四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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午前中のぎふワールドローズガーデン急遽訪問のあと、急いで各務原へと向かった。
今日から3日間、各務原にある内藤記念くすり博物館附属薬用植物園にて開催される、公益財団法人 日本植物園協会第57回大会・総会に出席のための訪問である。
ぎふワールドローズガーデンの余韻にひたりながら約1時間で到着し、車を停めて会場へと向かった。
入口(立て看板あり)に近づくと主催側のスタッフがとても丁寧に案内してくださった。
受付を済まし、荷物を預け、セキュリティーチェックを受けて、会場へと入った。
一昨年は中止、昨年はリモート開催であったために久しぶりのリアル開催である。
そして今回は、協会の総裁でいらっしゃる秋篠宮皇嗣殿下のご臨席を賜るため、一層の厳重なセキュリティーであった。
円滑な進行により定刻に開会式が始まった。
まずは日本植物園協会 岩科会長の主催者挨拶からはじまり、秋篠宮皇嗣殿下より「おことば」を賜った。
続いて来賓挨拶あいさつとして岐阜県古田知事、各務原浅野市長、開催園挨拶としてエーザイ株式会社内藤代表執行役からがスピーチがありました。
その後、来賓である経済産業省貿易経済協力局野生動植物貿易審査室 本庄室長、環境省 自然環境局野生生物課希少種保全推進室 山本室長、農林水産省生産局園芸作物課花き産業・施設園芸振興室 尾室室長の紹介。
続いて表彰式とナショナル・コレクション認定授与式が行われた。
そして総会も行われ、新年度の役員などの発表に続いて、リアル開催されていなかった令和2年からの新入会員の挨拶があり、皆さんに温かく迎えられていた。
さらに時間に余裕があったせいもあるかもだが、以前の広島大会開催前に、日本一のバオバブサバイブプロジェクトを成功させ、その時に入会させていただいた又右衛門にもふっていただき、普段の御礼を述べ、ご挨拶をすることができました。そして1日目のプログラムが終了し、各自ホテルへと向かった。
2日目は、午前中は研修会、午後は各委員会の発表が行われた。
その後、分野別会議が行われ、第3分野会議に出席。終了後、再び大ホールに会員が集合し、分野ごとの発表があった。その中で、第3分野の本年度の研修会は、薔薇園植物場が担当を仰せつかることになった。昨年度は伊豆シャボテン動植物公園というとても素晴らしい施設であったので、正直かなりのプレッシャーである。さらに事務局からも、通常の植物園とは活動が異なる又右衛門の活動や役割に興味をもっていただき、分野を超えた参加希望者を募ればよいのではないかとまで提案いただき、かなりの重責となった。この私にどこまでの提案や提供ができるかわからないが、普段お世話になっている皆さんに最大限のホスピタリティーをもって、お迎えができればと思っている。
このような感じで2日目は進み、夕方閉会式を迎えることになり、実り多い1日となった。
3日目は参加者任意のエクスカーションがあった。
Aコースの東山動植物園とBコースの内藤記念くすり博物館附属薬用植物園の見学があり、私は普段お世話になっている東山動植物園さんにも行きたかったが、今引き受けている大きなプロジェクトにおいての見識を深めるために、薬用植物園コースに参加した。
朝一番は、大ホールにて「感染症時代の再来と克服」と題し、修文大学医療科学部臨床検査学科微生物学 荒川教授の講演を拝聴した。
COVID-19の影響下にある現在においてとても興味が湧き、あっという間の90分間であった。
その後は薬用植物園の見学に向かう。まずは薬木園。薬用のボタンはじめ、痛みをとる薬木や、血圧を下げる薬木などをご紹介いただいた。
続いて薬木園
とてもきれいにデザインと手入れが施されている。植えられているのは抗ウイルス作用があるとされる植物や、医薬品となった植物など多くが紹介され実際に栽培されていた。
このコースには著名な先生方も参加され、途中質問にも丁寧にお答えいただけ、とても勉強になった。
そして屋外の見学を終え、続いて館内施設を見学した。
館内では最新のウイルスや薬の歴史についての素晴らしい展示がされていた。
当時使われていた標本箱や印籠など興味深いものが多くある。しっかりみると全く時間がないので、順次進むようにした。
そして以前何かで見かけたことのある「白沢」の展示もあった。「白沢」とは古代中国の想像上の神獣で病魔を防いでくれるとのこと。説明を聞かれている参加者から「顔を並べて写真を撮りましょうか?」とお声掛けいただいたが、さすがに修学旅行のようなわけにはいかないので自重した。確かにとても失礼ではあるが髭と髪型は近いところがあるかもと感じた。
もしそう思われた方は又右衛門の写真をお飾りいただければ、ひょっとしてお役に立てることもあるかもなのでお試しあれ! 冗談ですが・・・。
これで館内の案内を終えて、再び外に出て温室を拝見し、全ての見学を終えることができた。
そして最後に、この素敵な石積みのガーデンを手掛けられ、この分野では第一人者である神谷さんのサプライズ登場があった。遠くからでマスク越しでもお互いの存在が確認でき、近くによりご挨拶して、双方がやっとリアルで会えました!と喜び合い、あらためてゆっくりお会いし、情報個交換をさせていただく約束を交わして、この地を後にした。
今回、久しぶりにリアル開催となった日本植物園協会 大会・総会。
本当に多くのことを学べ、さらに新しい素敵な縁をいただくことができた。まさに日本植物縁である。
来年は高知牧野植物園である。私も何度か訪問させていただきお世話になっているとても素敵な植物園で学びどころがいっぱいである。楽しみで仕方がない。
そして約3時間で無事に帰阪。その後重要なミーティングを終え、荷物を詰め替えて新しい旅に出かける準備を行った。久しぶりの海外。少し緊張しながら眠るとする。とても素敵な3日間に感謝である。