四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今回のスペイン渡航の目的は、いくつかある。その一つは新しいナーセリーの訪問、スペインで確保している植物のチェック、日本向け養生施設である通称又右衛門エリアのチェック、そして新たな魅力的な植物の確保である。

今日から約1週間、南へ北へとの移動が多く、このブログを書き進めることが難しいかもしれないがご了承いただきたく思います。その代わりと言っては何ですが、Facebookにて1日1回は写真をアップしていきたく思っていますので良ければチェックをしていただければ幸いです。

さて一昨日のタイから帰国後、荷物を入れ替えて、昨日一日運転免許の更新、国外免許の更新や資料作成など出発準備などでほぼ1日消費し、今朝まだ真っ暗な自宅を出発し、伊丹空港へと向かった。今回は伊丹空港から羽田空港そしてロンドン経由でマドリッドをめざす。

前回のタイでは出発時からアクシデント続きであったので、今回こそは失くし物落とし物などをしないように、慌てず急がず落ち着いて行動をすることをしっかり頭に叩き込み、出発をした。

まずは伊丹空港を定刻に出発、遅延もなく羽田空港に到着。ここ乗り継ぎは1時間強のため小走りで連絡バスにのりこみ、第3ターミナルに移動した。

土曜日だからか、春休みだからか、日本への観光客のリターンか手荷物検査場はかなり混んでおり30分ほどかかってしまい、到着して直ぐにヒースロー空港行の飛行機に搭乗することになった。

そしていつものお気に入りの非常口座席に座り、離陸待ちとなった。このフライトには多くの方が乗られ、ほぼ満席状態であったが、ありがたいことに私の隣は空席であった。隣が空席であれば、片道14時間強の到着まで間、フルにパソコンを開いてもモニターの明るさやキーボードの叩く音を気にせずデスクワークができるので本当にありがたい。そして羽田を定刻出発、前回のバンコク行のようなトラブルもなく、無事に離陸し、順調に北回りでヒースロー空港に向かった。

途中、少し苦手な機内食をいただいている間以外は、ほぼパソコンとにらめっこである。気がつけば窓の外は真っ暗である。

そして到着まで時間ぐらいになった頃、真っ暗な空が少し明るくなりかけて、よく見れば氷の世界が広がっているようであった。

さらに2時間、窓の外はすっかり明るくなって、目には真っ白な世界が飛び込んできてパソコンばかりを見ていた私は目が覚めるような眩しさであった。

到着2時間前に2度目の食事を終え、順調に航行、そして景色は田園の緑に変わり、しばらくしてヒースロー空港に到着することができた。

ヒースローでも慌ただしくターミナル移動して、定刻出発のマドリード行のイベリア航空機に乗り込んだ。

こんな感じで搭乗まではロスタイムなくとても順調だったが、離陸の滑走路の混雑か離陸に1時間ほどかかり遅れての離陸となった。おまけにこの飛行機は修学旅行か多くの学生が乗っておりとても騒がしく、多くの人が咳をしており、とても息苦しく感じた。さらに動きやすいために指定していた通路側の席を、友達同士で話をしたいのか、2度も代わって欲しいと言われ、最終的に出入りしにくい一番奥の席まで行くことになってしまった。

その上、彼らは機内でも騒ぐ、シートをたたくなど結構やりたい放題で、静かになったと思えば、邪魔になるほど大股開いて寝てしまい、おまけに後ろのシートに座る先生らしき女性は土足のまま私の肘置きまで足を延ばしてくるなど日本人とは大きな違いを感じるストレス満載のフライトとなった。彼らがスペインスタンダードであるかどうかは知らないが私は窓から観える夕焼けを観ながら一生懸命気を紛らわした。それでも何とか約2時間半の息苦しさに耐えて無事に着陸。

