四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2024.01.25

又右衛門。広島へ。~日本植木協会 講演~

今日は、一般社団法人日本植木協会の総会が広島にて開催され、その記念講演を又右衛門にと去年からご依頼いただいての広島訪問である。

講演の依頼をいただくと、私が世界を周り植物から預かったメッセージをお届けするのと、お聴きいただける方の業種・業態に関連があるものを少ない引き出しからもってきて準備をさせていただくようにしている。その準備は講演慣れしている訳ではないので結構時間を費やしているが、それ以上に気を遣うのが、依頼日の結構前から当日に絶対穴を開けないように予防接種や自分なりの行動制限をして、体調管理を行ったりしている。それでも、当日には若干体調を崩すのが常である。それはテスト前にお腹が痛くなる子どもと同じようなもので、間近に還暦を迎える歳になっても、変わっていないのがお恥ずかしいところでもある。

講演日当日は、天候不良もありダイヤに影響が出ているようなのでかなり早めに新大阪から時間に余裕をもって広島に入ることにした。あまりにも早すぎたので駅前でネタのせ放題の海鮮丼をいただきお腹がパンパンになって、苦しくなってしまった。中々おバカな私である。

路面電車に乗って約10分総会会場であるホテルメルパルク広島に集合時間の45分ほど前に到着した。受付をさせていただくと、いつも大変お世話になっている半田植物園の半田様に丁寧にご案内いただき、慣れない来賓室に案内いただき、飲み物をいただいて最後ギリギリまで講演準備をさせていただいた。そして少し早めに退室し、賛助会員の方々の出展を拝見させていただきながら、出番待ちとなった。

総会終了が15分ほどおしたため、私の講演開始も15分遅れのスタートとなった。今回の講演は【健康な植物(みどり)の力で地球をリ・デザインする~ネイチャーポジティブの実現向けた社会課題を解決する緑化・植栽デザイン~】と題し、90分間お時間いただいての少し長めの講演である。

講演中は、ありがちな退席者や居眠りされる方を見かけさせていただくことはなく、とても集中してか?それか異質な若手の発言にスイッチが入っていたのか、鋭い目線を終始感じながらの講演になった。

講演の終了と共に、素敵な機会をいただいた皆様にお礼をさせていただくと、大先輩の方が起ちあがられ、お叱りを受けるのかと思いきや、大きな声で「ブラボー」と声をかけていただき、皆様からとても大きく強い拍手をいただくことができました。

ただでも活舌が悪いのにもまして、15分おしている会の進行時間を取り戻すために、早口であったり途中をカットしたりしながらの駆けっこのような講演で聞きづらかったと思いますが、最後まで温かく見守りながらお聴きいただけたのはとてもありがたく思えました。

講演会のとりには、GREEN×EXPO2027 国際園芸博覧会について、国際園芸博覧会協会事務次長でいらっしゃる佐藤様がお越しになられ、皆さんに強いメッセージをわかりやすくお伝えされており、又右衛門も見習わなければと学ばせていただけた。

その後の意見交換会でも本来であれば若輩の私が各テーブルを周り、出席者の方々に感謝の意を伝えに行くべきところ、わざわざ私のところに多くの方にお越しいただけ、名刺交換をしながら、意見交換させていただけた時間はとても貴重であった。また共感いただけ温かい言葉も頂戴し、あらためて講演を受けさせていただき本当に良かったと思え時間であった。

あっという間に意見交換会の時間も中締めとなり、とても素敵な時間は終えることになった。日本植木協会の皆様には本当にお世話になりました。私こそが多くを学ばせていただくことできました。そして多くをお気遣いいただいた事務局の方々にも感謝です。この場をお借りして御礼申し上げます。

最後に、最近は総会などを儀礼的にシャンシャンと行っている団体も多い中、会員でない私には、どのような議論をされていたかはわからないが、時間を過ぎるまでしっかり議論し、事務局もとても親切丁寧でしっかりされている日本植木協会は素晴らしいな~~って感じることができました。

常日頃、居心地の良い素敵な空間をつくることができるのは、健康な植物(みどり)があってこそであると思っている。すなわち生産者の皆さんの尽力がなければ素敵な空間は作れない。そして業界の発展もないと言える。言わば私たちの将来は生産者の方々の肩にかかっているといっても過言ではない。私は引き続き、そのような健康な植物(みどり)を創り出すことができるよう生産者の皆様に敬意と期待を抱きながら、手の届きにくい隙間を埋めながら、共に歩んでいきたく思っている。今後どのように進んでいきことができるかとても楽しみである。