四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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松市 千両市も終了し、いよいよ最終コーナー。
商品の保有数がピークに達しようとしている。そしてスタッフの疲労も同様に来週ピークを迎えようとしている。
このような素敵な植物を扱う裏方では、多くの厳しさがある。
そして毎年、同じような厳しい状況を改善できずに、生産者からの素晴らしい植物、スタッフの気力に支えられて、何とか乗り切ってきている。
毎年、何とか改善をしなければと少しずつ取り組んでいるが、それよりも受け入れる責任の方が大きくなってしまっているように感じる。
でも同じような状況を続けていって良いはずはない。でも変わらない、変えられないことが多くありすぎる。
財がないのか?頭脳がないのか?勇気がないのか?
時折、自分の無力さに悲しくなってしまう。でも変えなきゃ・・・・・・。
何もないならせめて情熱で。
さ~来週一週間、同業の皆さんは同じようにピークを迎える。
何とかみんなで元気にゴールしたいものだと痛切に思う。
今年の千両市は、弊社のメイン市場であるJF兵庫県生花 梅田生花は堅調な相場で推移し、安定した価格で販売された。ただ他の各市場は、そうではない模様。商品によれば、かなりの安値で取引されたものもあったようである。
これも当初の情報では、出荷量が少なめとのことであったが、実際は昨年を大きく上回る入荷量があり、その情報の差異がこのような価格の低迷の一つの要因であったと思う。
そして、消費者への訴求不足も否めない。
最近の若い人は千両って何?何故お正月に千両を飾るの?と言う声をよく聞く。
このような状況で、再生産可能な価格で取引が続く訳がない。
千両の意味を知らない人にとっては、単なる赤い実としか思えないだろう。そのようなものに、このご時世にお金を払ってくれるわけがない。
しめ縄の意味を知らない人にとっては、しめ縄はただの稲わらにしかならず、それに何千円も出す人はいないのと一緒であろう。ただしめ縄の意味はある程度の認知度が継続されているため、そこまではいってなく、それなりに継続はされているのだろうが・・・・・。
松や千両もこのままでは、もっと風化していくのではないかと思う。何とか生販が一緒になり、強く動き、意味の伝播をしていかなければ、そろそろみんなが限界に来ているように感じた。
ただ嘆く時間があれば、次に向かって進んでいかなければならない。
たとえ小さな動きからでも、大きなものにつながっていくはずなので、できることからすすめていきたいと思う。
所属している日本フローラルマーケティング協会 本年度最後の公の集まりで東京へ。
当日は朝から結構強い雨が降っていた。普段傘を持ち歩かないので少し濡れてしまった。(汗)
市ヶ谷到着後、まずは来春のスペインから輸入する植物の打ち合わせを行った。
今年よりパワーアップした品揃えに心が弾む。皆さんも是非期待していただければと思っている。
そしてJFMAへ。常務会・理事会では今後の活動方針など、かなり重要な議題が目白押しであった。
私たちJFMAは立ち上げから約14年間。今まで各種セミナーや研修ツアーを企画運営し、IFEXを10年間主催し、さらに日持ち保証販売やバケット流通、花育、フラワーバレンタインなど手前味噌と言われるかもしれないが多大な功績を残してこられたのではないかと思う。
ただそれと同時に、いろんな問題も山積されてきたかもしれない。
そしてまた決意を新たに、JFMAは次のステップへ進んで行くのであろう。
これもまた大きな期待と責任感を感じた。
そしてその後JFMAのイブニングセミナーに久しぶりに出席した。普段東京出張は日帰りが多いので中々出席できなかったが、今回は忘年会もかねてなので出席させていただいた。
久しぶりに出席すると、初めてお会いする人と縁がつながったり、いつもお会いしている人とでも新しい提案があったりでとても有意義に感じた。
そしてイブニングセミナー修了後、青山フラワーマーケットの井上社長と久しぶりに二人で話ができた。
井上社長と、一緒にイタリアに行ったときから深まった縁も今で、はや十数年。
その頃から飛躍的な成長を遂げているにも関わらず、よりパワーアップしようと前へ突き進もうとしている井上さんには頭が下がる思いがした。
そして長い時間ではなかったが、今後の戦略(何の???笑)について話ができとても有意義な時間を過ごせた。
そして何よりもうれしく感じたのが、真剣な面持ちで仕事の話をしていても、少しプライベートの話になったとき、とても柔和で優しい表情になる。これもまた十数年変わっていない。
