四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2023.11.30

又右衛門 メキシコ紀行⑦ ~北へ~

昨日転倒した足の腫れも少しおさまり、傷だけになってきたのでホッとして、定刻にホテルを出発した。

そして今朝はいつも利用するOXXOではないコンビニで朝食を購入。そこで電子レンジで温めたラップとコーヒーを購入。やっと薄いコーヒーにも慣れてくる。

 

快適に車で移動しながら食事を行い、今回のメキシコ訪問において最後の目的地へと向かった。

そして、しばらくして広大な地にある管理ゲートに到着。そこで管理者に侵入許可を申請した。すると侵入の際には管理者の同行が必要とのことで、早速車に同乗していただき植物散策のために発信する。

そして今回の同行は、管理地で一緒に暮らしている2匹のワンちゃんも一緒である。とても可愛らしい。

しばらく進んで、サボテンがありそうなところに車を停めて、宝探しのように地面を見つめながらひたすら歩いてゆく。

地面にほんの少しだけ顔を出したサボテンが見つけられた。また車に乗り込んで移動。散策を繰り返す。これを何度もひたすら繰り返す。

またサボテンを見つける。見つけるといってもほとんどがパートナーであるロドリゴ氏や深井先生である。視力に自信がある私であったがそれだけでは見つかられないものである。パートナーの発見力には頭が下がる。

そして新種か何か珍しいものが見つかったのか、食い入るようにサボテンを観察されていた。

そしてしばらく進むと、とても素敵なフォルムのフーケリアに出会う。

さらに進むと少し植生が変わり、ユッカ トリーのシルバーに出会えた。白っぽい大地に負けない輝きである。また山へ向けて車を走らす。その途中、気になるものがあり、車をバックさせて駆け寄ってみた。

それはうねるような姿のトリーであった。素晴らしいの一言である。

私はしばらくその場で釘付けになっていた。そして深く観察し、あまりにもトリーに気をとられていたところ、足に傷みが走る。よく見てみると、足にサボテンが刺さっていた。結構痛いがそれよりもトリーが気になっていた。

パートナーにこのような変異は多くあるのか?と聞いてみたところ、当たり前のようにとても珍しいとのことであった。しばらくその場で会話していると、一緒に日本に行って多くの人にリアルで観ていただきたいという欲望が出てきたが、もちろん採取することはできないので、長く生きて欲しいことを願って、手を振りながら後ろ髪を引かれる思いで次へと進んだ。

そして山側へ随分進んでいくと、遠目にちらほらユッカの姿が確認できる。

そしてさらに近づいていくとロストラータであることが確認できた。ロストラータはメキシコのユッカの代名詞といえる種である。

中には素敵なマルチヘッドもある。私たちは通常は管理のしやすさや日本での耐久性など相互的に考え、スペイン産を主に扱うようにしているが、メキシコ産ならではの魅力もあり、興味深く観察をさせていただいた。

崖に目をやるとサボテンが生息している。いかにしてこの場所をこの子は選んだのか?ここだから身を守れているのか?など色んなことを想像したりしていた。

一番奥の山裾に着いたときに、ずっと長距離をついてきてくれたり先導してくれたりしていたワンちゃんが、横になりこちらを見ていたので近づくと、そこにはサボテンがいた。まるでその姿は「僕も宝物見つけたよ!」と言ってくれていたのか「これは大事だから蹴とばさないで」と守っているように思えた。

 

他にも色んな植物をお腹いっぱいに見て触れることできたので、車に乗り込み、スタート地点へと戻ることにした。

 

先ほどのワンちゃんも、砂煙を受けながら私たちの後ろをついてきてくれ、無事に一緒にもどり探索は終了した。そして、管理者に深く感謝の意を伝え、この街を去ることにした。

これで今回の予定していた全ての視察は終了となり、最終宿泊地のモントレイへ帰路についた。その途中、ロードサイドの園芸店を見かけたので立ち寄った。クリスマス前ということもありポインセチアがいっぱい並んでいた。

他にはガーデン樹木であるオリーブや小さな樹木などが売られていてが、ご当地デザットプランツやサボテン類は一切並んでおらず、興味の違いが面白く思えた。

そうこうしていると時間もおしてきているので先を急ぎ、途中の屋台で遅めのランチをとることにした。ただこのお店はとても人気でいつも並んでいるようである。

ここはシーフードスープが美味しいとのこと。まずはひとくちいただく。確かに美味しい。みんなが並ぶことが理解できる。そして目もお腹も満たされ、ひたすら車を数時間走らせ、ホテルへと無事に到着することができた。

 

一旦それぞれが部屋に入り、私はデスクワークや電話ミーティングを行ってから、再集合をしてロドリゴさんのいきつけのお店へ向かった。

最終ミーティングで今回の視察での確認事項など意見交換や希望を語り合い、最後のメキシカンフードとしてスープとタコスをいただきながら、長い時間今後についてなどを語り合うことができた。

 

ホテルまで送っていただいたロドリゴさんと、最後にしっかりハグをし、がっつり握手を交わして、惜しみ合いながらここでお別れとなった。ロドリゴさんには本当にお世話になった。心より感謝である。

 

さ~~明日はパッキングもあるので朝3時に起床になるので、せめて仮眠だけでもしよう。メキシコ最後の夜。ありがとう。おやすみなさい。