四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2024.09.06

【又右衛門 タイ紀行9月最終回】タイプロジェクト第2段階へ。そして帰国

今回のタイでの活動は、バンコクから約3時間のところにあるナーセリーへ。このナーセリーとは初めて訪問した2年前から強いパートナーシップを結んでおり、タイにていち早く又右衛門エリア(日本向け養生出荷施設)を狭いながらも展開していただき、すでに日本にも届けていただいているし、現在もいくつかの植物を管理していただいている信頼できるパートナーである。

 

また他国に私たちのような特別な管理契約をしている訳ではないが、中東はじめ多くの国々に大型樹木を輸出している実績豊富なナーセリーである。実は前回のブログで書かせていただいたカタールの特別な方への輸出も、ここで一緒に根洗いをして、養生管理していただいてきたインド菩提樹である。

予定通り約3時間でナーセリーに到着。まずは先日連絡いただいたカタールへの輸出契約を行い、またその他に管理していただいているベンガレンシスなどの状態チェックを行った。

そして彼女から、ナーセリーを拡張したから、又右衛門エリアも拡張しますか?と声かけいただき、早速植物選びの前に候補地の視察をさせていただいた。

拡張エリアは約28ライとのこと。1ライは約1600㎡なので、東京ドーム約1個分である。そこから選んでいいよとのことであったので、風が良く通り、地盤がしっかりしている場所を選択。「この場所が良いです!」というと、すぐにOKをしてくれた。

そして文書までは用意していないが、みんなの前でしっかり握手を交わし、新たな展開に進んでいくことを約束することになった。今後どのような施設などを設置していくかなどは次の機会にして、今回日本から来ていただいたパートナーの植物手配のために、近郊の生産地周りをすることにした。

 

今回日本から来ていただいたチームは、以前から懇意にしていただいており、私たちの活動にも関心を持っていただいてきた。そしてタイにて希望の樹種生産を取り組んでいくにあたり、現地の植物を見ながら選んでいただくのが一番のため、時間を作ってきていただいたのである。

実際にいくつかの畑を一緒に周ると、私たちと違った視点もあり、とても参考になった。また実際に将来期待できる樹種選びなどもおこなうことができ、とても意義深い時間となった。

そしてここで選んだ植物を、午前中に視察した新しいエリアに移動をさせて、形をつけていきながらしっかり仕上げていくことになる。

さらに他のナーセリーから買い上げた植物もここで集約させてしっかり管理していきながら進めていければと思う。多少在庫を抱えるため先行投資も増えるが、行き先が大まかに決まっていることと、良い植物は早めに手配をしておかなければ、そう簡単に見つけることはできないため、思い切って投資していきたいと思う。乞うご期待である。そのようなことを考えながらの樹種選びは、さらに楽しく、気がつけば数百本の樹種を準備するまでになった。

 

まだまだゆっくり選びたかったが、時間切れとなったので後ろ髪を引かれる思いで、来月再訪の約束をして、この地を後にした。

 

そしてまた約3時間をかけてバンコクにもどり、今回の訪問予定を全て終えたので、チームみんなで最後の食事をとりながら、今回の訪問が互いにとってとても価値あるものであったことを確認し合うことができ、大きな達成感を得ることができ、またこの地での再会を約束して、それぞれの次の活動場所へと向かうことになった。

今まではナーセリーの一角を又右衛門エリアとし、日本向けの養生及び出荷の準備をおこなってきたが、このプロジェクトを進めることで、日本向け出荷から世界に向けて出荷するためのエリアとしていきたいと考えている。生産、それも海外となれば簡単なことではないのは容易にわかるが、バラエングループとしては他社にはない取り組みを進めていき、新しい扉を開いていきたいと思っている。

 

このような取り組みに共感いただける方々であれば、花き園芸業界の枠を越えて一緒に取り組んでいきたいと思っているので、是非、又右衛門にお声掛けいただければ嬉しく思います。

このような感じで、今回のタイ訪問を終えて、今から日本に戻ります。次回のタイは、今回進めた取り組みの進捗確認のために10月末頃の予定。既に9月10月と予定でいっぱいであるが、全て前に進むためのもの。楽しみである。