(私との会話はもっぱらこっちかもだけど・・・)
これもまた井上社長の魅力の一つであろう。
井上さんとは、年が一つ違い。友人としての距離は以前から変わらず離れていないが、これ以上仕事でなはされないようにがんばっていかなきゃと心を奮い立たせてもらった夜だった。
今日は松市。
年に一回行われる大市でここから迎春用商戦の封切りになる。
今年は、下馬評通りに入荷数が少ない。特に扱いやすい価格帯のものに注文が集中しているため完全に品薄状態である。
そして厳選された素晴らしい松の入荷数もかなり少ない。
うちも毎年お願いしている各産地に、直接おもむき入荷させているものの、全体的な需要は増加していないだろうが、注文は年々増えてきているので、正直ネタは不足している。
そんな中、何とか生産者の協力と、スタッフのがんばりで、何とか良い品揃えはできているのではないかと思う。
でも今年、各産地をまわったとき、口をそろえて言うことは、価格の引き上げ要請である。
産地の現状を聞くと、厳しい状況はわかる。ただ小売りの厳しい状況を考えると、ハイわかりましたとも言い難い状況でもある。その調整役こそが私たちの担いになる。
何とか、良い商品が正当な価格で取引され、消費者も納得して買うことができる商品作りをすることと、そしてそのような素晴らしい松を飾る文化の継承と、それを支える経済の発展も同時されていかなければならないと改めて感じた。
今年 最後の月が始まった。
毎月のように、この月の始まりも、氏神様にお参りをしてきました。
境内は例年に比べ、光陽がきれいだった。
1月に初詣に参り、毎月同じように境内の同じ経路を進む。
ただその時の頭にあることの半分は、毎度歩きながら変わっているような気がする。
でもそれは常に新しいことにチャレンジさせてくださいというお願いなのかなと思う。
そして今年も12回目。最後のお参りになった。
今日は少し寒くなってきました。
年末商戦を控えて、あまりものは動かない。
市場もひっそりしている。 嵐の前の静けさなのか・・・・
なら良いけど、年末本当に嵐のような忙しさが来るのであろうか?
少し心配になってくる。
机に座り、パソコンとにらめっこばかりしていると、こんなことばかり考えてし まう。
最近は日帰りの出張はあるものの、ほとんど事務所でのお仕事の日々。 何日か続くと、どうしても動き出したくなる。
そんな中、自ら同じ場所でかまえて、奮闘しているお客さんや、スタッフがいる。 本当に頭が下がります。
毎年のように同時期に今回も、茨城県 波崎を訪問した。
いつもなら、朝 伊丹空港を出て夕方に帰る日帰りだが、今回は前日の夜から茨城入りとなった。
宿泊地は千葉の銚子。今回のホテルには、ちょっと驚かされたけど、夕食はとてもおいしい食事を、生産者の方とご一緒させていただき、有意義な意見交換をさせていただくことができた。
さすが、日本を代表する銚子港にあるだけあって、魚が本当においしい。
特においしい秋刀魚の刺身が食べられるところは、中々ないので大満足。そしてその夜はおとなしく早めに横になった。
朝から、活動開始。
まずは、昨晩お世話になった生産者さんの所を訪れた。
朝早くから、エンジン全開で作業をされ、きちんとした良い選別をしていた。
そしてその後、昨年からお世話になっている「結び松」の生産者を訪問した。
この形状にするには、観葉植物と違って年数がかなりかかる。またどんな松でもできるものでもないとのこと。この手間のかかりようを聞くと、頭が下がる思いがし、なお大事に売らなければと実感した。今年も限定数にてすぐに売り切れかもですがよろしくお願いします。
そして毎年お世話になっている藤代助右衛門さんへ。
このお宅の門がまえやお庭には毎度のことながら歴史を感じ、素晴らしいと思う。
ここでは例年盛り花の各等級やアレンジようのものまで、各サイズをお願いしている。
私が波崎に初めて訪れた時からのおつきあいで、ご出荷いただいている生産者です。
今年の状況は、平年より盛り花の比率が少なく苦労をしそう。若干色が薄めで例年の品質には少し及ばないが、その中でも一番良いものをローズガーデンに送ってもらえるとのこと。松が少ない年なので、精一杯がんばりますが、若干のお願いもしなければと思っています。
続いて千両の圃場も確認させていただいた。
まだ完全に色づいてなく、写真ではわかりづらいが、そこそこに実はついている。今年は夏の猛暑の影響もあるが、昨年よりは良いものがあると感じた。
そして、近くでお昼を済ませ、荒波農園さんを訪れた。
ここの選別の良さは周知の事。今年もそれには変わりなく、きっちり選別をされていた。
