四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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メキシコ紀行初めての夜はモンテレイの街中にあるホテルに泊まり、起床時間を間違えて朝3時に目覚ましをかけてしまって、二度寝しようとしたが中々眠れずのまま朝を迎え、軽く食事をいただき出発。
まずは観光地でもあるアウステカ渓谷を少しだけ訪れた。切り立った岩肌がとても美しい。
そこには自生しているアガベがちらほら。ビクトリアの姿もある。
上に気をとられていると足元にはサボテンが・・・・
中にはこのような小さいものまで。よくぞ踏まれずに生きているのだな~~と感慨深くなる。
反対側の斜面は緑もある。風向きによって湿度に差が生じ、このような状況になるとのことである。それにしても美しい光景である。本当はもっとご報告したいが、とりあえずこの辺で。
続いてパートナーが管理するナーセリーに向かった。その道路の途中では、とげとげしい植物がちらほら見え始め、中には群生するような姿も見えてくる。ワクワクである。そして近くで観たいとお願いし、道から外れ車を降りで近寄ってみると・・・・・
ユッカ フィリフェラである。今までスペインから同種を輸入したことはあるが、はるかに大きいサイズにはとても驚かされた。
そしてこのような大きさのものが、そこら中に点在していることにさらに驚かされた。
さらにも少ないがリネアリスも自生していた。
またまた大きな植物に気をとられて、足元のサボテンを踏みつけそうになる。危ないところであった。
このような光景を楽しんでいると、全く前に進めないので、後ろ髪を引かれるようなおもいで次へと移動した。
ここはパートナーが管理する圃場である。正規で採取許可のある植物を移植し、植栽向けに養生をしている。そして今回私がここに来た理由は、日本向け洗浄と、養生方法についてのディスカッションのためである。
まずは仮植しているミキワネンシスを、手際よく葉を束ね、掘り起こす
そして大まかに土を落としてテーブルに載せ、小さなつるはしで土を落としていく。
そして続いて水のプレッシャーで土を洗い流してく。
それでも全て土が取れるわけではなく、特に葉の生え際に土はあるので、別の工具でそり落としていく。
そして私が最終チェックを行い、仕上がったのが写真である。これをココピートに植え変えて、どのような生長をしてくれるかとても興味深い。
そして次に移動。移動中の岩肌には自生のサボテンがある。あらためてサボテンは鉢に植わっているより、岩肌に生息しているのがかっこよく思えた。もちろん他の植物もそうではあるが・・・
時折現れるユッカ カルネロサーナの姿を観ながら山道を進むと、木の陰に大きなアガベを見ることができた。
アガベ ジェントリーである。このサイズは素晴らしい。そびえたつような花芽を蓄えた姿は本当に凛々しく感じた。
また近くにはプロトアメリカーナの大株まである。思わずすぐにでも連れて帰りたくなるほどである。奥に入ればもっと凄いのがあるのだろうけど、時間の関係で次へと移動。そしてその移動中に、とんでもない光景が目に飛び込んできた。
フィリフェラである。先ほどのフィリフェラの興奮が冷めやらない中、それが全てかき消されるような、凄い個体である。頭の数は100ぐらいあるだろうか。それにしても凄すぎる。
1日この樹の傍で過ごしたいぐらいである。今まで色々な植物に驚かされてきたが、中でも記憶にしっかり残る1本になることは間違えないであろう。いや~~圧巻であった。
そのような光景の残像に興奮しながら、ランチタイム。15時ぐらいのランチで遅めかなと思ったが、これがメキシコでは普通とのことである。私はスープをいただいた。思っていたほど辛くなく、とても美味しくいただくことができた。
さっと食事を済ませ、最後の視察先へと向かう。そこには色々なサボテンが自生しており、中にはこのような素晴らしい個体が。色のコントラストといい、形といい、本当に魅力的である。
他の場所ではチュニカータや、岩肌にめり込むように自生しているものや、木の株もとで日光から少し隠れて育っている種など多くあり、サボテンは詳しくない私であるが本当に魅力的であった。さらに何といっても深井先生と一緒に行けていることが、その魅力を学ぶことができ感動的であった。
これで今日の行程を終え、宿泊地に向かう途中、パイのようなエンパナラ カヘタという甘いがとても美味しい地元のお菓子をいただき、また地元のチーズを買い込んで、宿泊地へと向かった。
今日はパートナーの親戚のお家でお世話になるがとても大きく素晴らしいお家であった。
陽も落ちて少し寒くなってくると、暖炉に火をいれていただき、身も心も温まる思いがした。
さらに先ほどのチーズとソトル(SOTOL)とテキーラを差し出してくれた。テキーラはアガベが原料で、一部の地域で蒸留されるお酒であるがソトルは聞いたことがなかったが何とダシリリオンからつくられた蒸留酒とのこと。普段はお酒は全くいただかない又右衛門であったが、こればかりは飲まなければと思って、ほんの少しだけいただくことにした。
さらにあったまった体で、明日からの打ち合わせをすり合わせ、時間となったので寝室に向かうことにした。
それにしても今日一日でメキシコを満喫したかのような感動を手に入れることができた。明日からこの驚きや感動を超えられるものはなく、まるで物語のクライマックスを序章にかいてしまい、尻すぼみになること必至なブログにはなるだろうが、明日からはまた違った驚きや感動があり、それで記憶がかき消されてしまうかもしれないので、書かせていただいた。
さ~~明日からも楽しみである。