四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2023.01.29

又右衛門 傘に学ぶ

一昨日都内で活動し、伊丹空港に帰る飛行機が着陸した時に、「今朝、降っていた雪は止み・・・」と機内アナウンスがあったので、安心して飛行機を降りると、雨が結構降っていた。確かに雪は止んだけど・・・しかし。この雨では愛用の駐車場までは20分ほど要するため傘が必要と思ったが、毎度傘を買うことに抵抗を感じていた。そう言えば、確か思いやりの傘?が空港に設置されたことを思い出して、そこへ行ってみると。

そこには1本の傘が立っていた。これはありがたいと思い早速手にした。

少し骨が出ているかなとは思ったが、「私はついている!普段の行いが良いからかな?」と思いながら駐車場へ向かった。そして、傘を開くと・・・

ダメージがいっぱいで、普通はほぼ使わない状態であった。ただ雨は降っていたのと、パソコンや大事な書類が入ったカバンをどうしても濡らす訳にはいかないので、傘を差すというより、ビニールの部分でカバンを覆うような感じで遠く離れた駐車場へ向かった。

この傘でカバンを守り、高架下の雨が降り込まない場所を縫うように歩いた。駐車場に着ついた時、傘は写真のような状況になってしまっていた。この状況を見ながら、「本当に助かった。今度はお礼に車に載っている余分な傘を持って行こう。」と思った。

そして上記の出来事をFacebookにアップしたところ、タイムラインやメッセージでいろいろなご意見をいただいた。

「助かりましたね。」「最後の役割ができて傘も喜んでいるでしょう!」とお声掛け下さる方もいれば、「私なら最後の一本を手にするのではなく、誰かのために置いておく。」とおっしゃる方も。確かにおっしゃる通りですね。自分のパソコンや書類などを守りたいという思いから、他の人のことまで考える余裕がなかったことに気が付いた。ありがたいアドバイスある。

また親しき人からは次のような言葉をいただいた。
「骨は折れ 身はボロボロになりて なお 傘の役目は忘れておらぬ
蛇の目傘 蝙蝠傘など数あるも役目果たさぬ傘も 使いよう
ただ一途 傘には傘の使命あり命 尽きるも 主を守らん」

とても素敵な言葉で、深く考え感じ入ることができ、心に刻みたいと思った。
同時に、私の主である植物(みどり)を引き続き守っていきたいと強く思うことができた。

傘さん、ありがとう。本当に助かり、多くを学ばせていただくことができました。感謝です。
そして近いうちにお借りした傘を幾倍かにしてお戻ししたいと思います。