四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2023.06.15

又右衛門 欧州へ。(イギリス)⑤~エデン・プロジェクト訪問~

エデン・プロジェクトは、コーンウォール州にある、巨大な複合型環境施設。

主にVisitor Center、Rainforest BiomeとMediterranean Biomeの二つのドームとCore.

そして屋外のOutdoor Gardenで構成されていて随所に教育要素を多く取り込んでいる素敵な施設であった。

私の解説よりもHPなどで検索していただいた方が、写真も綺麗で、よほどわかりやすいかと思うがせっかくなので私からも簡単に。

駐車場に車をとめて少し進むと、エントランスが見えてくる。素敵な建築物が目に入ってくる。少し進み入口を入り、予約しておいたチケットを見せて入場。ちなみにこのチケットは1年間有効で再入場ができるとのことであったが定かではない。また地元の方々は大幅な割引もあるようだ。

そしてガイドブックを6ユーロで購入し、本日のイベントをチェックしてから順次周っていったのでエリアごとに案内する

●Rainforest Biome

熱帯性気候を模したバイオーム

案内板が示すように順次進んでいく。

その中には海外での取り組みなど教育的要素が多く含まれたものが紹介されている。

当たり前だがバイオーム内は暑い。特に上に行くほど暑いため、Coolroomが設置されている。試しに入ってはみたが、周りがそんなにも暑くなっていないせいか外気と変わらなかった。

さらに上にいくとRainforest Lookoutとして全体を見下ろせる場所に行ける。ただ入れ替え制で人数制限もあるので、タイムスケジュールをみてから、並ばれた方がいい。

並んでいる間に注意事項が書かれた案内が回覧される。そして順番が来ると足元が透ける足場のようなところを歩いていくが、これが結構怖い。歩行中はカメラ禁止。そして先端部に到着するとカメラ撮影ができるので私もとることにした。

ある程度の時間を過ごすとまた順次降りていき、次のグループとの入れ替えとなる。結構スリルもあるので入場時間をチェックして、強い高所恐怖症でなければおすすめである。

そして順路に沿って降りていくと、バオバブに模したオブジェがあり環境について学べるようになっている。

またイベントスペースでは香りについての話が聞けて学べることが多かった。

ゆっくり回ると2時間以上。急ぐと1時間ぐらいで周ることも可能であろう。

通路を進んでMediterranean Biomeへ

●Mediterranean Biome

オリーブはじめ地中海地方の植物に、オースラリアの植物などが配置されている。バイオーム中にはカフェもある。熱帯でないので居心地もよい。

途中、研修中の生徒に教えている先生に、インタビューをさせていただき研修内容を教えていただき、施設内の栽培管理方法などについて聞かせてもいただけた。

ここで一旦ランチをとってから今度はOutdoor Gardenを探索した。

●OutdoorGarden

蜂の大きなオブジェが目に入ってくる。

ここではパネルでこのプロジェクト案内がされ環境への取り組みがなされている。

また環境に配慮したベジタブルガーデンや各国からの植物を植栽したガーデンなどが広がっている。

イベントステージや企業ブースなどもあり、様々な取り組みもなされているようである。

周囲は各国や地域をイメージするガーデンになっている。そこでガーデンの手入れをする人にも、少し話を聞かせてもらった。

この広い敷地をボランティアや研修生たち約40名で管理しているとのことである。結構忙しいが、多くを学べるとのことで海外からの研修生もいるということであった。そんな彼をはじめ、多くのスタッフが楽しそうに作業をされている事がとても印象的であった。

そして続いてCoreへ。

●Core

ここは期間限定の展示やイベントができる屋内スペースである。この時も2階でアフリカの展示イベントが行われていた。

ここを出るとエレベーターで昇り、出発地点のエントランスへと戻っていくことができる。

その途中では本年OPEN予定の施設が建設中であった。それを横目に見ながら、エントランスに戻る。

屋外では植物が販売されているので、ここでもご担当の方にお話を聞かせていただいた。

ここで販売されている植物はほとんどが施設内もしくは関連施設で作られているとのことである。そしてグッズを含めてここで販売することができるものは、環境に配慮した選ばれた企業のものしか販売が許されないなど徹底したものになっていた。他にもこの施設の運営についてなど、いろいろなことを教えていただくことができ、本当に参考になった。

最後に、店内のお土産などを買えるショップに到着。ここにはエデン・プロジェクトのオリジナルなどもあり、ゆっくり見たかったが時間もおしていたので、簡単に見学することに。

基本的に私は参考になる資料以外は、自分用を含めてお土産を買わないタイプの人であるが、「THERE IS NO PLANET B」という言葉が沁みたのでTシャツを購入。その頃には15時ぐらいになってしまったので、後ろ髪を引かれる思いで、エデン・プロジェクトを後にした。

今回この施設を訪れて、ほとんど全てのものや場所が環境に関する学習ができるようになっていて、子どもや大人たちへの伝え方の工夫がなされとても素敵であったと感じた。中には虫に触れる疑似体験ができるものもあり、ユニークな仕掛けでわかりやすいものであった。私はこのような環境教育に徹底した施設が日本でもあればいいなと率直に感じた。

また今回の訪問で現場スタッフや運営の方に声掛けをさせていただいたら、とても親切に教えてくれるし、各自自分の意見をしっかり持って活動をしているのが窺い知れてとても素晴らしいと感じた。

この施設は、民間の有志が集い起ち上げ、管理しているとのこと。本当に素晴らしい。いつか私たちもこのようなことに関われる企業をめざしたいと感じるとともに、次回は何か関係性をもって活動をするために再訪ができればと思っている。

私たちも日々学び積極的に活動しながら、ここエデン・プロジェクトを再訪できる日が来るのが楽しみである。