マドリード バラハス空港は新しくなったのか?長いターミナルを列車移動し、パスポートコントロールへ向かった。入国はとても空いていたので並ばずであったが、入国手続きするPOLICEが英語を喋れるか?と聞いてほとんどしゃべれないとはいったものの?「君は●●によく似ているね?」「どこにいくの?」「仕事は何をしているの?」など多くを聞いてきて私のパスポートにスタンプをおそうとした時にマダガスカルのビザをみつけて「これマダガスカルのビザかい?」と聞いてきて私がそうだよと答えると、彼は自分のスマホを取り出してパスポートを写メっていた。思わずエッって思ったけど、その時はマダガスカルのビザが珍しいのか?と彼の行動が面白く思えあまり気にならなかったが、後から考えると手元まで見えなかったので写真を撮っていたのがマダガスカルビザの部分か?私のデータのところかがわからず後で少し気持ち悪い気がした。ただ甘いかもしれないが彼の職務を信用しておこうと思う。

そしてやっと出られた出口では、現地スタッフであるMAKIKOさんが私の到着を迎えてにきていただいており、再会を喜び合い、夜も遅いのでタクシーに乗ってとりあえず宿泊施設へと向かった。ただ今回もそれでは終われなかった。タクシーのドライバーが2回もホテルを間違えて連れていかれたり、ホテルのカード決済が機器の不具合のため中々できなかったり、なんだかんだとチェックインにも時間がかかり、自宅を出て30時間弱でホテルの部屋に入ることとなった。

今回はストレスこそあったが前回のタイとは違い、まずまず問題なくマドリードまでくることができた。最後はバタついたが、まずまずの滑り出しである。引き続きこのような感じで活動できることを願いながら、明日早く列車での移動のため、今日は打ち合わせもせずに寝ることにした。さ~~明日からは気を入れ直して頑張ろう。

最終日は多くの生産地を周り、参加者みんなが汗だくになりながら、時間ギリギリまで各所を周った。

皆さんをホテルに送らせていただいて、私は一人帰国のためにスワンナプーム空港へと向かった。

出国時は遅延や失くし物など前途多難と思われるようなアクシデントが続いたが、滞在中は大きなトラブルもなく、予定通りの活動ができ、大きな成果を得ることができたと言える。

メージョー大学、カセサート大学など訪問時の移動の際には深井先生から多くの学びを得ることができた。

AlonAlon Jungle Townチームの移動中には、学びもだが常に笑顔や笑いが絶えず本当に楽しい時間を過ごさせていただくことができた。ご同行いただいた皆様には本当に感謝である。

そして今日皆様より一足先に帰国させていただくことができた。帰国時は何もトラブルなく帰ってきました!と言いたいところではあるが、前夜のディナーミーティングの際に会話に夢中になり過ぎて、今回の渡航で唯一の羽織る上着を置き忘れてしまったため、半袖での帰国となり、冷たい風が私の体を襲った。

おまけにタイで次の目的地へのお土産を買ったため、スーツケースだけでは入らなくなってしまい、持って帰るために街角で簡易なバッグを買おうと思ったのだが、何となくこのためだけにバッグを買うのは勿体なく感じてしまい断念。そのバッグの代用としてマーケットで土嚢袋を無料で譲っていただき、その中にお土産を詰め込んで帰国することにした。

さすがにターンテーブルに、土嚢袋が回っているのは、私は今まで見かけたことがない。おまけにその土嚢袋を半袖姿の男が担いで、日本に入国していく私の姿を多く人が不思議そうな顔をしてみている冷たいような視線を背中で感じてしまった。

ただこのようなことを除いてはほとんど問題なく帰国することができた。そして半袖のまま出社し、上着を持って再び打ち合わせへと出かけることになった。今回も何とか無事に帰ることができた。

さて明日1日で様々な準備を済ませて、スーツケースの荷物を入れ替えて再び旅立ちである。次こそは、出発である滑り出しを良い感じでいきたいと思っている。しっかり頑張ろう。

これで2024年 又右衛門 タイ紀行2月を終えます。次のタイは4月か5月。楽しみにしておいてくださいませ。今回もお読みいただきありがとうございました。またね!

