四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2016.06.08

オーストラリア訪問記④ いざ日本人未踏の地へ

朝6時30分出発 途中で朝食をとり、今回の目的地へと向かう。

ROMAから車で約2時間 INJUNEに到着した。さらにここから約30分で目的地

に到着した。




まずはこの土地の持ち主に挨拶し、本日の行程と簡単なディスカッションを行った。

話によるとこの広大な土地は何と8万エーカーとのこと、その広さには本当に驚かされた。

そして気もそぞろになってきたので、早速 再び車に乗り込み、自生地へと向かう。

 

しばらくするとパッと目の前が拡がり、巨大な岩山が目に入った。ここで彼らはこの岩をスフィンクスと呼んでいる。確かに切り立った岩山はスフィンクスのようである。

 

スフィンクスを横目に、さらに山中へと進む。



すると目の前に、あの追い求めてきたマクロザミア ムーレイ(Macrozamia moorei)の自生でかつ群生しているではないか。

感動のあまり思わず車を降りて、散策。



4mをこえるものや、ユニークな形の物など興味深いものが多くある。一言で表すと宝の山である。



これなどは龍の形そのものである。特に龍にこだわりを持つ私は一目惚れである。この個体が日本に来ることがあれば、是非見に来ていただければと思う。



この他に、グラスツリー ジョンソニーも見かけることができる。

 

このようなスポットが8万エーカーの広大な土地に点在していて、ここから、ムーレイが掘り出されていく。豪快かつ丁寧に次のような行程で進んで行く。

 



そして途中の平坦な広い場所まで4WDで運ばれる。


そこで丁寧に洗浄。ノミのようなもので、根の間をほじりながら洗浄をしていく。

 


 

そして洗浄されたものを並べ、大型の運搬トラックが到着すると、順次積み込んでいくのである。

以上のような行程を、丁寧に時間をかけて行い、ここから約600km離れたLowoodに移動させ、もう一度洗浄およびチェックを行う。

 

さらに大事なのがこの種はワシントン条約対象品種のためCITESなどの書類や手続きをきちんと行い、全て揃ってから海外へと旅立っていくのである。

私たちはこの行程を現地において再確認し、その後ベースキャンプに戻り、ミーティング後、みんなで遅めのランチをとり、そして名残惜しいが、この地を後にして、宿泊地のROMAへの帰路についた。

 

そして夕刻、ROMAに到着。Dannyは疲れ切った状況なので、そのままホテルに戻り、私たちは街中を散策し、軽く食事をとって、早目に部屋に戻り、各自デスクワークをおこなった。

ここから私が選んだものが日本に来るのは、早ければ今夏から秋にかけてかもしれない。是非皆さんには楽しみにしていただければと思う。

 

今回全ての行程を簡単であるが、公開させていただいたが、その目的は、この作業の大変さなどを知っていただきたいためである。ただきちんと理解しておいてほしいのは、当然この山は個人の持ち物であるので他の人はオーナーの許可なしでは入山できない。当たり前だが、木々を持ち出すことはもちろん不可能である。

ここでムーレイを採取するには、持ち主の許可、そして政府の許可が必要である。その両方を最近取得できたのは私のビジネスパートナーであり、友でもある Station CreekDannyである。



そしてDannyの日本の窓口を全て任されている私の責任は重大であるので、できる限りの努力を行い、皆さんに紹介していきたいと思っている。

(*最近はオーストラリアのグラスツリー(旧名ブラックボーイ)などをヨーロッパ経由の並行輸入で日本に輸入を試みる輸入者も多くなってきたが、植物に負担がかかりすぎて、後に枯れてしまうことが、都内でも多く見られるので、できればそのようなお金儲けだけを目的としたハンティング行為は植物のためにも控えていただきたいと思っている。)

私は彼らの使命をしっかり受け止め、大地や植物への尊厳の念を第一に、植物の「生」「命」にこだわりをもって活動し続けていきたいと思うので、ご期待いただければと思います。


さらに今回、この地で凄い?素晴らしい?光景を目の当たりにした。このことについては、このオーストラリア訪問記の最終にでもアップできればと思っています。

 

さて明日は4時過ぎに起床なので、このブログを書き終えたのですぐに眠ります。

 

おやすみなさい。