四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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昨日でせりも終わり、週末まで休市になりました。
今年のお盆は皆さんもご存知の通り、台風の影響を直接的、間接的に受け、厳しい状況になりました。これは生産者、流通、小売りすべてが多かれ少なかれダメージを受けた状況です。
うちの会社も、それぞれの部門が一生懸命に取り組みましたが、厳しい結果になってしまい、
改めて天候に大きく左右される業界であり、その怖さを痛感しました。
そのような中、私は台風が来るたびに、数十年前に農家の人に聞かされた生の声がよみがえってきます。それはある大きな台風が来た時に、ビニールハウスの前に、カッターナイフをもち、苦渋の判断に迫られた時のことです。
このまま台風が直撃したら、ビニールハウスが飛ばされてしまい大きな損害がでてしまうかもしれない。それを避けるためには、ビニールハウスのビニールを切り割き、骨組みだけにしてしまうしかない。ただそうすると、中にある花が全て倒れてしまい、商品価値がなくなり、明日からの食べていく糧を失ってしまう。という話されたことを思い出します。
生産者は一年中このような厳しさと背中合わせに営んで来られています。植物によっては数十日間で商品になるものもあるが、数年数十年間の年月を費やして商品になるものもあります。
そのような大事なものを、私たちは、ほんの短時間で販売をしていかなければならない業種です。であるならばその植物の大切さ、尊さをもっと感じ、敬意を表さなければならない。理解していかなければない。そしてそのことを生産者の代弁者として、きっちり伝えていかなければならないとひしひしと感じています。
私もこのお盆のうちに、改めて考えてみる時間がとれればと思っています。
花き業界の皆様、お疲れ様でした。
それ以外の方々、こんな生産者の状況を少しでもご理解いただければ幸いです。