四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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ホテルに着くとエルチェのナーセリーの方が迎えに来てくれていた。
早速彼の圃場を見せてもらった。
このように大きなものを多く扱っているようであった。
聞いてみるとテーマパークやドバイなどに多く出荷しているとのことだった。
これはカナリエンシス?だったはず。驚いたのがこのように底面灌水で密植して栽培していても、傷みなくきれいに仕上がっていた。これはヨーロッパのガーデンセンターに行くらしい。
これはお目当てのブラヘア アルマータ。中々よく仕上がっているがこれは土での栽培なので日本には送れない。では洗えばということになるのだが、そんな簡単なものでもない。
植物しては暑さ寒さを含め強い品種だけども、根は決して強くない。今回これをうまくコントロールする取り組みを行っている。うまくいけば安定した品質のものが届けられることになるだろう。
次はチャメロプス フミリス セリフェラ。
これもまた日本では人気の品種。でもこれもまた根がそんなにも強くないから課題が残っている。
これはノリナ。中々ユニークな形が人気。あとで紹介するがこのノリナの花がかなり美しいことを初めて知った。
エルチェでの圃場を見せていただき、その後約1時間30分南に車を走らせ、実際の栽培場を見せていただいた。
まずは驚かされる光景が目の前にあった。
なんと先ほどのノリナである。こんなにきれいな花がいっぱい咲くとは思ってもいなかった。
今回多くのオリーブなどの巨木をみて感動したが、これを見た瞬間、また違った大きな感動を手に入れた。本当にきれいであった。
これが目的のブラヘア アルマータ。トランクが100cm以上のものが群生?している。
ここでは大小併せて5000本のブラヘア アルマータがあるとのこと。
「KANAOKA SANいくら売ってもありますよ~」
「よければ全部でいくらの見積もりを出しましょうか?」と言われた。
さすがにOK!!!とは言わなかった。
これはセリフェラ。魅力的なサイズが多くあった。
その他にもビスマルキア ノビリスもある。
これらは今まで何度か日本に輸入はされてきたが、うまくいくこともあれば、ほとんどが枯れてしまったこともあるようである。
特にビスマリキアに限っては輸入直後には状況が良かったのが、2ヶ月後に状況が一変することもある。それを今までは日本の気候のせいだとか、管理が悪いとかで済まされてきたが、彼の話を聞くとそればかりではないようだ。
多くは出荷前の管理や採取方法などにもテクニックが必要みたいである。
それを今後双方で研究やトライアルをしながらすすめていくことになった。
少し時間はかかるが、ゲーム感覚の輸出入ではなく、カスタマーや植物のためにも確実に傷めずうまく届ける方法を確立したいものだと思った。
そして帰りの車の中で今後についてのことを語り合いながら、ホテルへと戻った。
その後近くで食事をすませて、夜中まで積み上げられた仕事を順番に片付けて深夜横になった。