四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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又右衛門ブログやFacebookをご覧いただいている方々は、又右衛門は神社参りなどの投稿がしばしばあるため神様への信仰心が強い人物であると知っている方も多いかと思う。
そして今日は神といっても「食虫の神(食虫植物の神)」と呼ばれる土居寛文氏と面談があるため兵庫県フラワーセンターを訪問した。
土居さんは食虫植物の世界では知らない人は居ないほどの食虫植物栽培のスペシャリストである。その実績や知識などから『食虫の神』ともよばれ日本を代表する人物である。そう呼ばれる所以は、彼らしか持っていない特別な個体や、知識、栽培技術などが多くあり、同業者も神詣でをする人が絶えないぐらいである。
そのような神的存在である土居さんと又右衛門が知り合ったきっかけは、あるテレビ番組で一緒に出演させていただいたからである。そしてその時に育てている植物の種に違いはあれど、植物への想いや考え方が同様で強く共感し、互いがリスペクトしあう間柄となり、それから「どいちゃん。」「かなちゃん。」と呼び合うぐらいの間柄でお付き合いさせていただいている。
宝塚から車を走らせ約1時間30分で、兵庫県フラワーセンターに到着すると、相変わらずの雨。今日もレインマンぶり発揮である。そしてフラワーセンター入場ゲートには、土居氏が傘をもって待ってくれてくれた。本当に植物にも人にも優しい人柄である。
まずは施設のテーブルで互いが近況報告をし、兵庫県内外の重要なプロジェクトについてのディスカッションを行った。
そしてある程度話を進めることができてから、温室内にて実際の食虫植物を前にて色々なことを学ばせていただいた。
これはネペンテス トランカータ。かなり大きなピッチャー(捕虫袋)である。ここのトランカータは、その種の中でも巨大なピッチャーをもつ特別なものである。
実際に2022年にギネス更新をしたトランカータである。世界一になるまで数十年以上の間、毎日といっても過言でないほど、朝一番と晩に植物に声をかけ、見守りながら手をかけてきた土居氏には、本当に頭が下がる思いである。
これはペルビレイ。土居氏お勧めの種である。アップの写真を見ていただくと、わかるが葉の上にピッチャーあり、まるでクリオネのように見えてとても愛らしいのが特徴である。
その他にも見どころはたくさんあるが、是非皆さんは実際に兵庫県フラワーセンターに行かれて観ていただければと思います。
中には食虫植物より花が好き言う方も様々なコーナーがあるので、趣向に応じで楽しんでいただけるのではと思う。
そして現場でのレクチャーをいただいた後は、再びテーブルに戻って、打ち合わせと、バラエングループが開発している資材の案内をさせていただいた。その中でも、バイオスティミュラントであるマリネックス(高濃度フルボ酸)が食虫植物に合いそうだと興味を持っていただけたので、今度共同で試験を行うことになりそうで楽しみである。
このように久し振りにテーブルで植物管理について話し、このような技術を次世代に継承していく方法などについても話させていただいた。各種の生産者で際立った知識や技術を持っている人の多くは、ほぼ毎日といって良いほど、朝一番と夜には植物に声をかけ、その表情を見逃さない。そして常に探求心をもち研究しつづける。これが神・プロフェッショナルと呼ばれる所以であろう。近年の次世代継承者に同様のことを求めることは酷ではあるし、かなり難しいとは思う。ただ他の関わり方によって達成する方向もあるかもしれない。是非このような時代でも、神・プロフェッショナルと呼ばれるぐらいの人物が出てきてくれることを切望する。大切なものを護るために・・・・・。
そのようなことを話しながらあらためて土居氏から学びと元気をいただけ、名残惜しいが施設を後にした。土居ちゃん。また来るね。(#^.^#)
そして車を走らせ、自然いっぱいの加西市から都会の真ん中である大阪市内のど真ん中へと向かった。そして夕方からの理事会に滑り込み、ここでも新しい取り組みについてのミーティングとなった。ここでは健康な植物の効用について話をさせていただいたところ、大学の先生方に共感いただき、研究をはじめることになりそうである。これもとても楽しみである。この件につきましては、またいずれ報告をさせていただきますので楽しみにしていただければと思います。ではでは~~~。