四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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昨日は1日に地元での講義などの活動を行い、今日10日は朝一番の飛行機で秋田へと向かう。
今回は、本年度から正式に秋田 松工場さまとバラエングループが協業し、迎春用根引き松の生産を行わせていただくことになり、その一連の作業としての訪問である。
天気は雨。天気予報通りと言えばそうなのだが、レインマンと言われる又右衛門だけあり、今日も雨である。
空港到着後、リムジンバスに乗ってJR秋田駅へと向かう。そしてしばらくして、先乗りしているメンバーに迎えにきていただき、車で三種町(旧 八竜町)へとむかった。
そして結構強い雨の中が降る中、打ち合わせをしながら現場へと向かった。そしてお昼前に到着。バラエンメンバーは、都内からの来客を圃場に案内し、根引き松の説明などをしに向かう。私は一旦車を降りて、まずは氏神様に再訪できたことのお礼と、本年度の松出荷を始める報告をさせていただいた。
ここの氏神さまは八竜町を御守りいただけているだけあり龍に縁が深く、龍が描かれた絵や彫り物が多く飾られている。
またその中には、松を描かれたものもある。美しい。
その絵の中には、根引き松を彷彿させるような絵もあり、感慨深い。そして祝詞をあげ、お礼を伝えさせていただき、一旦屋内に戻る。そこで私は新しく取り組ませていただいているプロジェクトの定例会議をリモート参加させていただいた。
そして私の会議は終わった頃に、圃場視察組も合流でき、ランチミーティングを行った。ランチといっても洋の物ではなく、秋田の名産で尽くされたものである。雨の中で冷えた身体には、きりたんぽの鍋が身に染みて美味しい。
舌鼓を打ちながら、本年度の八竜松の販売会議を行うことにした。今回の視察に先立ちサンプルを送らせていただいたが、おかげさまで評判が良く、また現地にてその魅力に触れていただいたため、予定のサンプル出荷だけではなく、本年度からしっかり販売をしただくことになり、八竜松の船出として嬉しいばかりである。
ミーティングを行いながら、雨が止むのを待ってみたが、一向に止む気配はないため、この日の掘り取り作業はあきらめて、ミーティングが終わった後、少し早めにホテルへと向かうことにした。
ホテルでしばらくデスクワークを行った後、再び合流して、近くの居酒屋にて戦略会議と情報交換などを夜遅くまで行いながら、親睦を深めさせていただいた。そして部屋に戻り再びデスクワークをして日付が変わったのでお風呂に向かい、身体を温めて、いつものスタイルでベッドに横たわることにした。
翌朝、予報では止んでいるはずの雨はまだ降り続き、風も強い中圃場に向かう。気温は3℃。冬の到来である。そして現場に着いた頃には雨は少し小降りになったが、代わりにあられが降ってきた。いかに冷え込んでいるかが視覚にもわかるようになってきた。
現場で松を見ながら、ここでどれぐらいのサイズをどのくらい抜くかを話し合い、早速、作業を進めていく。
ひたすら特製のクワを地面にさし、掘り起こしていく。その掘ったものを逞しい女性陣が引き抜き、そして運び、結わえていく。又右衛門も追われるようにせっせせっせと掘り続ける。
一列を掘り起こすと、すでに息は切れ、腕はパンパンである。それでもなお掘り続ける。その作業を行うこと約2時間で結構な量を掘り上げることができた。
そして休憩をはさんで再び彫り上げる。私はハアハア息を切らしているが、女性陣は元気いっぱいである。
その他にも逸品物の松も限定数彫り上げていく。10年近い年数を経ながらも、幹が太くならずに自然の風を受け、仕上がった曲線美、白みがかったしなやかな幹はとても美しく芸術品である。
そして彫り上げた松を軽トラに積み込み、何度か選別場へと運び込んだ。
ハウスの中では、手慣れた感じで選別が行われていく。ナタで根を切り、手で葉をしごき、はさみで幹を磨いていく。熟練したメンバーの手際よさには感心する。
そして仕上がった松は、出荷方面別に生け簀にいれて、出荷まで待機である。
また長尺物の松で仕上がったものを来客にみていただく。その魅力に共感いただけることに、バラエンメンバーが誇らしそうにして、嬉しそうに眼を細めている姿を見ていると私も同じように本当に嬉しくなってくる。少々無理をしてもこの事業を引き継いだことの意義深さを再確認することができた。
そしてまた別の圃場で掘り取りを行い、少し早めのお弁当をいただくことにした。そしてしばらく参加者で今後についてを話し合い、私は用事があるため一足先に現地を発つことにした。
そして森岳駅まで送ってもらい、Siucaで乗ろうと思ったが、JRではあるがSiucaに対応しておらず、慌ててカバンからお金を出して列車に駆け込むことができた。
秋田駅に到着。秋田駅では大きな秋田犬が出迎えていただけた。しばらくカフェにて作業を行い、リムジンバスを使って秋田空港へと向かった。
秋田空港到着後は少し時間があったので、無料ラウンジでせっせとたまったブログなどを更新しながらのデスクワークをたっぷり行うことができた。
少し遅れた伊丹空港行の飛行機に乗り込むことにした。機内に入ろうとした時に、さっきまでより身軽になった自分に違和感を覚えると同時に、待合室に普通では忘れようもないであろうバッグを置いてきたのに気づき、慌てて搭乗ゲートまで戻ることになった。そしてそのことを地上係員に説明し、とってきてもらい難を逃れて無事に機内へと向かうことができた。
そして無事に伊丹空港に到着。再びモノレールと電車を乗り継ぎ自宅へと帰ることができた。