四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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月末オーストラリアから帰国し、オンライン会議、事務作業、1日早いお朔日参りを行い、30日の夜から東京入りをした。
今回は、よみうりランド HANA-BIYORI ピィト アゥドルフ ガーデン東京の冬支度に参加するためである。
珍しく夕方からの飛行機。いつもの朝一番の飛行機よりは少し空いているものの結構多くの人が搭乗されていた。
到着後は新橋にて久しぶりの和食をいただき、とてもホッとした気分になることができた。そして宿泊地の調布へと向かい約1時間でホテルに到着。
夕食が早かったせいもあり、少しお腹が空いたのと、明日からの力仕事に備えてのエネルギーチャージのため吉野家の牛丼をおいしくいただき、デスクワークの後、眠ることにした。
そして朝、都内で活動をしてくれているスタッフと京王よみうりランド駅にて集合し、ウォーミングアップを兼ねてよみうりランド HANA-BIYORIへとジャイアンツ坂を歩いて上がることにした。途中ジャイアンツ球場が目に入り、若い選手たちが出勤?してくるのを見ることができた。
しばらくして現場に到着。そこにはピィト アゥドルフ ガーデン東京のプロデュースを行っている永村裕子さんはじめ各地で活躍されているガーデナーの方々が既に集まっていた。
永村さんとは初めて会ったのが少し前のチェルシーフラワーショウで、それ以来いろんなプロジェクトをご一緒しており、今回、当ガーデンにおいて土壌改良に関わる機会にての再会である。
まずは、館内のパラボラッチョにご挨拶。さらに枝を伸ばして元気そうにしている姿をみてホッとするのと同時に、以前より少し大きくなった胴をみて、素敵なスタッフに囲まれて愛されていることが伝わってきて本当に嬉しく思えた。
そして現場に合流。永村さんから今日のスケジュールや目的とする土壌の状態を教えていただき、さっそく取り掛かることとした。
実は以前、長雨などによる影響で根が傷んでしまった植物をサバイブしなければならないことがあった。本来であれば植物を抜いて、土をすき込んで完全に改良をすべきであったが、その時期に植物を植え替えると枯れてしまうリスクがかなり高かったために、応急処置として、傷んだ直根はそのままにして周辺を土壌改良し、側根をできるだけ伸ばして植物の命を守る方法を用いた。すると植物の傷みは止まり、かなり改善されたということもあり、植え替えが可能なこの時期に全体的な改修を行うことになり、お声をかけていただいたのである。
永村さんの適切な指示のもと、エリアごとに、ガーデナーの皆さんは丁寧かつ見事な手さばきで植物の植え替えや株分けを行っていく。
その際に又右衛門は持ち込んだ資材を駆使して順次改良を行っていく。
今回持ち込んだ資材はマリネックスとMM土。さらに松本微生物研究所と現在進めている有用微生物のバランスが素晴らしい改良材やミネラルを使って改良を行うことにした。
そして以前にセダムをサバイブするために土壌改良したエリアの改植を行った時には、掘り上げた植物の側根の広がりの凄さをみて、前回の改良が功を奏したことをみんなで確認でき、その効果に驚いてもらうことができた。
ちなみに今回使用し大きな効果をもたらした微生物資材は、日本各地の著名な有機野菜生産農家さんにも採用いただいている優れモノである。そして来春リニューアルし、バラエングループからも販売することになるので、楽しみにしていただければと思う。有機野菜農家はもちろんのこと、ナチュラリスティックガーデンの基礎資材としてはかなり有効だと思うので期待していただきたい。
引き続き永村さんが各エリアに応じた指示を行い、ガーデナーの皆さんがそれを確実に行っていく作業が、お昼をはさんで夕方陽が落ちるまで続き、本日の作業は一旦終えて、また明日に備えることになった。
本日のピィト アゥドルフ ガーデン東京チームの作業はテレビの収録もされていたので、後日放送されると思う。多くを学べると思うので是非ご覧いただければと思います。
そして私はせっかくなのでHANA-BIYORIのライトアップを観てから帰ることにした。
ホテルについて荷物をおいて、食事に出かけることにした。
ホテルのチェックインの際にもらうことができた「ただいま東京」のクーポン3000円分を持って参加店を探しながら調布駅周辺を歩いていたが、その頃から何となく足腰の痛みが強くなってきて、結局このクーポンは食事代ではなく、ドラッグストアでの薬やシップなどに使うことになってしまった。
翌朝、目覚めると思うように体が動かない。かなり腰が痛い。
以前からギックリ腰で苦しんでいて、その後、タイ、シンガポール、オーストラリアと海外出張が続き、痛み止め注射などを打ってはいたが、治すことまではできていなかった。
そして今回、屈んでの作業なども必要であったので、負担が大きかったのかもしれない。ガーデナーの皆さんは、へっちゃらな顔で丸1日作業されているので、又右衛門は恥ずかしいばかりである。そんなことを思いながら、再び京王よみうりランド駅で東京スタッフと集合し現場へと向かった。
私の身体の異変に気がついていたスタッフは、細い身体で慣れない作業をして疲れているだろうに、私のバックを引っ張りながら、力強く長い坂を歩いて行く。頼もしい限りである。
そして現場に到着しても、私が土嚢袋に手をかけようとしたら、走って寄ってきて、その土嚢袋を横から奪い、細い腕で一生懸命持ち上げ運んでいく。女性にはかなり過酷な重さであったろうが、顔色ひとつ変えずにである。申し訳ない気持ちでいっぱいである。
そして、出発の制限時間いっぱいまで作業に参加し、皆さんより一足先にあがらせていただいた。
今回、ピィト アゥドルフ ガーデン東京の冬支度に参加させてもらい、多くのことを学ばせてもらった。
それは植え方やテクニックもあるが、リーダーの適切な指示や、参加者のガーデナーの皆さんが、ポイントごとに必要なことをしっかりメモし、写真を撮って記録に残していく。皆さんは相当なプロであるにも関わらず、常に学ぶ姿勢が本当に素晴らしく感じた。それもこれも植物に対する想いの表れであろうと言える。
しばらく続いた出張などの影響も重なり、身体は悲鳴を上げているようだが、今まで培ってきた技術で植物を助けることができ、今後への期待も高まり心は歓喜を上げている。
そのような素晴らしいプロジェクトに参加できたことを本当に嬉しく思う。
また春にピィト アゥドルフ ガーデン東京がどのようになっているか楽しみで仕方ない。