今回のタイ訪問の大きな目的の一つである素敵な方々との、マーケット&生産地訪問を、最終の2日間で行った。

今回、バンコクでご一緒いただいたのは、「AlonAlon Jungle Town」というとても魅力的なプロジェクトを起ち上げられた那部様と建築設計に携わられるROOM810の方々である。

AlonAlonさんは、障がいをもたれる方々を胡蝶蘭やマンゴ栽培をはじめ植物とかかわりあいながらの就労し、社会進出の道を切り拓いていく素晴らしい活動をされている方である。その活動については私のようなものが語れるものではないので、是非同社の活動をネットなどで拝見されればと思う。

そして昨年「AlonAlon Jungle Town」構想を起ち上げられ、そのプロジェクトの植物に関わるパートナーとして又右衛門を選んでいただき、今回はそのプロジェクトに必要な植物の選択や、デザインに反映させる参考のために、デザインを担当とする方々とともタイにて活動をさせていただいた。

初日午前は、バンコクにて植物園&カフェを展開する著名なところを数か所見学。

午後はマーケットなどを見学していただいた。そしてその夜は、デザイン案を前にディナーミーティングを行わせていただいた。

2日目は郊外の生産地にてシンボルツリー候補探しを行った。

その後は、前日とは異なる地方のマーケット数か所を見学いただき、実際に導入していく植物の品種や大まかなサイズの選定などをいただくことができ、お互いが大きくイメージを前に進めることができたといえる。

後は、私たちが現地の活動として選定いただいた植物をマーケットで買うのではなく、タイ国内にて状態の良いものを生産地から直取引を行い、価値あるものをお届けしていくことになる。

OPENは年内の予定であるが、その時に合わせてパーフェクトな仕上がりをめざすのではなく、多くの皆さんが関わり、日々植物とともに成長していくような取り組みを行い、経年とともに素敵なものにしていこうと言う考えである。

今まで国内外で大小の多くの植栽に関わらせていただいてきたが、この施設は他とは異なる部分も多くある。

何といっても、ここには植物の生長には肥料よりも欠かせない「愛」がいっぱい注がれていくであろうと思う。きっと素敵な施設になるであろう。とても楽しみである。

サボテンの希少性については、正直あまり知識がないが、そのような中でも、いくつか人気種を見かけることできたのでご紹介を。

日本では高値で取引がされている品種もある。大きなサイズであれば数十万円のものもある。趣味家にとってはワクワクするものも多くあるであろう。

これはドルステニア・ギガス、個性的な個体がいっぱいあった。

またパキポも交配種も含めて興味深いものが多くある。

これは人気のピークは過ぎたであろうがオペルクリカリア・パキプス。以前マダガスカルで自生のものを多く見てきたが、未だに続くハンティングで現地では随分減ってきたようである。ただそのハンティングされたものが多く、日本に来ているという現実があり、正直残念な気持ちである。数年前に訪れた際の、保護活動を進めるべきとの話をしたのだが、中々難しい問題もあり未だに採取が続いているとのこと。

植物家としてはまずは保護をしなければと思うが、現地で生活している方々の意見もあるであろうから、きちんとしたルールを作り、植物と地元の方々の生活の両方をまもることができる制度をつくることを切に願うばかりである。

今日はBTSのプロンポン駅が最寄りでホテル近くのスクンビット通りに昨年開業した商業施設「EMSPHERE」に行ったので写真をアップします。プロンポン駅直結の商業施設として「EMPORIUM」「EMQUARTIER」に続いて3つ目の大型商業施設になっています。

 

1階はフードや高級食材売られており、上階にはIKEAが入っています。

ではまずは外観を

  

  

結構派手な電飾がなされていますね。
  

  

  

  

店内はまだお正月の名残もあるのか龍がそびえています。他には巨大なハンバーガーや、カラフルな通りなど、艶やかな装飾がいっぱいです。そして日本食やタイフードなどのフードコートや販売がされています。比較的若い方が多いです。