ここでも毎年のアレンジメントに使いやすい、短く締まったものを、特別にお願いしている。
だがやはり品質は例年通りをキープしているが数量は例年の三分の一とかなり寂しい。
でもこれも天候次第なので致し方のない話。その分、みんなで大切に売って行かなければですね。
これで全ての行程を終えることとなり、レンタカーに乗って成田空港へと向かった。
今回の訪問で各生産者が口をそろえて言うことが、高齢化による人手不足、作業効率の低下、生産量の減少、資材類の値上げなどから、正直松の生産を続けて行くには、厳しい状況であるとのこと。
これらを考えると、松の販売価格も見直して行かなければと思う。ただ小売店も厳しい状況である。これらのことを総合的に考え、流通の立場として小売店、量販店と生産者が共存できる形を見いだしていくために、今一度力を振り絞りがんばらなければならないと、強く感じた。
さて弊社の入場するJF兵庫県生花 梅田生花市場の松市は12月7日です。
様々な産地からの良質の松を取りそろえ、皆さんのご来場をお待ちしておりますので本年もよろしくお願いいたします。
今日は朝から、出雲の国へと向かった。
その目的は、毎年行われる神在祭に併せての参拝で今年で連続5年になった。
そして今日はその最初にある稲佐の浜で執り行われる神迎神事に参列するために向かった。
まず当日の朝、空港に着くと、ここ数年行われている街をあげてのお出迎えがあった。
そしてそこを通り抜けると、いつも私を出雲で案内していただけるパートナーが待っていてくれた。
そして足早に車に乗り込み、今回の一番手の参拝で須我神社にいった。
この須我神社は、「日本初之宮」と呼ばれ、この時に須佐之男命が詠んだ歌が日本初の和歌ということで、「和歌発祥の地」とされているとのとこ。
そしてここには奥の院がありせっかくなので奥の院を参拝させていただいた。
まずは清めどころで手を清め、
奥の院へと向かう。そこには夫婦岩がそびえ立っている。何とも素敵なスポットである。何度来ても清々しい。(須我はここから来ているとも言われている)
そして次は、私が特に信仰している素戔嗚尊が祀られる須佐神社へと向かう。
去年は新嘗祭と重なり、振る舞い汁などでとても多くの人で賑わっていたが、それに比べると今年は少し少なめであった。
ここでいつものようにお札を返し、新しいものを授かった。
そして境内をまわる。その奥には「大杉さん」と言われるとても大きな杉の木がそびえ立っている。
ここはスピリチュアルの特番などでも多く紹介されとても有名なパワースポットで、私もそのお力のお裾分けをいただいてきました。
そして近くにあるお店でみたらし団子をいただきました。
これはそこに売られていたスサノオTシャツ。
お土産にゲットしてきました。
その後、数少ない天地開闢の際に高天原に最初に出現した神であるとしている天之御中主神を祭神とする彌久賀神社を参拝した。
そうこうしているうちにお昼近くになり、出雲そばの隠れ家的お店に行ってみた。
なんと、ここは観光客お断りとのこと。ダメモトで同行者が突撃したが、あえなく撃沈された(涙)
少しがっかりしながら、次の有名店を目指し、タイミング良くおいしいそばにありつけた。
さてその後、主祭神として天照大御神、素戔嗚尊を祀る日御碕神社を参拝。
そしてその時岬から、今晩神迎神事が行われる浜を眺めていると、急に雲の隙間から光が差し込む。
まるで天から神が降りてくるかのような光景で、さすが全国から八百万の神が集ってきているのだな~と感じた。
その後、天照さま、スサノオさまと来れば月読さまもと思い参拝した。
出雲にある月読神社は、まるで獣道のような所を通る。
背の高さまでの竹をかき分けながら山道を通っていく。
ここまで険しい山道も珍しい。そして入り口から数十分で到着する。
ここにはあまり人が訪れる気配はあまりなく、こぢんまりしてはいるがとても趣のある本殿を拝ませていただけた。
そしてその後、稲佐の浜に4時30分頃に到着し、毎年の語弊を授かり、浜で神迎神事の始まり時刻19時までひたすら待ち続けた。
またその待っている間には、いくつかの素敵な出逢いができた。
そして待つこと2時間30分。
神迎神事が始まる。
さすがいつものことながら本当に神々しさを感じることができた。
その後、神様が神楽殿に進む道を、なぞるかのように歩き、大社さまへ向かい、そこから宿泊地へと車を走らせた。
そして同行者の方と、遅目の夕食を済ませた。
ここの名物メニューの「すだちダメダメそば」をいただいた。
ここのお店は数多くのユニークなものがあり、それのどれもが本当においしい。
是非皆さんも出雲に行かれたらよってきてください。
