四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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新年を迎え、初詣など毎年の恒例行事を終えるこの時期になると、年始行事の最終仕上げと言えるえびす神社参拝がやってくる。私は小さな頃から父に連れられてほぼ毎年参拝をしていたので、おそらく50回ほどになるのかと思う。私の1年間の行事において重要な位置づけである。
私がいつも参拝する西宮戎様は、10日早朝の開門時に参拝一番乗りを競う「福男選び」で有名である。実際私は周囲の反対などもあり参加できずにいたが、この歳になるまで幾度か参戦したいと思ったほどの行事である。
そのような思い入れのある西宮戎。今年は9日の宵えびすに参拝した。
9日を選んだ理由は、このご時世なので、宵えびす、本えびす、残りえびすの3日間(9~11日)のうち、一番混み方が少ないであろうと思ったからである。
まずは車を停めてから正門へと向かったが、昨年に続き露店が出ていなかったので、人出は多いもののほぼ混雑もなく到着。正門をくぐり、まずは昨年に授かったお札や吉兆などの縁起物をしっかり御礼を伝え返納した。
そして本殿に向かう。飲食の露店がないため、参道も広く、混雑なく到着。新しいお札を授かり、1年間のお礼をゆったりとした気持ちで伝えることができた。
その後、毎年お世話になる吉兆店「福富」さんへと向かう。このお店は毎年私たちの参拝を待っていただいており、長いお付き合いである。お店に着くと同時にマスク越しでも私のことに気づいてもらえた。ありがたいことである。再会を喜び合い、お互いが1年間無事に暮らせていることを労い合うことができた。そして恒例のプレゼント交換もすることができ、また1年間お互い元気でいることを約束し、神楽殿へと向かうことにした。
神楽殿でお神楽を舞っていただいたが、コロナ対策でお屠蘇の振る舞いは中止。色んな影響があるのだなーと思いながら、最後の参拝をしている荒えびす様へと向かう。
その途中も飲食の露店がないため渋滞もない。お化け屋敷は飲食ではないので健在。荒えびす様に到着し、お礼とお願い事を伝えて、例年通りの参拝を終えることができた。
車に戻る途中では、露店ではない常設店舗が特別出展しているベビーカステラに100名近くの長蛇の列ができていた。きっと少しでも以前の戎神社の賑わいを感じたかったのか、よほどお腹が減っているのかな?など考えさせられる光景であった。
今年もCOVID-19の影響で以前の“おしくらまんじゅう”のような西宮戎参拝ではなかったが、ゆっくりしっかり参拝ができることはとてもありがたいことであると思えた。
ただこれも新しい日常として以前と変わってしまうとしたら、それはそれでかなり寂しいものであるなと複雑な思いがした。
いずれにしても、来年も引き続き参拝できるように1年間をしっかり仕事に取り組んでいきたいと思う。そして来年こそは様々な厳しいことが少しでも落ち着き、以前のようにスタッフ有志と一緒に参拝ができるような環境になっていることを願うばかりである。