各階各場所のエレベーターホールは色で区別されています。中々お金がかかっていますね。

その他にも植物の店内配置が多くなってきた印象があります。まだまだこのような施設では植物の役割が増えてきそうです。

今回のアップはこんな感じで。ではまた次回。

今回は、私が日本向けに輸出準備をしている植物を養生しているナーセリーの進捗状況を確認に行ってきた報告を。

バンコクのホテルを朝出発。現地向かう。目的地に近づいてきたところ、ロードサイドのお店でカオラームが販売されているのを見かけたので、結構私のお気に入りの食べ物なので買って食べることにした。

カオラームは白っぽい色のものと、あずき色のものがあり、私は好んであずき色の方を食べている。もち米が入った竹筒を火で焼いてあり、ほんのりした甘味が美味しい。またはらもちも良いので、おやつ代わりに見かければ食べている。値段は40バーツである。

もう少し車を進めるとある限定された区間で、ロードサイドにオレンジ色の果物を販売している露店を多く見かかる。これはマヨンチットというフルーツである。

マヨンチットとは、タイでは3月初め頃までの数か月間だけ収穫・販売される高級フルーツである。ひと房250バーツで1個あたりは約10バーツ(40円)である。味はマンゴに似た感じでとても美味しい。朝からとても満足である。

いつものブーゲンビリアの専門店でカラフルな色合いに心も癒されながら約2時間で目的地に到着した。

現地ではパートナーが待ってくれていて、管理してもらっている植物の状況を確認し、その他地域で準備していただいているビスマルキアなどの状況確認を行った。

ヤシ類は進捗が少し遅れている状況なので日本向けは後れを生じてしまうかもであるが、良いものを確保できる目途が立ってきたので楽しみである。乞うご期待である。

そして一通りのチェックを行い4月の再チャックを約束して、バンコクに向けて戻ることにした。途中では植物販売団地を定点チェックしながら周り、少し遅めのランチをいただくことにした。

そのランチを食べたサービスエリアのようなところでは、動物のベンチが設置されており、その微妙な雰囲気が私を引き寄せた。

本物の動物たちが見たら、怒ってくるかもしれないぐらいのクオリティだが、ある意味、心が癒されたので、素敵なものであったと言えるのかもしれない。

そして夕方にはバンコクに戻り、周りの商業施設の植栽チェックを行い、夕食をとってからは、時間が取れたので深夜までデスクワークを行うことができた。

この時の商業施設の植栽チェックの写真などは、Facebookでアップしようと思っているのとブログでも紹介しようと思っていますのでまたご覧くださいませ。ではでは引き続きよろしくです。

今回は大学とのミーティングや生産地視察の合間に、ちょうど開催していた「Bangkok International Exotic Plant Show and Sale 4」を観てきた。

タイトルにもあるように今回が4回目とのことのようである。歴史的には昨年から始まった展示即売会のようで、商業施設に1フロアある多目的スペースで開催されている。

広めの会場でも入りきれない出展者で埋め尽くされていて多くの来場者で賑わっていた。そして私たちも順番に拝見させていただいたのでその写真をズラズラっとお見せしたいと思う。ただ私の専門外ということもあり、品種などはわからないのでお許しくださいませ。

 

 

 

   

いかがですか?多くがアロイド系の植物で特に斑入りが多く出展販売されていました。よくもま~同じような出展者がこんなにも一堂に会しており、そしてそれぞれが盛況で成り立っている様子はとても活力を感じることができた。

多くはタイの出展者であるが、海外出展者もおり、数少ないが日本からの出展者もいたので少しお話をさせていただいたところ大阪の出展者で、この展示会では成果があるとのことである。

出展されていた植物もセンスが良く感じるものであり、是非とも今後もこの招き猫のようにパワフルに活動していただきたいと感じることができました。

チェンマイからもどり今日はバンコクでの活動である。

まずはいつものようにホテル前の屋台で腹ごしらえをして、午前中は日本との重要なオンライン会議に出席し、カセサート大学に向かった。カセサート大学は日本で例えれば京都大学のような感じの学校である。

カセサート大学に到着。少しだけ時間があったので学食で好物のカオトムを食べてエネルギーチャージ。その後、大学のマリンサイエンスにて活躍されるシェッタポーン教授との面談が、香川大学元教授の深井先生の紹介で実現することができたのである。

