四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今日は年に一回オーストラリア大使館で開催されるAustralia Day2015に、ご招待いただいたので、出席させていただいた。
Australia Dayというのは大使館内において、オーストラリアと関係が深い人たちが集い、桜や木々を見て、食事をいただきながら、政府関係者主催で参加者におもてなし、交流するいわば園遊会に近い感じのとても素敵な催しである。
参加者には政府関係者などの公人の方々やスポーツ選手、芸能人など各界の著名人をはじめ、関係する企業の方々も多く来られていて、とても盛大に開催される。そのような中、私のようなものも昨年に続きお呼びいただきありがたいことである。
まずは大使館の正面玄関から入るとレッドカーペットが敷かれており、各参加者に対し、アテンドについていただけ、案内していただける。
庭園内に進むとちょうど見ごろの桜が私たちを出迎えてくれる。
そしてその桜の木の下など庭園の各所ではオーストラリアの厳選されたシーフードや肉などの食材を目の前で調理したお寿司やステーキ、グリルなど素材を活かした数十種類のとても美味しい料理がビュッフェ形式でいただけるようになっていて、ワインやデザートもあり高級ホテルにも勝る設えで、目もお腹も満たしてくれるのである。
そのような中、まずは普段お世話になっている政府関係者の皆さんと、昨年一年間の取り組みや、今後についての話をさせていただくことができた。
今年の早春に訪問したMr Fern社というディクソニアなどのツリーファーンを出荷する生産者と日本総代理店契約を結ばせていただくことになったことや、さらに希少になったグラスツリー マルチヘッドタイプの大きなものの日本出荷向け準備の完了、バオバブの新しい取り組みについてなどを報告させていただいた。
私たちは数年前に立ち上げたばかりの植物輸入事業。大きなリスクや弊害もあるが、かたくなにブローカーを使わず、その国の、その植物の専門であるところに自ら赴くことにこだわり、現地の生産者や自然、植物の声を直接聞き、その声や素晴らしさを日本のプロフェッショナルや多くの人に伝えることが自分の使命であると考え、ただただひたむきに一生懸命に取り組むことで、今では気が付けばオーストラリアでは3社の日本総代理店を任せていただけるまで育てていただけた。
その結果、日本国内において今後大きな拡がりを見せつつある評価が得られるようなってきた。本当にありがたいことである。
私は時折、このハンバーガーのように、責任の重さや期待感に挟まれ押しつぶされそうになる時もあるが、集まってきてくれている素晴らしい専門スタッフやお客様の喜ぶ声、そして掲げられた旗に支えられ、何とか日々をしっかりと頑張っていられている。
そんなことを考え、桜を見上げていると、急に強い風が吹き、とても美しい桜吹雪が舞った。
私にはこの桜吹雪が、ここに集う皆さんへ送られた、くす玉の紙吹雪のように見えた。
厳しい状況の中、それぞれに頑張った人への贈り物。
そしてその中の桜の花びら1枚が私の頭にのっかった。私はその桜の花びらを手に取り、しばらくじっと見つめていると、色んな人の顔が思いだされ、熱いものがこみ上げるのを感じた。