四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2017.10.17

又右衛門 再び欧州へ⑤ ヌレス

早朝ホテルをチェックアウトし、アリカンテ駅でモーニングセットを食べ、薄暗い中、再びrenfeに乗り込んだ。

 


 

車窓から見える海がとてもきれいである。今日は天気があまり良く無いのと、早朝のためあまり海は綺麗に見えなかったが、それでも美しい景色が時折目に飛び込んできた。

 

 

そして今日の打ち合わせ資料を整理したりしていたので時間は早く経ち、約1時間30分後、バレンシア駅に到着した。駅にはユッカ類やアガベ類などデザットプランツに関してスペインのリーディングカンパニー、世界でもトップクラスであるViveros Canos社のエレナさんが迎えに来てくれていたので、ここでも互いに再会の喜び合い、早速オフィスのあるヌレスの街に向かうことにした。

 

 

到着後すぐに、建設中の又右衛門エリアを見せていただいた。あとはこれらにコンクリートを打ち、土との接触をさせないようにしてほぼ完成になる。

 

本社オフィスの隣という一等地に、他国や他業者には与えられていない又右衛門エリアをつくっていただけるとは、本当に光栄なことで、感激である。

 

そしてテンションが上がったまま、まずはオフィス近くの圃場を拝見させていただいた。
*但しここでの写真はまだ出荷準備中の圃場のため、まだまだ仕上がっていないので品質は、これからもっと良くなってくることを付け加えさせていただきます。


 

まずは、ここからやってきてくれる植物で圧倒的な数量を誇る人気の「ユッカ ロストラータ ブルー・スワン」品質が不安定で日本の気候に適していないメキシコ産に比べ、圧倒的な品質の高さである。最近ではタイなどから類似したものがつくられてきているが、スペインの同社は、自社で組織培養し、高品質のものを産み出し続けているので、品質が高く、常に進化し続けているのが素晴らしい。

 

 

続いてこれも人気の「ユッカ ロストラータ ヒドラ」。とても分頭(枝分かれ)し、その姿が伝説上の龍 HIDRAに似ていることからつけられた名前。

写真は下葉処理をしていないので、モジャモジャ感ありだが、これをトリミングするととてもいい感じに仕上がってくる。

 

 

これはユッカ グロリオサ 日本の屋外でたまに見かける種なので、雨が降ろうが雪も積もろうが全く問題ない。でも日本にあるならばと輸入しなくていいのではと思われるだろうが、グロリオサがマルチヘッドになり、うまく良い形でボリューム感が出ている仕立物のものは見たことがないので今回皆さんのお声も聞きたく準備中である。

 

 

またこれは ユッカ ファクソニアナ。これも皆さんの評価が聞きたく、来日準備に入らせていただいた。

 

 

その他にユッカ フィリフェラや稀少なリネアリス。シルバー色ならピカイチのリギタ、移植が難しいエラータなどが順次仕上がってくるので楽しみにしていただいたらと思う。

 

 

ユッカ以外では人気のダシリリオン。メキシコ産が品質不安定なのと、今後入荷が難しくなるのは必至のため、人気は急上昇すると思われる。これもスペイン産のためメキシコ産に比べ、圧倒的に品質がいい。ただこの株で約10年。メキシコ産のような大きなものになるまでは数十年以上はかかるであろう。



 

その他にもヤシ類や、100年オリーブ®をはじめ、アガベ類も昨年の早春から秋にかけて来日予定ですので是非歓迎していただきたく思います。

 

そしてそうこうしているうちにお昼を大きくまわったので、出荷圃場の視察はここで終了し、ランチを食べに行くことにした。

この続きは次回にさせていただきます~~。