四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今回のバリ島は、月曜日の夜に出発し、日曜日の昼に帰る行程であったが現地4泊、機中2泊で、実質活動ができたのは4日間であった。そして若干体調を崩したものの、無事に日本に向けて出発し、機内や4回の乗り換えの合間をぬって、インドネシア紀行の最後を書かせていただいた。
バリ島を訪れたのはおおよそ35年前。その時から比べて空港は大きく綺麗になり、中心街にはホテルが立ち並ぶ都会となっていたが、田舎に行くと自然の中にとても素敵なヴィラやcafeが多くできて、当時とは全く違う雰囲気であった。
ただ寺院や森など自然の素敵な風景も遺されておりとても素敵な光景を見ることができた。
また移動中にはとても記憶に残った2本の巨木があった。その一つがこの写真。移動中に目に飛び込んできた。その圧倒的な存在感に鳥肌が立つほどであった。恐らくであるがフィカスであろう。その見た時の驚きは、はじめて一人で訪れたドイツのケルンの大聖堂を見た時に匹敵するほどのものであった。枝などが落とされてていたため幹が露出し、まるでサクラダファミリアのような雰囲気を出していた。
もう1本の木もフィカス。先ほどの大樹とは対照的に、こちらは無残にも大きく折れてしまっていた。この樹の周りで折れた枝などを片付けている人の話では、三日前の豪雨と風で倒れてしまったとのこと。その姿は痛々しく、悲鳴が聞こえてくるようであった。この樹も数百年という長い間この地で無事に育ってきたのが、世界的な異常気象による自然災害にてこのようになってしまったのは天災ではあるが、その異常気象の引き金となったのは、度の過ぎた開発など人の手によるものであるなら人災とも言えるように感じ、この樹からとて強いメッセージが発せられていると感じた。
今回のバリ島では、私が客員研究員をつとめさせていただいている進化生物学研究所の湯浅理事長率いるご一行とも合流することができた。さらに以前オーストラリアのバオバブサバイブプロジェクトにてお世話になった広島市植物公園の方々や、湯浅理事長に同行したときご縁をいただいた方などにも再会することができ、とても嬉しく思えた。一行の行程もかなりのハードスケジュールのため、体調を崩される方も多かったようであるが、湯浅先生はご高齢にも関わらず、相変わらずお元気にされており、その体力には頭が下がる思いがした。また湯浅先生からはOPENにはできないが、とても大事な集まりについてお話をいただけ、帰国後あらためて研究所にお伺いすることになった。
今回、久し振りのバリ島にて短いながら色んなことを体感し、今後に繋がる可能性があるもの見つけることができた。ただマリネックスに関しては錦鯉の普及もタイほどではないため、また機会をみてのチャレンジとする。他には新しく現地でヴィラを建設されるオーナーから植栽についてのご相談もいただくこともできたのも有意義であった。また素敵な方々とのご縁もいただけ、ある方にお会いすることができ力強いパワーをいただけた。さらに素晴らしい場所にお連れ頂いた時には、ありがたい声を聞くこともできたように感じた。そんな素敵な訪問となった。
そしてこのブログの最後に、神々の島と言われるバリ島でとても心に残った言葉をお伝えしたいと思う。それは「Tri Hita Karana(トリ・ヒタ・カラナ)」という言葉である。
「トリ・ヒタ・カラナ」とは神、自然、人々との関係という3つの要因が調和して、初めて平和と繁栄が達成され、しあわせへと繋がるという考え方である。まさにその通りであるとバリ島に来てあらためて感じることができた。
このようにあらためて素敵な地に訪れることができたこと。そしてこの地に導いていただけた皆様には、とても感謝である。次にこの地を訪れることができるのは、年内か来年かそれとも35年後であろうか、まだ私にはわからない。今の私にわかるのは、この地に訪れることになったのは、きっとインドネシアとのビジネスのためではなかったのではないか?それはもう目の前まで来ている険しい峠を越え、大きくな山を登るために必要な心眼と勇気を養い、それらを登りきることが可能な様々な能力を授かるためであったのではないかと思っている。この又右衛門の言葉の意を理解できる方は、今はまだ誰もいないであろう。ただ近い将来きっと皆様にも、どのようなことか伝えることができる日が近づいていると信じている。そのためにも神と自然と人との繋がりを大切に実直に歩んでいくことにする。悩まずに。前へ前へ。
又右衛門インドネシア紀行をお読みいただきありがとうございました。相変わらずの乱文、失礼しました。これに懲りず引き続きブログをお読みいただければ幸いです。
テレマカシー