気を取り戻し、中には危うかった命を繋ぐことができたことが何よりもうれしく思えた。『PIET OUDOLF GARDEN TOKYO』は見どころ満載なのでぜひ足を運んでいただければと思います。

タイから帰国した日は、そのまま病院へ直行。徹夜続きで若干疲れ気味ではあるが、ワクチン接種である。今回はCOVID-19のワクチンではなく、帯状疱疹ワクチンの2回目接種である。
接種した日はそのままミーティングに参加し全く問題なかったが、翌日からは発熱などの副反応が結構強く、ボーっとした中、解熱剤の力を借りての活動になった。

週中は今春販売開始の自然生態系調和型資材と昨年発売したAIR-POTを使用した実証実験を行うため、顧問とともに植え込みなどを行った。すでに各資材の実証実験で大きな成果を上げているが、この組み合わせは初めての試みである。相乗効果で発根がさらに良い状態で進められるのではと思っている。後日、その報告はさせていただければと思う。

そして金曜日から日曜日は都内で活動。金曜日は一般社団法人JFTD(花キューピット)70周年記念式典にお招きいただいた。
式典には秋篠宮皇嗣殿下のご臨席を賜りながら、厳粛な雰囲気で進められていった。

式典終了後はレセプションパーティーが開催され、JFTDの歴史や、新しいマスコットが紹介された。またパーティーでは、日ごろお世話になっているJTFDの方々や、普段から様々な集まりにてご一緒させていただいている団体の長の方々、市場関係者の方と再会することができた。中には久しぶりにお会いする人もあり、とても素敵な機会となった。澤田会長はじめ、JFTDの皆様本当にありがとうございました。

ぜひ70周年の次は80周年、100周年とさらに強い絆で歩んで行かれることを祈念し、楽しみにしたいと思っています。

その夜はいつもの新橋の狭い小部屋で過ごし、翌日は副会長を務めさせていただいている全国花卸協会の理事会のため品川へと向かった。全国花卸協会の理事会もここしばらくは多分に漏れずリモートでの開催であったが、今回はリアル開催となった。

理事会では、6月に開催されるの総会や、EXPOに関する協議が約2時間予定通りに行われた。終了後、場所を変えて飲食をしながらの情報交換会。さらに二次会と続き、貴重な情報交換の機会となった。終了時、帰阪する手段もないので、いつもの新橋にてもう一泊してから帰ることになった。

色々な集まりの中、リアルでの開催が増えてきたのは、個人的にはうれしく思っている。確かに移動にかかる時間や費用はかさんではしまうし体力も必要であるが、リアルであってこそ繋がる縁が多くあることを身に染みて感じている私は大歓迎である。なので今後も積極的に足を運んでいければと思う。

さて来週、再来週も関東での活動である。そして月が替わればまた海外が続き。その合間では国内でも大事なプロジェクトが起ち上がっていくので体調を万全にし、気合をいれて前へと進んでいこうと思う。前へ。前へ。

さて今回は、どのようにして日本へ送られているかについてアップさせていただきます。

スペインや、オーストラリアからの大型の植物を日本に向けて輸出する場合は、私たちは、多くあるブローカーや商社を通じて購入するのではなく、生産者、輸出者としっかりパートナーシップを結び、原則として生産者ごとにコンテナを仕立てて輸入するようにしている。その理由は、大型植物のため色んな生産者との混載が難しいのもあるが、検疫などのことを考えると、トラブルがあったときにその原因をいち早くつきとめ、次の輸出に向けて改善するためである。

しかしタイにおいては、大きな植物から手のひらに乗るような植物まで、また樹木や観葉植物からランのように花が重要視されるもの、輸送に大きな負担がかかるビカクシダなどもある。また各地に特色を持った生産者が点在しているために、植物の種類もかなり多く生産者ごとに輸入するのは難しく、植物にも生産者にも私たちにも大きく負担がかかることになる。