では何故植物活動家の又右衛門がマリンサイエンスや水産なのか?言うことになるのだけど、時折お話をさせていただいてきたバラエングループが開発製造している海洋性腐植抽出液(高濃度フルボ酸)である「マリネックス」は農業と同じく養殖など水産や、錦鯉やらんちゅうの生産や輸送に長年使われてきており、実は魚病対策における特許も取得しているという優れたものである。今までにはフィリピンなどアジア諸国にも輸出を行ってきた。

そこでその特異な機能は現在のタイ国においても農業同様水産分野でも有効ではないかと考え、提案をさせていただいたところ、興味を持っていただき、今回訪問の機会をいただけることになった。

まずはご挨拶させていただき、お忙しい先生なので、早速私たちの取り組みや製品についてご説明をさせていただくと、とても丁寧に対応をいただけ、いくつかの貴重なアドバイスと、支援もいただけ、是非今後の水産業の発展や環境配慮のためにアクションを起こしましょうということになり、とても良い雰囲気で大きな一歩を踏み出せることになった。本当にありがたいことである。

そして、今までの資料やデータとマリネックスを託て、近いうちの再訪を約束させていただき大学を後にすることになった。

先日のメージョー大学といい、今日のカセサート大学といい、とても丁寧にそして前向きに対応いただけ、本当に感謝である。両大学とも深井先生に同行いただけたことで、良い形で前に進めたことを実感できたと言える。深井先生にあらためて感謝である。

さ~~明日からは、植物活動家に戻って色んなプロジェクトの準備である。これまた楽しみである。

昨日は思いがけないほど、移動に時間がかかってしまい、深夜に就寝。朝4時起床のため仮眠だけでホテルを出発することになった。

朝、パートナーの車で、ドンムアン空港へ向かう。途中アクシデントがあったが、何とかギリギリチェックインをして手荷物検査場へ向かった。

検査に手間取り、時間を要してしまい、出発ギリギリになって搭乗口へと向かったところ、乗る予定であったAirAsiaの係員はすでに搭乗を締め切ったとのこと。まだ目の前に飛行機があるのにお願いしても無理とのこと。これ以上言っても仕方ないので、一旦外に出て、次に一番早い飛行機を探して、チケットを買い直すことになった。国内線で出発定刻の10分前であったので間に合うと思っていたのが甘かった。ただ日本のようにチェックイン時に係員からの一言があればと思ってしまったが、ぎりぎりになってしまったことに原因があるので深く反省である。しかしドンムアン空港は国内線でも出発の30分前が搭乗時間とのことなので、皆さんも要注意である。

次の飛行機で一番早いのがNOK Airであったのでチケットを買い直して、再び手荷物検査を受けて、今度は早めに搭乗口へと向かった。 NOK Airは遅延が多いので心配はしたが、定刻より早めに出発でき、少し早くチェンマイ空港に到着することができた。

空港でメキシコ訪問の時も大変お世話になった深井先生と合流した。今回再び深井先生にご無理を言ったのは、メージョー大学のプリーダ先生は、香川大学にて学ばれ、深井先生も良くご存知であったので、今後研究をうまく進めていくために深井先生にもアドバイスをいただくためである。心強い存在である。

合流後レンタカーを借りて生産者を一件訪問し、途中ランチ代わりに簡単にソーセージをいただき、目的地であるメージョー大学へと向かった。

移動時間約1時間でメージョー大学に到着。プリーダ先生とノック先生に再訪の挨拶をさせていただき、早速メージョー大学における「マリネックス」の試験と共同研究の打合せをさせていただいた。

まずは大学試験方法などの提案を説明いただき、そして意見交換を行わせていただいた。その中では、私の農学の足らなさと語学力の低さで、理解とうまく伝えることができずであったが、同席していただいた深井先生のおかげで、その場をしっかりまとめていただくことができた。さすがである。本当に大助かりであった。

