四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2017.08.30

又右衛門 マダガスカルへ。⑩ アンチラベ 神様のプレゼント?

まずもってこのブログを無事かけていることに感謝したいと思う(笑)

さて昨日は結局朝5時前にアンチラベのホテルに到着した。車中で寝ているときに到着したわけではないが、まるで寝てすぐの時を起こされたような、寝ぼけた感じであった。

 

そのような少しふらついた足で荷物を持ち、部屋に入った時に、いつも大切なものを入れている左側の足ポケットに、何とパスポートが入っていないことに気づいた。そしてかなり焦りながら全てのバッグを探してみたが、やはりいくら探しても見つからない。ひょっとして落としてしまったかもと考え今日の記憶をたどってみると、昨晩の検問所での長い待機時間で、車中で足をあげながらパソコンをうち、そして何度も車の内外を出たり入ったりした時に、落とした可能性が高いとすぐにわかった。

 

とすれば、あの深夜真っ暗の街に私のパスポートは置き去りにしてしまったのであろうと思ったのと同時に頭の中が一瞬真っ白になった。そしてあらためて再度その時の状況を自分なりに検証してみると、左側の足ポケットから落ちると、ドアを開けたらすぐ地面だから、やはりきっとそこしか考えられなかった。

 

ただ車の中に残されている可能性が全くないわけでもないと思い、慌てて駐車場に向かったが、もう車はなく、次の朝に確認するしかないのであきらめて部屋にもどった。

 

そして仮眠する予定の2時間は、当初は気が気ではなくパスポートが無くなった時の対応をずっと考え、その手順など資料の準備も行った。そうしているうちに覚悟も決まり、どうせなら3~4泊延泊したら、今度はビジネスの活動ができるのでは思い、色んな予定を立てていた。

そうこうしているうちに、朝の集合時間を迎え、ガイドさんと先生にパスポートを失くしたため、今日から皆さんと離れ、タクシーでアンタナナリボまで戻り、警察と大使館に行き何とか一緒に帰れるように動きますと伝えて食事をしていると、ガイドさんが苦笑いしながら、車内のギリギリのところにありましたと手渡してくれた。

 

正直それは言葉では表しきれないとてもホッとした気持ちで、そのことを単純に喜べばいいのだろうが、どう考えても車内に残っているはずがないであろうパスポートが車内に残っていたことが釈然とせず、結局自分の中では、これは神様がくれたプレゼントだとしか思えなかった。

 

そのような感じで、一睡もすることなく、朝食後、山に自生する植物を片道約3時間かけて、探しに行った。

 

山に向かう途中、色んな風景が目に飛び込んでくるのだが、アンチラベは、他の都市と違い、

とても美しく感じた。

 

それは田や畑がよく手がかけられており、大人から子どもまでが協力し合い働いている。

またレンガで家を建てる若者も悲壮感とかなくリズミカルに楽しそうに働いていた。

 

また行き交う人も、手ぶらで歩く光景は少なく大人も子どもも籠を持ちながらであったり、物を運んだりであった。他の物乞いが多い観光地や、環境破壊が著しい都会とは大きな違いを感じることができた。

そのような素敵な田園風景を通り抜け、多肉植物等が自生する山岳地帯へと到着した。

そして地元の人に挨拶を行い、山を登らせていただき植物を探した。

そうすると、しばらくしてまず岩肌にある花キリンと出会うことができた。

他にも、いろんなところを散策し、自生する多肉植物などと出会えることができた。そして私はハンターではないため採取はしないので、じっくり観察し、その美しさと力強さを直接感じ、眼に焼き付けて帰ることにした。

その途中、さっとランチボックスでお昼を済ませ、ひたすらアンタナナリボをめざし、5時間強で、目的地のホテルにたどりつくことができた。

 

そして部屋に荷物をおいて、ディナーをみんなでいただくために、レストランに集まり、思い出話をしながら談笑をした。そこには政府の要職の方もご挨拶に来ていただけ、今回のマダガスカル訪問の締めくくりに相応しい最後の晩餐となった。

 

そして食事を終えると、それぞれ部屋へと戻り、私はデスクワークとパッキングを行い、深夜眠りにつくことにした。それにしてもパスポートがあって良かった。本当によかった。神様ありがとうございます(^^;) 日本に帰れます(笑)