四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2024.10.28

又右衛門タイ紀行202410月③~スコータイへ後編~

今日は、丸1日スコータイにて観賞魚を生産する方々の訪問である。

昨晩は、同行者の皆さんと一緒に宿泊をしたため、私も朝食付きでホテルの予約をしたのでバンコク滞在時よりご馳走の朝ごはんをいただくことができた。

写真左は、私の好物カオトム。そして右の料理はカイガタというものである。カイガタとはイサーン地方の朝食では定番メニューとのこと。小さなフライパンで、目玉焼きとソーセージ、野菜を焼いたものである。ただタイ料理の目玉焼きは大量の油で焼いているというよりも揚げているという感じであるが、カイガタではバターを使って卵を焼くのが珍しい。玉子揚げがあまり好ましくない私にはありがたい料理であった。ただ味付けの加減か少し甘く感じたが美味しかった。

今回はタイにおいて弊グループ開発の「マリネックス錦」の案内をさせていただくための訪問である。

まずタイでの観賞魚と言えばベタである。ベタとはタイのメコン川流域原産の熱帯魚で、大きな川から水田などにも生息する。

 

和名では闘魚と言われ、オス同士が縄張り争いでケンカをするからつけられた名前であろう。

 

そして写真ように美しい姿のベタを鑑賞するための種類と、闘魚の試合にて勝利を競うためのベタの生産がおこなわれている。そしてまず1件目の訪問先は写真のような美しいものを生産している。高いものでは日本円で数十万円するのもあるらしい。

 

そしてそこで「マリネックス錦」の説明をさせていただき、使用効果として発色や魚病に対して効果が期待できることから大変興味を持っていただき、早速試してみたいとの声掛けをいただいたので、今後一緒にテストを行うことになった。とても幸先のよい滑り出しであった。

 

 

思ったより話が弾み、終わった頃にはお昼前になったので、少し早いがランチをいただくことにした。そしてせっかくなのでご当地ものをお願いすればクイッティアオがこの街の食べ物ということで、せっかくなので食べさせてもらえるお店で車を停めてもらった。

これがクイッティアオというラーメンのようなものである。通常は甘辛い濃い味付けのようだが、最近体調の加減で辛いものは控えるようにしているので、オーダーの際に辛さ控えめでお願いをした。ただ確かに辛さは控えてもらえたが、ベースの砂糖の甘さがしっかりあり、まるで砂糖ラーメンを食べているような味がして、正直私には厳しいものがあった。おそらくだがクイッティアオで有名なお店であれば美味しかったであろうが、どこでもこの味であれば私はお手上げであるかな。

 

そして昼からは午前中の美しいベタと違って、競技として戦わせる闘魚を生産している方を訪ねた。

 

 

このような器で大量のベタを生産しているとのこと。そして強い母から生まれたベタは高価で取引されることが多いとのこと。まるでサラブレッド生産と似たものを感じた。

ここでも再ほどと同様に「マリネックス錦」と紹介させていただいたところ、幼魚の健全な生育や歩留まりの向上などに興味を持っていただけ、早速テストをしていただけることになった。

話によると大きな大会で勝った場合の賞金は結構高いようである。そのためこのようなところから強くなりそうな子供を多く買って、そこから強いものを選抜し、大会にだすとのことである。聞いただけではあるが何となく興味深いものであった。

その後は、金魚などの観賞魚を販売している店舗への聞き取り調査などを順番にして回り、色んな情報を入手することができた。

そして一応全行程が終了したため、バンコクに戻るためスコータイ空港に向かった。そして空港施設手前にある恐竜博物館を見学させていただいた。

博物館は土日だけ開館とのことで今回は外観だけの見学になったのでまた機会があれば館内も観させていただこうと思う。ちなみにこの博物館もAirport Zoo同様の方の持ち物とのこと、本当に驚きである。

さらにはこのような素敵な建物も。現地案内役の話では世界の著名な建物を再現しているとのこと。ミニチュアではなく実物に近い建物を作るとはわたしのような一般には考えも及ばないところである。

出発までのわずかな時間を楽しませていただき空港へと到着。ここで2日間お世話になった方にお礼と今後のお願いをして、入口から手荷物検査まで数メートルという最短と思えるコンパクトな空港でチェックインを行い、出発ゲートへと向かった。

そして出発の時間までは、搭乗者全員が利用できる無料の飲み物とスナックをいただきながら綺麗に手入れされた庭を楽しみゆったりと過ごした。バンコクから乗客を乗せた飛行機が到着。私たちは折り返しその飛行機に乗って帰る。帰るときも同じようにカートのような乗り物でプロペラ機まで送ってもらい、短かった初めてのスコータイに感謝をしながら、座席へと進んだ。

 

そして着席してしばらくして、2日間の素敵な思い出を一瞬頭から消えてしまうほどの衝撃があった。それは機内で使用するために大事なものを詰め込んだ手提げバッグがないことに気づく。さっきまではあったのを記憶しているので出発ゲートの際バックパックのみを抱えてうっかりおいてきてしまったのであろうと思った。

そこで私はかなりうろたえながらで何語で話したのかもわからない感じで、「バッグを取りに行くために、飛行機を降りたい」と申し出たが通じず、同行パートナーに助けていただき伝えてもらうと、乗務員は落ち着いたそぶりで、「地上係員が見に行きますから座席についてください」とのことであった。そして生きた心地がしない中、座席に座っているとしばらくして乗務員さんがカバンを届けてくれた。本当に感謝である。そして冷汗が乾いた頃に飛行機は無事に離陸。

そして上空ではまた短い間のフライトにも関わらず、温かい飲み物とおやつが入ったバッグを全員に配られた。

 

 

今回スコータイに行くために利用させていただいたBangkok Airways。素敵なサービスやスコータイ空港、Airport Zooや博物館などスケールの大きさと細やかなところまでの配慮など本当に素晴らしいと思った。私はJALを好んで利用をさせていただいているが、また機会があれば是非利用させていただきたいと強く思った。

このような私の相変わらずのうっかりで全てが真白になりかけたスコータイでの2日間の思い出も、カバンも戻ったことで、さらに輝いた記憶の2日間となった。初めてお会いした生産者の方々、案内をしてくださったパートナーに心より感謝である。この2日間がただの旅行ではなく、観賞魚ビジネスの出発地点と言えるように引き続き頑張っていきたいと強く思います。

そしてしばらくしてスワンナブーム空港に到着。ここからは一人で電車を乗り継ぎながら無事にベースキャンプのロータスホテルへと戻った。

 

さ~~明日は、うってかわって野菜での取り組みで初めての企業の訪問である。これまた楽しみである。