四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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岐阜2日目の朝は、ホテルについている無料の朝食をいいただいてからのスタートである。
安価なホテルの無料朝食なので特別なものはないがサラダいっぱいと、厚焼き玉子を10切れに、魚などをお腹いっぱいにいただき、さらに給仕されるスタッフの方々がとても気配りのできる方々で朝から良い気分でスタートを切ることができた。
部屋では積み残しのデスクワークと、大阪のスタッフと別の打ち合わせをしながら、午前中に予定されている又右衛門がアドバイザーをつとめる重要なプロジェクトのWeb会議に出席をした。Web会議では通信の問題か、私から映像がうまく映すことができずご迷惑をかけてしまったが、何とか必要な意見や写真など最低限のことは伝えることができたと思う。何のプロジェクトであると言うことはできないが、どんどん変更がありながらも具体化していくために中心となって活動されている皆さんのご苦労は多大であろうと察する。大したことはできないかもしれないが、私が持つ特殊なつながりや技術を活かしお手伝いができればと思っている。
そしてホテルから行っていたWeb会議が終わり、荷物をまとめながらデスクワークなどをおこなっているうちに、レイトチェックアウトの制限時間が迫ってきたので。急いでチェックアウトをし、今回の岐阜訪問の主たる目的地である岐阜県立国際園芸アカデミーへと向かった。
そしてしばらくしてアカデミーに到着。12時30分という中途半端な時間の到着になってしまったが、今西学長や前田准教授に出迎えていただき、4年ぶりの訪問を歓迎いただくことができた。
4年前に又右衛門はアカデミーの記念行事にて記念講演の機会をいただき、その打ち合わせで訪問した時以来、久し振りにゆっくりお話をさせていただく機会となった。
そして今回訪問の目的の一つであるバラエングループとしての求人応募についてである。私たちの業界は人員不足のため、若いスタッフを募りたいとの考えもあるが、近年国内外で様々なプロジェクトに関わらせていただいているため、新しい視点や技能をもった学生を募りたく思い相談をさせていただいた。先生方からは花き園芸業界において、他社とは異なった取り組みを数多くしていたりしていることなどをご評価いただいていることと、生徒に様々な選択肢を与えるためにもと快諾いただけることができた。ありがたいことである。
そしてもう一つの相談は、弊社の開発するバイオスティミュラントや自然生態系調和型資材、弊社が代理店として活動させていただいているAIR-POTやノアソイルそしてアクアセルなどの環境に配慮した新しい資材の紹介と、それら使った研究について提案させていただいたところ、学校としても新しい取り組みによる学ぶ機会を学生に提供できることは喜ばしいと受け入れていただくことができた。さらにはこのような新しい資材の技能者養成についても、学生にとっては将来進む道の選択肢が増え、環境配慮の取り組みにもつながると互いの想いが合致し、早速今春から取り組んでいただけることになった。本当に判断も早く積極的にその機会を提供いただけた判断には嬉しいばかりである。
今後は私たちや開発者、それらを巧みに扱うプロフェッショナルが協力し合い、各資材や人が単体ではなく、それぞれの良さをうまく組み合わさることによって、今までの花き園芸の生産や管理の常識を覆す新しい技術が生み出すことができればと思っている。是非学生の方々には今まで培ってきた先生方の知識や技術に加え、新しい資材をうまく活用し、数年後には社会実装できるまでにしていただければと考える。学生の可能性に大いに期待であり、とても楽しみでもある。
そして今西学長や前田准教授は次の予定がある時間いっぱいまで情報交換もしていただき、最後に再会と今後一緒に取り組むことをお約束いただき、私を最後まで見送っていただき、後ろ髪をひかれる思いでアカデミーを後にした。
そしてその帰る車の中では、目に焼き付いたアカデミーの20周年記念の横断幕に書かれていた「花と緑。そして仲間とともに。さらなる飛躍へ。」というメッセージをあらためて噛みしめていた。まさにその通りであると感じていた。私たちは2027年のGREEN×EXPOに向けて、花き園芸業界内で向かい合うのではなく、互いの企業がその価値を認め合い、協力し合いながら先人が創り上げてきた技術の継承と、新しい資材や技術をうまく組み合わせることに取り組んでいかなければならない。そしてそれらを次世代と共にすすめ、将来の花き業界の担い手を育んでいかなければならないと考える。あと2年しかないかもだが、その中でもまだまだできることもある。まさにそれが「仲間とともに。さらなる飛躍へ。」と繋がっていくと信じている。そのためには、学生だけが学ぶのではなく、この又右衛門自身も考え方を変えなければならないこと。行動を変えなければならないことも多くあるだろうとあらためて感じることになった。
そしてこのような取り組みに共感いただける方々とともに活動ができればと思う。そして考えを共有することができるメンバーは大先輩であっても学生であってもみんな「仲間」であると考える。さ~~みんな一緒に園芸しようぜ!!
そんなことを思いながら、まだまだ岐阜において訪問したい方はいたが、今日の夜の会議に出席するために愛車のチョロQを走らせ帰阪の途につき、アカデミーを出発し4時間弱で無事に宝塚に到着することができた。
この2日間。とても有意義な時間であった。貴重な時間を私に与えてくださった皆さんに大いに感謝である。ありがとうございました。これでまた岐阜への再訪がとても楽しみになった。二代目金岡又右衛門も喜んでくれているかな?ね。おじいちゃん(#^.^#)