四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2017.06.09

貫かなければならないこと・・・。

10日の成田発の出国が、朝の便であるため前日の夕方から成田入りをした。

 


そしてその時間を利用して、と言うわけではないが、以前から懇意にしていただいている大栄花園のアンテナショップとも言える「Botanical&CAFÉ Breed(ボタニカル アンド カフェ ブリード)」さんを訪問させていただいた。

 

大栄花園のオーナーである高橋康弘さんと言えば、超一級品のシクラメンやハイドランジャーなど育種家として生産者として世界的に注目されている著名な方である。

彼が産み出す植物は、とても素敵で、そのこだわりぬいた特級品はオーダーしても中々手に入らない状況でもある。

 

 

そんな高橋さんとは、私がデザットプランツを輸入し始めた頃に出逢い、そして今日がある。

それまでに、従来日本で流通していたユッカなど大型輸入植物と又右衛門が手掛ける植物との品質の違いに驚きを感じていただき、そこから私たちはお付き合いをさせていただいている。実際に写真にもあるように店舗入り口の一等地で私の名前まで出して販売もしていただけている。


 

ただ両者とも、こだわりが強すぎて時間効率の悪い活動が多く、自分の時間が中々取れてなかったため2人でゆっくり話すことできなかったが、今回うまく時間がとれて訪問させていただくことができ、有意義な時間を過ごさせていただけた。


 

さっそく店内を拝見させていただくと、随所に高橋さんのこだわりを感じ、普通の販売店との違いを感じることができる。きっとここで養った感性や様々な方からの意見を学びとして、本業に活かされているのであろうと想像がつく。そしてカフェや子どもたちの遊び場までも併設され、短い時間の滞在であったが多くの人が訪れていた。



昨今、色んな業種でメーカー・生産者直売や問屋直売などが当たり前のように行われている。当然、私たちの花卉業界でもその動きは活発になってきているが、まだまだ風当たりが強いのが現実ではないかと思う。確かにただ単なる中抜きによる自身の確保だけが目的であれば、個人的には必ずしも推奨されるものではないと仲卸経営をする金岡信康の立場としてしても思う。

 

 

ただ植物のため、生産者のため、しいては花卉業界のためにつなげていけるものであれば、従来の取り組みだけではいけないのも多くのみんながわかっているので、積極的に風を受けてでも取り組んで行かなければならないと思う。それをいち早く実践されている高橋さんはとても素敵だと思う。

 

私も実際に30年前から始めた菊の契約栽培に始まり、カーネーション、リンドウなど多くの国内生産者、市場ととともにそれぞれの分野で協力し合い、決して順風とは言えない状況でありながらも、へこたれずいくつかのものを産み出してきた。そして、その多くが今も継続されている。

 

今回、急遽訪問し高橋さんとゆっくり話す機会が出来たことで、今まで以上に双方が色んな情報を得て、想いを共感・共有することができたと思っている。そしてきっと互いの特性を絡ませ、活かせれば、今までにないチャーミングな世界規模の取り組みになるだろうと予感することができた。

これからも生産者生まれの又右衛門として「植物のため。生産者のため。」を忘れず、花き業界に携わるそれぞれの立場を尊重しながら、その発展に寄与できる魅力的な取り組みを産み出していきたいとあらためて想う。それが多くの人の将来につながると信じて・・・。

このような出国前のサプライズプレゼント?をいただき、少々受かれ気味の私であったが、着ていた白シャツに、大量のコーヒーをこぼすことでハッと目を覚ますことが出来ました。()

 

さ~気を引き締めて、財布とパスポートをしっかり持って行ってきます。

 

今回の旅も面白くなりそうだ~~~。また機会があれば紹介します。では~~~。