四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
MATAEMON'S THINKING BLOG
今週はAIR-POT開発者であるThe Caledonian Tree社の初来日であった。それに伴い今週は、ほぼ一緒にAIR-POTの普及活動を関東圏で行わせていただいた。
「AIR-POTⓇ」とはもうご存知の方も多いかと思うが、空気根切りPOTの草分け的存在で英国王立植物園キューガーデンはじめ世界を代表する植物園や著名な花き園芸緑化事業者に選ばれているPOTであり、それらで育てられた植物は、ミラノ万博など世界を代表する設計において指名されるほど素晴らしい機能を持つ植物育成POTである。
Air-Pot® – The Experts’ Choice
まだご存知でない方がいらっしゃったら下記のリンクのYouTubeを是非ご覧いただきたい。
AIR-POT | 有限会社薔薇園植物場 (baraen-rosegarden.co.jp)
そして実質の活動としての水曜日初日は埼玉からのスタートである。
埼玉では内田緑化興業様を訪問した。内田様は、昨年の展示会であるGARDEXにて繋がり、AIR-POTの品質の高さ、機能の高さに着目され、いち早く導入をしていただけたため、この来日の機会に開発者ともに訪問し、内田会長はじめ要職の皆様、現場スタッフの方々とミーティングの機会をもたせていただいた。
机の上では、互いの取り組みとAIR-POTの説明を行い、その後広大な管理地を数か所まわり、実際の圃場や植物を前にしてスタッフの方々と貴重なディスカッションを行うことができた。
そしてその後はランチミーティングにおいても、貴重な情報交換ができ、さらには新しいプロジェクトの提案もあり、近い再訪を約束させていただけるという、とても有意義な訪問となった。終始歓迎ムードであった皆様には本当に感謝であるのと、内田会長の強い牽引力に多くを学ばせていただけた。
その後はレンタカーに乗り込んで千葉へと向かった。途中いたるところで渋滞していたが、常にミーティングをしていたので、ドライバー又右衛門は眠気も起きず、夕刻に木更津まで到着することができた。その後ランドスケーパーである半田さんと合流し、メンバーみんなでディナーミーティング。その後各自部屋に戻ることにした。
翌日はAlonAlon様を訪問させていただいた。AlonAlon様とのご縁も昨年、ある方の紹介でご連絡をいただき、その際に「AlonAlon Jungle Town構想」への参加をご依頼があり、その後この地を訪問。就労される皆様の笑顔、那部代表の想いに共感でき、今月初めには設計チームを含め、タイで一緒にシンボルツリーを探すまでに至った関係にまでなることになった。
今回はタイにて一緒に活動したメンバーに加えて、AIR-POTチームも合流し、「Jungle Town」での植物育成を検討した。
さらにマンゴ生産への可能性などを現場でディスカッションし、生産力向上に貢献できる感触を得ることができた。
那部代表は、今まで作り上げ、すでに大きな成果が上がっている現状に甘んじず、更なる向上に向けて可能性を追求し、チャンスを与えていただけることに多くを学ばせていただいた。これからもこのメンバーがさらに拡がっていくのが楽しみである。
午後からは悪天候もあり、ホテル近くのファミレスでAIR-POTチームのみのミーティング。一旦部屋に戻って、夕食をとりに近くのレストランへと向かった。そこで今回の来日のお土産にと素敵なプレゼントをいただくことができた。また最後に紹介させていただきたいと思う。
最終日は大田市場花き部を訪問。活気ある仲卸通りを見学後、市場の方々とミーティングをさせていただき、AIR-POT中心にとても前向きな議論ができ、様々なアイデアが浮かび今後がとても楽しみになった。
雨風がかなりきつい市場を出発。神奈川へと向かった。途中で、資材販売において大先輩である阪中緑化資材さまと合流。阪中代表は昨年の日本植木協会で講演させていただいた時に半田さんにご紹介いただいてからのご縁である。阪中さんは以前からAIR-POTシステムの理解者で強く興味を持っていただいており、日本での普及を一緒に取り組んでいただける強力な助っ人である。そのためAIR-POTの来日では、是非お会いしていただきたいと思っていたのでとても良い機会になった。
ランチミーティング終了後、阪中さんの案内で小島植物苑様を訪問させていただき、AIR-POTの紹介をさせていただいた。
小島植物苑様では小島さんはじめ若手メンバーにご参加していただき、AIR-POTシステムの紹介や実際に手に取って組み立て、このシステムへの理解を深めていただけたように思う。
今回は阪中さんのご紹介にて訪問をさせていただいたが、実は5年前に国立競技場での大事なプロジェクトの時に、大変お世話になった方である。今回も私たちの訪問を快く受けていただいたようで大変うれしく思っている。また小島植物苑様では、若い方々がとても多くご活躍されている様子で、素晴らしくまた羨ましく思えた。
その後、小島さんの紹介で著名な会社を訪問。ここでもAIR-POTシステムの紹介をさせていただき、少しだけの残りの時間ではあるが施設内を見学することができた。
これで今回の来日による普及活動は制限時間いっぱいとなり帰路に着くことになった。そして休暇で関西に向かうThe Caledonian Treeの方々と、今回の出張で朝早くから遅くまで通訳兼AIR-POT担当として奮闘してくれたスタッフを新横浜駅で見送り、私はレンタカーを返すために羽田空港をめざすことになった。
4日間ドライバーの役目を全うしレンタカー返却後、空港に向かい搭乗。出発が遅れた飛行機の窓から観える夕焼けの富士山を眺めながら、今回の有意義であった出張を振り返りながら、しばし充実感に浸っていた。
夜遅くにはなってしまったが無事に帰宅し、荷物をほどいて、彼らからいただいたお土産を再度開封し、再び今回の活動から得ることができたものを思い返していた。
これが先ほど書かせていただいた彼らからのプレゼントである。この器はQuaichという錫製品デザインがなされ光り輝いて美しい。
ただそれだけではない。そしてこの器に飲み物を入れて、両者が器の両方から飲むというスコットランド特有の儀式のようなもので、互いが非常に強い絆を結ぶことを意味するものだそうで、結婚式などにも用いられるとのことである。日本で言えば良い意味での盃を交わすようなものにあたるのかなと解釈した。
このようなものをいただけるとは本当にありがたいことである。私たちはこの契りを忘れることなく引き続き日本で唯一選ばれたパートナーとしてAIR-POTシステムの素晴らしさと同時に、正しいことを正しく伝えることの大切さを胸に刻み込み前へ前へと歩んでいきたいとあらためて感じることになった。
今回、彼らは来日して、AIR-POTシステムによって日本の植物を育てていってくれた。ただ育てたのはそれだけではない。私を含む日本のパートナー自体をもしっかり育てていってくれた。本当に感謝である。
次に会うことができるのはいつだろうか?英国か?日本か?それともその他の国であろうか?わからないが、その時に胸を張って会うことができるように頑張っていこう。契りを交わした者として・・・・・