終わりには研究のための大学と私たちの契約の話を進めて、早ければ来月末から始めることが可能なところまで漕ぎつけることができた。今まで東南アジアでも多くの成功事例を持っているマリネックスではあるが、きちんとした公的に発表できるものがなかったので、今回の取り組みによって、その成果をデータで示すことができれば、今後に大きな意味を持つものになるであろうと考えている。楽しみである。

そしてミーティング終了後は、また飛行機に遅れるわけにはいかないので、大急ぎで空港に向かうことにした。

さ~~。昨日に続きて多難の日が続いたが、何とか大きな一歩を踏み出すために重要な1日になった。あとはこの研究がうまく出航し、到着するために気を抜かずに取り組んでいきたいと思う。大いに期待である。

今日から今年初めてのタイ訪問である。今回の目的は地元大学との共同研究の締結と新しい大学との研究打合せ、著名な生産者との連携協議、日本の生産者との連携プロジェクト、そして昨年より関わらせていただくことになったとても素敵な施設の方々をタイに迎えての現場ミーティングで、いつもより少し長い日程ではあるが、スケジュールはパンパン。荷物もスーツケース30kg弱のパンパンである。そのような感じで荷物を抱えてまだ暗い中、小雪まじりの自宅を出発した。

朝も早いので渋滞なく、伊丹空港に到着。荷物を預けて保安検査場へと向かった。

保安検査後、搭乗口に向かう際に、スマホが手元にないことに気づき、どこに置いてきたのだろうと記憶をたどってみたところ、保安検査場でダウンベスト脱いで、そのまま置いてきてしまったことを思い出し、急遽戻ったところ、検査場で預かっていただけたので引き取れ一安心。今回こそは忘れ物はしない。失くし物もしないと強く思っていたのだが、聞きなり出鼻をくじかれた?いや自分で挫いてしまった状況での出発となった。

無事に経由地である羽田空港に到着。しばらくして搭乗口に向かったが、搭乗時間になって準備が遅れているとのことで30分間、その場で待つことになった。今年初めの事故が重なったことからか、それか異常気象のせいか最近はやたら遅延が多い。安全第一なのでこれは仕方のないことであるが、お年寄りや小さなお子様も多いので、もう少し早めの告知があればいいのではとは感じた。

約30分後、搭乗。ドアクローズはされたが中々出発できずにいた。アナウンスでは、強風のため滑走路が1本しか使えないため、離陸の順番待ちで1時間とのことである。やれやれである。その後、やっと離陸できるようになり、滑走路で加速をしていったが、急に機体は減速し、離陸を取りやめてしまった。

しばらくして機長からのアナウンスで、離陸時に強い横風をうけ、その際にエンジンの異常を示す警告ランプが点灯し、急遽離陸を取りやめたとのことである。そして一旦機体確認及び整備のため引き返すことになり、機内で待機しながら、整備結果を待つことになった。

またしばらくして、アナウンスがあり、今から燃料補給を行うということである。飛んでもいないのに燃料補給とは、エンジンの検査で一旦燃料を抜いたのか、それとも燃料が漏れたのかなどメカ音痴の私には全くわからないが、燃料補給ということで飛ぶ可能性はでてきたことに期待と不安を抱きながら再び待つことになった。

そして定刻出発時間より約4時間遅れて再び滑走路へ。その後何とか離陸するこができた。

既に機内には4時間近くいるのでこれからバンコクまでの6時間半のフライトを足すと10時間を超すもので、前回の中東へのフライトと変わらぬ時間となってしまった。

スワンナプーム空港到着後は駆け足でファーストレーンを通り抜け、時間はおしてはいたがタクシーは使わずに電車を乗り継いで今日の目的地であるスクンビットの定宿へと向かった。

この日は遅くなってしまったので、現地パートナーと近くのカフェで簡単に今回の予定のすり合わせを行い、ホテルに戻って明日の契約の準備をして休むことにした。

さ~~このような感じで、前途多難のようになってしまったが、これで厄が落とせたと前向きに考えて気を取り直して、明日から頑張っていこうと思う。楽しみでいっぱいだ。