四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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2024年2月20日 13時45分 「ハク」が永眠しました。
約1年前に病を患いながらも、私たちと一緒に楽しい時間を過ごしてくれました。ハクが旅立ちました。
ハクは子猫の時に食品スーパーに迷い込んで陳列台から出られなくなっていたときに、救出されましたが再び野に放しても同じことを繰り返し、大きな事故につながることも考えられるということで保健所に引き渡される予定でした。
その時に私と出逢い、私の手のひらの上で震えていたのを強く覚えています。本当に憶病なネコちゃんでした。このままではどのようになるかは大体の想像はついたので、一旦私が譲り受け、自分の車内で思案していたところ、家族の了解を得ることができ、そのまま我が家にて迎え入れることになりました。
我が家に来てからは、はじめは先輩ネコたちとうまく折り合いがつかず大けがをすることもありましたが、何とかすくすく成長してくれて、いっぱいの思い出を私たちに授けてくれていました。そして病気になる前には体重も約8㎏までなり、とっても福々しく子犬より立派に成長してくれました。
おどけた目、いつもおっとりさんで、食べるのも遅いため他のネコたちにご飯をとられてしまい寂しそうな背中がとても愛おしく感じる子でした。
それが1年前急に痩せ始めたので、病院で精密検査を受けたところ、大きな疾患があり、急遽手術となりました。その後経過は順調で安堵していたのですが、昨年末ぐらいからまた一気に痩せ始め、通院を繰り返しましたが、回復傾向には向かわずにいたので、食事とマリネックスを飲みながら、病と闘ってくれていました。
その時のハクは、今まで以上に食事をとりましたが、体重は減る一方で歯止めはきかず、数日前抱きかかえた時には、スーパーで出逢ったときのように軽くなっていました。きっとハクは「生きよう。生きよう。」として一生懸命ご飯を食べていたのだと思います。
毎朝、私が起きると同時にご飯をねだり、一生懸命食べてくれていて、今朝も大好きな金のだしカップを食べて私を見送ってくれました。
その後、仕事で帰省している長男からご飯をもらい、しばし元気に過ごしていましたが、お昼過ぎ家内と帰省していた次女がいる前で急変したので、沖縄にいる長女とスマホのビデオ通話でつなげ、互いがその声をしっかり聞き取り合いました。
そして出先の私からの電話の声を聞いてしばらくして、ハクは最期の言葉を振り絞り、その後静かに息を引き取りました。彼が何と伝えてくれたのかはわからないですが、私たちそれぞれは、その意味が理解できたように思っています。私は最期の瞬間を傍で看取れなかったのは正直心残りなところもありますが、それも私への精神的な配慮を考えてくれたように思いますし、私たち家族と一番繋がりやすい日、最適な時間を選んだかのように最期を終えたハクは、本当に偉い子だったと思います。
そして棺の代わりに我が家にあった段ボール箱に、ハクが愛用していた座布団やおもちゃ、大好物のちゅーるを入れ、多くの花で埋め尽くさせていただきました。その姿はお花畑でお昼寝するハクのように安らかに感じました。そして動物霊園に向かい、ご葬儀をあげていただきました。
素敵なお数珠をつけてもらえ
最期のお別れの時もまだしっとりした肉球、先がちょっぴり曲がったしっぽは、まだまだふさふさで生きている時のままでした。
そして埋葬は、もともと飼い主がいなかったネコちゃんでもあり、みんなのもとに戻してあげるのと、一人ぼっちで旅立つのは寂しいであろうと思ったので、共同での火葬と墓地にいれさせていただくようにしました。
ハクを見送りながら、臆病で道にも迷う彼なので、とてもとてもこれからが心配ですが、きっと我が家をでて、やっとお母さんやお父さんに会えるであろうと思い込むようにしています。それでも心配で仕方がありませんが・・・・・
もし途中で道に迷ったり、いじめっ子に出会ったりしたとき、不安な時は大きな声で「僕は臆病者の捨て猫ではい。ハクだ!金岡ハクだ!!怖くなんかないぞ!!!」と言えばいい。
ハク!本当にありがとう。とても素敵な時間と想い出を授けてくれました。中々ぽっかり空いた穴を埋めることはできないけど、楽しい想い出を胸に過ごしていきます。
そしていつの日か、同じように野良から我が家に来てくれた「レン」「チー」「キジ」もそちらに向かうことになります。その時はきちんとみんなを迎えに来てあげてね。そしてそしてその先には私も向かうとことになります。その時はまた一緒に過ごせることを楽しみにしています。また一緒にピザでも食べよう。
もっともっと書き綴りたいこともありますが、少し振り返るだけでもパソコンのキーボードがびしょびしょになり壊れてしまいそうなので、この辺で終えさせていただきます。今までハクを可愛がっていただきありがとうございました。
そして最後に。ハク!!!本当に本当にありがとう。大好きだよ!絶対また会おうね!