四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今週はグラスツリーに続き、またまた凄いのがやってきた。
ツリーファーンである。
今回のツリーファーンは、上記写真のナーセリーからのものである。
このナーセリーには今年の2月の終わりに初めて訪問し、その植物の素晴らしさや、彼らにした出荷できない品種があるということもあるが、何よりお互いの植物に対する考え方、仕事への取り組みで多くが一致したため、日本の総代理店をつとめさせていただける関係を結ばせていただけた。
特に私がこのナーセリーの素晴らしいと思ったのが、当然ライセンスをもち、国際ルールに則って出荷はしているのであるが、きちんと自然保護実践し植林を行うなど、自然や植物に敬意をはらい活動しているところである。
そんなナーセリーから、サンプル輸入をのぞく、初めての入港であった。
いつものようにコンテナヤードの検査を終え、移動後バンだしを行い植物検疫の本検査。
結果は、植物検疫の皆様に、しっかりと検査をしていただき、前回のグラスツリーに引き続き、見事合格である。
私はまた植物検疫検査について、お話させていただくことがあるかもしれないが、いつも思うのが、毎日数えきれないほどの輸入植物や果実が入ってくるのを日々繰り返し、繰り返し検査を行い、そして正確かつ迅速に判断してく。
その使命感にあふれ、日々取り組んでいる姿を目にするたび、私も同じ意識で日本のため、植物のために、ナーセリーとともに、取り組んでいかなければならないことを再認識できる。そして合格ということに胡坐をかかずに、今まで以上に襟を正し、しっかり各方面と協力し、取り組んでいかなければならないという思いになる。
植物検疫の皆様には、変わらずに日本のため、そして素晴らしい輸入植物を普及させていくために、今後も大変だと思いますがご活動いただければと思う。
そしてそのような一連の行程を踏んで、今回入荷してきた品種を簡単に紹介させていただきます。
●Dicksonia antarctica (Soft Tree Fern )
まずはツリーファーンの代表格である ディクソニア アンタルクティカ。
別名ソフトツリーファーンや、タスマニアツリーファーンの名前で流通していて輸入ツリーファーンの大半はこの種である。
なので私たちは、このようなユニークな形態のものも集めてみた。
この他にも
●Dicksonia squarrosa (Wheki Tree Fern)
●Dicksonia fibrosa (Brown Tree Fern)
●Cyathea australis (Rough Tree Fern)
●Cyathea medullaris (Black Tree Fern)
などワシントン条約にて保護され、輸入にはCITESが必要な品種などもあり、とても興味深いものが含まれている。まだまだ順応性をみるためのサンプル輸入のものなど、販売できないものもあるが、是非皆様には、その魅力に触れていただきたいと思っている。
特に現地で私を魅了したブラックツリーファーンのかっこよさには、スタッフも惹きつけられていた。これから、日々育っていくのがとても楽しみである。
ツリーファーンはデザットプランツと比べると、水が多く必要なためメンテナンスが必要になってくる。ただ雨水の有効利用などすることで、それ以外のあまりメンテナンスが必要ないことや、噴水や水気の多い所や、木の陰などでは、その特性が十分に発揮され、案外ローメンテナンスで他にはない素晴らしい空間を創り出すことができると思う。
私たちは、このような素敵な植物を使い、今後も素敵な空間づくりを、業界の皆さんと協力し合いながら、推進していければと思っている。
また後日、今回の入荷したものを品種別に紹介させていただいたり、また生育状況を、このブログや私のFacebookで紹介させていただいたりしたく思っていますので、ツリーファーンに興味がある方は、また見ていただければと思います。
ではでは、週明けのミラノ行の準備を始めます。