四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
MATAEMON'S THINKING BLOG
月末にバンコクから帰国し、不在中に後回しとなっていた課題の整理からスタートとなった。
週中にはお朔日を迎え、いつものように自宅、本社、営業所の神棚を祀り、氏神様への先月のお礼と報告をさせていただき3月のスタートとなった。そして朝から定例のリモートミーティングをいくつか参加し、あっという間に1日、2日を終えることになった。
そして3日、4日は今年初めての秋田。気温35度のタイから氷点下の秋田への移動は、まるでサウナから水風呂に入るような感じで、寒さが心地よくも感じることができた。今回の秋田へ出張のことはあらためて書かせていただきたいと思う。
そして5日の日曜日は植栽のために朝一番、めったに乗らない新幹線にて現場のある名古屋へと向かった。この現場は、あわじグリーン館で大変お世話になった故稲田純一氏との現場である。稲田氏はシンガポールのガーデンズ・バイ・ザ・ベイや大統領のお庭を手掛けられた日本を代表するランドスケープアーキテクトである。
稲田氏には私たちの取り組みを高く評価いただき、一昨年から懇意にしていただいてきた。お互い共感することが多く、これから一緒に色々なプロジェクトを進めていこうとお話をさせていただいてきた矢先、昨年末に届いた訃報に驚き、残念で仕方がなかった。
残念ではあるが、今まで学ばせていただいたことや、頂いたご縁をしっかり紡いでいきながら引き続き取り組んでいきたいと思っている。その一つが今回の現場である。
稲田氏との取り組みは、この現場が最後になってしまうが、いつまでもこのことを忘れず、今後に繋げていきたいと思う。まさに今回植栽させていただいたオリーブがもつ『人と人、国と国を繋ぐ』という意のメッセージである。
このオリーブがいつまでも皆さんに愛され、いつまでも皆さんを見守ってくれることを信じ願っている。稲田氏とはもう一緒にお仕事はできないが、素晴らしいパートナーを残されているので、今後もつながっていければと思っている。そのようなことも思い浮かべ、稲田氏との思い出に浸りながら現場を後にした。
ここ名古屋グランドアネシア 覚王山の植栽は、竣工されたらまたご紹介できればと思っている。そして今日3月5日は稲田氏の誕生日であり、また本日納骨とのこと。走り続けた人生。今は安らかにお眠りいただくことを心より願っている。
南へ北へ。国内外を移動したあっという間の1週間であった。しかし疲れはない。楽しみが先行する素敵な週であった。