四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2024.06.09

又右衛門 広島へ。

昨日から広島へ。今年は1月に開催された日本植木協会 総会での記念講演にお呼びいただいて以来の広島である。

私にとって広島と言えば、植栽させていただいたバオバブや、野球のカープ、お好み焼き、そして友人の古田さんの顔が浮かんでくる。

慣れない新幹線にのり、乗り過ごさないか心配しながらハラハラの乗車。そしてパソコンで資料を作っていると、乗り込む前に買ったコーヒーもほとんど手を付けないままでの到着。

そんな古田さんは、忙しい時間の合間をぬって駅までお迎えに来ていただけた。久し振りの再会である。古田さんは石積みやガーデンを手がけられ、心のこもった作品を作られる素敵な方である。

古田さんは弊社の植物を以前から扱っていただいており、大変御贔屓にしてくださっている。さらに私のバオバブプロジェクトにも顔を出し、パワーをいただいたり、一緒に被災現場への復興に参加させていただいたり、長年本当にお世話になっている大切な方である。

そのようなお付き合いの古田さんに、駅までお迎えに来ていただき、駅でご友人の方にご挨拶。その後、車に乗り込み、駅から少し離れたご友人のお店へ。私にとって広島でランチと言えば、やはりお好み焼き。

古田さんが予約を入れていただいたおかげで、カウンターの一等席で、焼く過程を見ながら、よだれをこぼさないように、思い出話やお互いの近況についてを話をさせていただいた。

比較的早く焼き上がり、早速鉄板の上で切ったお好み焼きを口にして、お決まりのやけど。熱い!しかしそれよりもおいしさが勝っている。そのためすぐさま二口目をパクリ。熱い!当たり前である。中々学習能力が低い又右衛門である。是非「楽屋」というお店を検索し行ってみられればと思います。おすすめですよ。

その後、車で移動し、古田さんがお店の植栽を手掛けられた「BioGaia」を見学させていただいた。とても素敵な仕上がりのIndoorGardenであった。ガーデンの中央には小川が流れている。それにもしっかりメッセージが込められており、とても素敵な空間となっていた。

その場所で、しばらく腰を掛けて、この施設のコンセプトをお伺いし、意見交換もさせていただいた。さらに今後の取り組みなどもお聞かせいただき、古田さんの人柄を慕って、集まってきているクライアントの要望以上に答えを出している姿には、多くを学ばせていただいた。そして今後に一緒にできることなどのお話をゆっくりさせていただき、次の予定地へと向かうために、少し離れたグランドプリンスホテル広島へと移動した。

ここで古田さんとはお別れ。再会できたことを祝ってくれるかのような優しい雨に包まれながら、お互いの健康を祈り、再会を約束して、見送らせていただいた。

そして以前から予定されていた全国花卸協会の総会に出席をさせていただいた。この協会は本年度まで6年間、副会長をつとめさせていただいたが、本年、節目の年齢を迎えたのと、若い世代がしっかりしているので、今年で卒業をさせていただいた。

総会懇親会では、同業の仲間たちと笑顔で談笑しながら素敵な時間をしばし過ごさせていただいた。

思い起こせば、花の仲卸業をはじめたころ、周囲の方々には仲卸として認めていただけないようなレベルで赤字事業からのスタートであったが、素晴らしいメンバーが次々現れ、今では生花と植物の卸を経営、国内外の方々にも高い評価をいただけるようになり、本協会でも長年副会長を務めさせていただくことができた。これもひとえに、厳しい中でも一緒に歩み、支え続けてくれたスタッフのおかげである。心より感謝である。本当にありがとう。

全国花卸協会の役員は終えたが、仲卸業をフェードアウトさせるのではなく、引き続き基本に忠実に、魅力ある植物を皆様に届け続けていくために実直に歩んでいくことを、あらためて心に誓い、次なるステージに昇っていきたいと強く思える、そんな広島への出張であった。