四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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宿泊地バレンシアのホテルを早朝に出発。今朝も早くの出発のためホテルでの食事をとることもできず空腹で駅をめざした。そのような時間でも途中の花屋さんの電気灯っていてバタバタしていた。勝手な想像だがきっとイベント前の大忙しで徹夜であったのであろうと思う。
そんな姿を横目に見ながら駅へと到着。今日はここバレンシアから南下し、パートナーの2社の農場があるアリカンテ、エルチェに向かう。
そして約2時間、無事アリカンテに到着した。すでにビジネスパートナーのViveros Dura の代表の次男が迎えに来てくれていて、足早に車に乗り込み約1時間後、エルチェにあるナーセリーに到着した。
到着すればナーセリーのオーナー一家の皆さんが出迎えていただき、1年ぶりの再会をお互い喜び合った。
着後、早速ミーティング。前回のシッピングを経て、改善点とお互いの方向性を確認し合った。そして互いの考えを交わして、次年度も同様な条件にての輸入を行うことで合意に至り机上でのミーティングは終了し、残された時間でナーセリーを回って、輸入する品目やタイプがあるかなどの確認をした。
今回は従来のものより小型のものを中心に確認した。というのも従来の数百年もののオリーブは、植物代、輸送費などを含めると気軽に買えるとまではいってないので、比較的園芸店の店頭でも販売が可能であろうタイプを中心に選んできた。
自然形のオリーブを好む人が大半であろうが、このようなタイプも好む人は案外多くまだ検討の余地はあるのではないかと思う。またこのサイズなら頑張れば人力での移動も可能であろう。ただ国内輸送であれば何ら問題はないが、輸入それも長時間の輸送では、安易にも考えられず、まだまだ課題が残ると思われるので、検討が必要かもしれない。
そうしているうちに、時間切れとなってしまい、再会を約束し、ナーセリーを後にし、次の待ち合わせ場所であるエルチェのホテルまで送っていただいた。
ホテルに着き次第、わずかな時間で近くのトラッテリアでランチを流し込んだ。
ここのトラッテリアは前回来たときに、地元の人でにぎわっていたのにつられて訪れたのがきっかけで、その味と価格にとても気に入っていて再来店となった。今回もその期待に応えてくれる食事をさせていただいたが、いかんせん時間がないためにゆっくり味わうということまでは行けず店を後にしてホテルに戻り、午後からのナーセリーと待ち合わせた。
そこにはパートナーの姿があり、足早に車へ乗り込みヤシ類を多く扱う Algoros Viveros社のオフィスへと向かった。ここでも前回シッピングでの課題を全てテーブルの上にだし、屈託のない意見交換を行った。内容はパートナーにとって厳しいものであったかもしれないが、お客様や彼ら生産者、私たち。そして植物のために・・・を念頭に置いて前を向いて、議論をした。そしてその中からは生まれた答えは、まだまだ越えなければならない課題はあるが、双方でリスクをもって友好的に前に進もうということになり、早速植物管理棟へ向かって選別などを行った。
今回は今までのものより大きなものを中心に探した。写真のものでトランクのサイズが60~80cm。やはり価格はそれなりにするものの、耐寒性の強さから人気は高く、リストに加えた。
これはブラヘア ブランディヘイ。シルバーではないが、人気もある?とのことで検討したいと思っている。
皆さんがご存知 ヤシの王様ともいわれるビスマルキア ノビリス。
この大きく拡がるシルバーの葉が広がる姿は、まさに王というにふさわしい威厳を感じる。
ただ見た目と反して、耐寒性や輸送ストレスを受けやすいなどの問題点を抱えている。これがクリアされれば、間違いなく多くの人が扱うのであろうが・・・
前回私が輸入した時も、かなりのストレスを受けてしまったので、今回は見送りと思っていたのだが、やはり多くの人から要望があるため、耐寒性の高いもの選び方をレクチャーいただいたので、輸送リスクの軽減を図り、再検討をしたいと思っている。
その他、少し大きめの チャメロプスフミリス セリフェラやボルカーノの少し大きな鉢の検討をしてみようと思う。
ただヤシ類は、ハンドリングが容易なため一見簡単に輸入できそうにも思うが決してそうではない。よい状態でということにあるとなおさらである。オリーブなどの様に、土を洗い落として輸入するとそれだけでも大きなストレスがかかる。でも輸入は土は完全に取り除くのが輸入の絶対条件。そのために工夫を凝らして、輸入可能な状態かつ植物へのストレスを最大限に抑える方法で行わなければならない。そのために現地での植物代のよりはるかに高い費用が輸入では必要になってしまうので、この辺は皆様にもご理解いただきたいところでもある。
この他にも、最近おかげさまで有名な植物園やテーマパークからの依頼なども増えてきたため、レアなヤシ類もリストアップしてきた。
あとはこの他にノリナなどもあった。これは昨年もう少し南のナーセリーに訪れた際に、かなり大きなきれいなものがあったのだがかなり高価なため見送ったのだが、今回少し小さめだが、このユニークな愛らしい形が他人事とも思えない私は結構気に入った。
このナーセリーから、私たちの厳しい基準を越えられれば、皆さんにご案内できるかもしれないので、期待をしていただければと思っている。
そうこうしているうちに、列車の時間が迫ってきたので、次回も前向きにチェレンジをすることを約束しこの地を後にした。
再び私は、アリカンテから列車で移動し、約2時間後バレンシアに到着した。駅周辺はハロウィンで賑わっていて、子供から大人まで多くの人が仮装し街に繰り出していた。私はハロウィンを海外で迎えるのが初めてであったのだが、周りの環境も手伝ってか、やはり日本より素敵な雰囲気を感じることができた。
そしてそのような中、夜9時過ぎから食事を済ませ、バレンシアでの最後の夜を過ごした。