さらにコンテナでの海上輸送から、航空機による空輸もあるため、植物の輸出のための貨物と情報の集約機能をもった施設が必要になってくる。おかげさまでこの工程に長けたパートナーと一緒に活動を繰り返してくることで、空輸による鮮度が抜群な植物輸入が確立されてきた。

まず、決められた日の朝に集中して、各地の生産者から植物が届く。

そして植物をテーブルに載せて、病害虫の有無、健康状態、土の付着、数量チェックなど検品をしていく。

複雑な植物は、写真のように隅から隅まで二人でのダブルチェックである。

そしてチェックを終えると、OKな植物から順番に梱包していく。植物によっては葉が傷つきやすいものもあるので、このように新聞紙を緩衝材にして丁寧にくるんでいく。中々根気のいる作業である。

そしてたまには写真のような大型の植物も空輸する。中には先日アップした大型の吊りシダが入っている。

さすがに海上輸送は鮮度の問題で不可能なため、空輸で日本へ。輸送コストを考えれば、厳しいものがあるが、それでも多くの方の要望と個人的な好みもあり、今回日本にきていただくことになる。日本の皆様には楽しみにしていただければと思っている。

このような作業を朝から始め、特別な品目以外は当日に済ませて、空港へ持ち込むことになる。切り花など生鮮品と同じ工程である。そのために安定した品質で日本に届くようになっている。

そしてこの作業が毎週(特別な時期を除く)繰り返され日本に到着するため、多くの種の植物を鮮度良く運ぶことが可能である。また日本からのリクエストに迅速に対応できるようになっている。以上が日本に向けての輸出施設の状況である。

また、前回アップさせていただいたように、大型の植物はタイの又右衛門エリアで確保と養生をしながら、適期に日本に向けて送れるように準備中である。

いかがでしょうか?植物輸入って、正直手を抜けば抜きようもあるが、それは、植物の状態、生死に直結する。さらに場合によっては、周囲の植物、生態系にも悪影響を及ぼしてしまうのである。

そのようなことがないように、私たちは引き続き現地の植物、生産者、パートナーと密接に連携を取りながら、植物への畏敬の念を強く持ち、植物の『生(いのち)』に強くこだわり、日々学び、改善をしながら進めていきたいと思っているので、是非、皆さんからのご意見、ご指導をいただければと思う。

さて、2023年4月、今年3回目のタイ訪問は今回が最後である。偶然にも、帰りの飛行機と先ほど梱包した植物と一緒の便である。植物たちの上の座席にいると思うと少し失礼で気が引けるところもあるがそれはご容赦いただいて、一緒に日本に迎えることをとても喜ばしく思っている。一緒に元気で到着でき、皆さんに喜んでいただけることが楽しみである。

さ~~、次回のタイ訪問は5月GW明けである。それまでには日本国内の出張が目白押しである。しっかり体調を整えて頑張っていきます。そして各地の皆さんに会えることを楽しみにしています。

今回もタイ紀行お読みいただきありがとうございました。国語と写真が苦手な又右衛門のブログのため、わかりづらいところも多くあるかとは思いますがご容赦いただければと思います。また皆様からのご意見やご要望がありましたら今後の参考にさせていただきたく思っておりますので、お気軽にお声掛けくださいませ。

サワディーカップ!!!

今回のタイ訪問中、ナーセリー以外でご縁が繋がった方々などについてアップさせていただきたいと思います。

まずは、遺伝子工学バイオテクノロジーセンター(BIOTEC: National Center for Genetic Engineering and Biotechnology)。パートナーのおかげでミーティングの機会をいただけたので訪問させていただいた。

