四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2023.03.06

又右衛門 秋田へ。~三種の神器~

前号のアップが少し長くなったため、3日、4日の秋田については今号にてアップさせていただきたいと思う。

3日。早朝から秋田へと向かう。昨年の春以来の訪問になる。

秋田空港に着くと、3月と言えどもまだまだ雪が残っていて寒い。数日前まで気温35度のバンコクでの作業から一転しての雪景色。身も心の引き締まる思いである。

さっそくレンタカーに乗り込み、迎春用根引き松の産地である八竜へと向かった。辰年生まれの又右衛門には八竜という地名に感じるものがある。現在この地域は以前の八竜と他の地域と合併し三種町となっている。読み方は三種(みたね)ではあるが、信心深い私には三種の神器を勝手に連想し、初めて訪れた時から何かしらの深い縁を感じていたのである。

空港から1時間半で八竜に到着。まずは土地の氏神様を参拝し、再び訪れることができた御礼と今までのご縁に感謝を告げさせていただくことができた。

そして松の生産現場に到着し、生育状況の確認とオリジナル資材の効果の確認をさせていただいた。

いかがですか?写真右の松と左の松の生育状況の差は、あまりにも大きすぎる。実はそんなに大したことはしておらず、左側の松にはマリネックス社のMM土を与え約1年でこのような差が出現したことになった。
ただし締まった形での仕上がりが最大の魅力であるこの地域の根引き松が、このように元気に成長し過ぎることは必ずしもありがたいとも言えないので、マリネックスの使い方には工夫が必要だが、成長が望まれる門松や若松の生産には使えるかもしれないと感じた。
またこの成長を目の当たりにした当地でメロンやミニトマトの生産農家がたいそう驚き、訪ねてきたということである。

そしてしばらくして最終目的地である生産者のお宅に到着。そこには長年お世話になっているパートナーが私たちを待ってくださっていた。

ご挨拶と再会を喜び合って、お家にあがらせていただくと、そこにはここでしかいただけない美味しいお鍋が準備されていた。席に着いて早速今後についてざっくばらんに話し合わせていただくことができた。

細かい内容はいずれお話をさせていただくが、ここ八竜にて高品質の根引き松の継承の件である。数年前から出ていた話ではあったがCOVID-19の影響で滞り、中々進められなかったが、お互いの方向性が一致し、大きく前に進むことになるだろうと感じている。
細かい調整を進めながら、次の段階へのステップができればと思っている。早ければ今夏までに何らかの発表ができると思っており、楽しみである。

秋田市内のホテルで一泊し、翌朝帰阪することにした。朝ホテルを出発し空港近くになると、とても深い霧が周囲を覆っている。この深い霧で出発便に影響はないかと思ったが、私たちの乗る飛行機は問題なくほぼ定刻に出発となった。

霧と分厚い雲を抜けるとまぶしい日差しと拡がる青い空が迎えていてくれた。この様子は、まるで私たちの道を示してくれているようにも感じる。

さらにその先には日本一の山と言われる富士山が見えている。その姿に大いに学び、大いに励まされたように思えた。勝手な妄想や期待かもしれないが、素敵なパートナーとともに突き進んでいきたいとあらためて感じた。

花き園芸の『三種の神器』と言えば、『生産」『流通』『小売り』と言えるかもしれない。長年流通にかかわってきたバラエングループであるが、近年は『生産』『生産支援』に関わってきている。また今後は『販売(小売り)』も注力し、三種の神器によって垂直統合を目指していければと思っているので、皆さんのご指導ご支援をいただきたく思っている。よろしくお願いします。