そして翌日は、神在祭で出雲大社を参拝し、お昼ご飯に、出雲が発祥である大好物のぜんざいと、
ユニークなスサノオラーメンをいただき、帰路についた。
昨年も素敵な縁をいただき皆さんに巡り会えて出雲の神々に本当に感謝ですね。
皆様今年もよろしくです。
スペイン時間の朝にエルチェを出発し、オランダ経由で10日の朝無事?関空へと到着した。
帰国の途中では、いつもおせわになっている市場の社長や、バラの団体の方にスキポール空港で出会った。特に市場の社長は飛行機の席まで隣でお互いびっくりした。
帰りの飛行機の中で、いろんなことが思い出されてきた。
約2年前に、あることがきっかけで植物の卸を始めることになった。
それにはじまり約1年半前に植物の輸入経験がない私が、単身 ドイツの展示会に赴き、地元の学生のお手伝いで会場見学をした。
その時に比較的小さなブースで出展していたVIVEROS DURAさんに出逢った。
それが今の植物輸入事業の始まりで、それから本当にいろんな人に助けられて、今では4社の日本総代理店と植物卸の会社や事業所を展開することになった。
今でも思う。
もしあのときに、勇気を出して、ブースに飛び込まなかったらどうなっていただろう。
もしあのときに、彼らがど素人の私と学生の話に耳を傾けてくれていなかったらどうなっていただろう・・・・・
何でも受け入れること、飛び込んでいくこと、挑戦することの重要性を改めて実感した。
そしてこんなにも多くの人に支えられて自分があることも、会社があることも実感した。
本当に皆さんは感謝です。
このことに応えるためにもこれからも情熱をもってがんばっていきますので、これからもよろしくお願いいたします。
最後にこの写真を送ります。
これはエルチェにある樹齢約2000年のオリーブです。
このオリーブを眺めていても何故か不思議に圧倒されるものを感じなかった。
むしろ2つのことが頭をよぎった。
まず1つは、このオリーブは2000年もの間多くの人を見てきたのであろう。そんなオリーブに恥じないような生き方をしなければならないと・・・
そしてもう1つは、我が家にもオリーブが植わっている。
そのオリーブが何十年後、何百年後、何千年後まで、私たちの子孫とともに互いを思いやりながら強く時代を生き抜いて欲しいと・・・
長々のブログ読んでいただきありがとうございました。
また時間があるときにスペイン訪問の際の植物図鑑、グルメ図鑑をアップしますので読んでくださいね。
ではまた、次はどこに行こうかな~~~。
ランチタイムの後は今回唯一の切り花生産者への訪問である。
ここはバラ、ガーベラを始め、ファレノやアンスの生産が主力。
特にバラは大輪で最後まで咲ききるとの評判である。MPSもAを取得している。
それともう一つはファレノである。約100~120cmの長いステムがすごい。
それとおもしろいのが各品種のネーミング。「KYOTO」「KOBE」などがある。
さらに「NAGASAKI」「OKAYAMA」もある。これはオランダの会社の担当がネーミングしたらしい。ただその名前を選んだ根拠はあまりないみたい。
他にここでは葉物も作っていて、最終的にここの生産品でブーケも作っているとのこと。
それと仲卸業務も行っていて、生産から小売りに近いところまでの、垂直統合を完成させようとしている。今後は自社でこのような形をとるか、アライアンスを組んでの垂直統合こそが私たちが業界の中で生き残っていくすべになるであろうことを再認識できた。
短い時間であったが有意義な時間を過ごせ、少し早めにホテルに戻った。
そして残った時間でホテルそばにある世界遺産に認定されているヤシがある植物園を訪れた。
これが世界遺産のヤシである。一つの幹から分岐し、このような形になっている。
さすが世界遺産と言うこともあり迫力十分であった。
この植物園を見終え、今回のスペイン訪問の打ち上げのために、アリカンテへ向かった。
このアリカンテには、多くの億円単位のクルーザーが停泊している。
その姿もオリーブに負けないぐらいに圧巻だった。
今の経済状況をみじんも感じさせない雰囲気であった。
そのクルーザーを尻目に、アリカンテの街を散歩した。
そしてここに来るとどうしても来てしまう場所があるそれがこれ。
美容院
「OH! MY CUT!」のネーミングに惹かれていつも来てしまう。
この愉快さに、そろそろ私が髪をバッサリ切るときは、ここにしようかな~~とも思っている。
そしてここアリカンテで打ち上げディナーを食べて、エルチェのホテルに戻り最後の夜をパソコンと格闘しながら過ごした。
そして、翌日、Duraさんに空港まで送っていただきスペインを後にした。