さすがタイを代表する研究所で、その大きさには驚かされる。この中には、日本を代表する企業の研究施設もあるようで、この施設の重要性を窺い知ることができる。
今回の訪問は、私たちが研究開発をした海洋性腐植抽出液(高濃度フルボ酸)や事業協力をさせていただいているセラミック式野菜工場はじめ、バラエングループの保有する技術や資材をタイにて活かしてくことができないかという内容である。
到着後、担当研究員の出迎えで早速研究室まで案内いただいた。その途中には最新の植物工場などの研究施設があった。
そしてミーティングルームに場所を移し、早速、弊グループの活動、そして開発資材や技術の案内させていただいたところ、強く関心を持っていただき、次のタイミングで実証実験するというところまで、たどり着くことができた。

結構長い時間かけてデスカッションをさせていただけ、終始とても良い空気感で話をすることができたと思う。

今後も連絡を取り合いながら進めていこうということになり、大きな一歩を踏み出せたように思う。そして研究所を後にしたが、そこから見た景色は、訪れた時以上に美しく感じることになった。

BIOTEC訪問後、隣接するタマサート大学の学食で、学生たちに紛れて食事を摂りながら、パートナーと今日のミーティングの重要性を噛みしめることができた。本当に楽しみである。

またこの他にも新しい出会いがあった。現在バンコク市内から少し離れたところで進めているプロジェクトがあり、そこには私たちがタイから輸出するための施設『又右衛門エリア』を作り始めている。まだまだ小さい区域であるが、徐々に拡大中である。

そしてその施設を運営していただいているパートナーのところに、中東からのバイヤーが来られており、日本の植物や文化についてお話させていただいたところ、とても関心を持っていただけ、急遽ミーティングを行うことになった。

お互い違う目的でこの地を訪れたものの、ひょんなことで出逢い、そして話が進み、今秋に私たちが出展する日本の展示会GARDEXのために来日され、そして同時期から開催されるドーハ国際園芸博覧会に私が行くときに現地で再会する約束をさせていただくことになった。

まだまだ不確かな部分もあるが、このような形で縁が繋がっていくとこはとても大事であることを今までの経験上よくわかっているため、とてもありがたく思えた。今後どのような拡がりをみせ、今秋にはどのようになっているかとても楽しみである。

その他、写真のような希少な塊根植物販売者との再会など、様々な出逢いもあったが、今回のアップはこの辺にさせていただきますね。それにしても縁は突然結びつき中には突然切れてしまう不思議なものですね。色々考えさせられ学べますね。ではでは~~~。

今号は、近日入荷予定の植物や、訪問時に見かけた魅力的な植物の写真をお届けしたいと思う。

まずは斑入りバオバブ。ここまできれいな斑入りは多くない。

おかげさまで、大きめの数鉢と苗を数十本譲っていただけたので、タイミングを見て日本向けに送ることにしようと思っている。で楽しみにしていただければである。

これはリプサリス。真珠のような白い球が可愛らしく、中々のボリュームで良い感じである。

まるで絵にかいたような迷彩柄の葉が特徴的である。見ているだけでワクワクしてくる。この種をきちんと生産してくれるように進めていきたいと思っているので、乞うご期待である。

あとこれも気になったものである。このようなフィギアを使った寄せ植えは多くあるが、これに使われている木がとてもモコモコで可愛らしい。何とか輸入できないかとは思ったが、種が輸入規制されていて難しい。残念である。他にもいくつか気になったものがあったがとりあえずこの辺で。

モンステラの壁面緑化は迫力があり美しかった。

バンコクで有名なエンポリウムは、入口がグリーンドームのようになっていた。材料はシダ類をはじめ多く日本に輸入しているものである。植え込み精度は別として、ボリューム感があって良い感じであった。

またデッキも少し手が入ったのか、ナチュラリスティックのような雰囲気になっており、これもまた良い感じになっていたと思う。このように街を歩いていると、暖かい地域ならではの植物や植栽に触れることができ、ついつい小一時間探索をしてしまったが、このようにいろんな植物を見て触れることが一番の休息になると改めて感じることになった。

まだまだタイの植栽について思うことがあるので、構想を温めながらしっかり形にしていければと思っている。そのためには新たなパートナーも募らなければならないので、大忙しのうれしい悲鳴である。