四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2023.10.26

又右衛門 三度秋田へ。「八竜松®」始動

昨日今日と秋田へと向かった。以前にも少し触れさせていただいたが、秋田 三種町の名産と言える根引き松の取り組みのための訪問である。

いつものように朝一番の飛行機で秋田空港をめざすが、掲示板には秋田空港 雷雨のため引き返すかもしれない条件便とのことであった。さすがレインマン又右衛門である。

普通なら、ま~~そういっても大丈夫と気にもかけないが、前回の秋田では、見事に着陸できず引き返すことになったばかりで少し気になってしまった。

実際には空港に近づくと、その心配もなく雨が降っているだけで、無事に着陸することができた。そして東京組と合流し早速、根引き松の生産地を訪問することにした。

前回訪問時から約2か月。残暑の中でも順調に生育してくれていて一安心である。

そして大きな7か所の圃場を順番にみていただいた。

かなりの年数がかかりながらも、太くなく、大きくなくしなやかなフォルムで育っている根引き松に、同行者にもたいそう興味をもっていただけた。

ここ秋田の根引き松は、他地域の根引き松にはない、このしなやかで芸術的なところが最大の魅力である。

ただその反面、時間と経費が掛かってしまい、正直 採算は取れない事業である。今までは加賀谷様が「秋田 美人松」というブランドにて、お客様の要望や自らの使命感によって何とか継続をしてきていただけた。それにしても今まで良く凌いでこられたと頭が下がる思いである。さらに追い打ちのようにCOVID-19の影響や各経費の高騰、高齢化にて、さすがにこれ以上の無理が言える状況でなくなってきており数年前から相談をいただいていた。

またこの近辺で採取される松ぼっくりは、とても貴重で、ここから多く日本の有名な松産地へと種が出荷されているのである。すなわちこの事業が終われば、日本の有名な産地にも大きな影響が出てしまい、全国的な松生産に関わる大きな問題に発展することが容易に想像できる

かといって私たちにも生産事業は容易いものではなく難しい状況であるのを十分に理解しており、中々取り組めなかったが、本年度よりバラエングループとして「植物をまもる」「生産をまもる」「地球をまもる」をコンセプトとして新しい活動も始めており、特にその中の「生産をまもる」というところの範疇と考え、腹を決めて加賀谷様と一緒に事業を進めさせていただくことにした。

そして加賀谷様の事業の中で、特に採算が取れてなく、花き業界に直接的なつながりがある根引き松生産事業をまず私たちが全面的に担わせていただくことになり、本年度から地元 八竜町の名前にちなんで「八竜松Ⓡ」として展開させていただく。

正直、1年や2年で採算ベースにのせられることができないとは思うが、地の利、私たちの技術、そして何より私たちの想いをご理解いただける皆様の支えによって何とか再興したいと思っているので、何卒ご支援ご協力をいただきたく思っております。

初年度については、今までのお取引先様を優先した展開にはなりますが、徐々に品質を保ちながら生産量を増やし、多くの皆様の需要に応えられるようにしていきたく思う。

さらに松に限らず、今まで培ってきた有機栽培技術を活かした農業にも取り組んでいきたいと考えている。是非皆様にはバラエングループの挑戦を温かく見守っていただき、ご支援ご指導をいただけますようよろしくお願いします。

来年は辰年。是非皆様には「八竜松」にて新年を迎えていただければと思う。そして又右衛門は辰年生まれ。生まれ変わったつもりで、龍となまはげさんに守っていただきながら取り組んでいきますのでよろしくお願いいたします。