四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2024.10.22

宝塚山本 秋祭り~だんじり曳行~

金曜日夕方に九州から戻り、すぐに法被に着替えて松尾神社の境内へと向かった。

今日は地元宝塚山本の秋祭りの宵宮である。私は、普段の活動では国内外を周り、地元行事にはあまり参加できていないのと、普段お護りいただいている氏神様への感謝もこめて、喜んで参加をさせていただいた。

宵宮の今日は東の宮(松尾神社)のだんじりにて町内を曳行する。

曳行を始める頃には、陽も落ち、提灯のあかりが美しい。そして太鼓のリズムに合わせて早速曳行をさせていただいた。

 

私はいつもの場所でる左後ろ側からだんじりを押させていただいた。威勢の良い掛け声と太鼓に掻き立てられお腹の底から力がわいてくる。

だんじりが通るギリギリの細い道も、慣れたメンバーは難なく通っていく。さすがである。このように町を練り歩くと、幾度となくご祝儀をいただける。とてもありがたく、いかに地元の方々に支えられているのが伝わってくる。

そしてさらに町を周ると徐々に小さな子どもたちも参加してくれて、一緒に歩きながら大きく元気な声で掛け声をかけてくれ、多少は疲れながらもそれ以上のパワーをいただけ、とても心地よく周回させていただけた。

この日の終わりには、園芸センターでお食事をいただき、無事に一日を終えることになった。顔は少し疲れているかもだが心は元気である。

翌早朝は西の宮(天満神社)に集合し、神事を行い、お神酒をいただいて出発。

そして西の宮のだんじりを東の宮まで曳行する。今朝は若い手が多くいたため、私は後方からの支援の担当となった。

出発から小一時間で心配された雨も降らず、問題なく東の宮に到着。ここで山本の2台のだんじりが揃い踏みとなった。一つの町で2台のだんじりを保有するまちは珍しく、地元の力強さを私は誇らしく思っている。

そしてさらに山本丸橋地区のだんじりも到着。お互いを称え、労い合いながら交流をおこなった。このように3台の地元のだんじりが氏神様の前で揃い、お互いのまちの人同士が談笑する姿は、とても素敵な光景であった。

そしてしばらく交流をした後、東の宮のだんじりを再び曳行し、まちを周らせていただいた。ただ本宮の今日は、地元幼稚園の子どもたちも多く参加してくれ、大きな掛け声とともにロープでだんじりをひっぱってくれ、大助かりであった。私も小さな頃にだんじりを引っ張ることでだんじりを引き継ぎ残したいという気持ちと、まちに対する愛着が沸いたのを覚えている。なのでこのように多くの子どもたちがだんじり曳行に参加してくれることは大いに歓迎であり喜ばしいことである。

そして午前中の曳行が終わる頃には、又右衛門は次へと移動しなければならないために、若い衆に任せて現地を後にした。

今回の秋祭りも準備や片付けには参加できずに、本番だけの参加になってしまったが、いつものように温かく迎え入れ、役割を与えてくれるまちの人びとには本当に感謝である。周りには私の活動に外部へ出ていった者と思う方もいらっしゃるが、私はこれからもスタンスを変えずに、世界に出て私のやり方で、宝塚山本の魅力を伝えていければと思っている。

そして今回もだんじりを引っ張ってくれた小さな子供たちが、素敵なふるさとと思ってもらえるように微力ながら取り組んでいきたいと思っている。引き続きのご支援をよろしくお願いします。早くも来年の秋祭りが楽しみである。