四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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元旦。まだ暗い中、大晦日からちらついていた雪を心配しながら起床。当たり前だが結構寒い。例年のごとく元旦の1日が始まった。まずは自宅の神棚をお祀りして新年のご挨拶を。
そして自宅を出発、玄関にはうっすら雪が積もっている。
何か風情を感じつつ、路面が凍結していないか心配しながら、車庫から車を出した。
家から幹線道路に出るまでは少し凍結している場所もあり、そろりそろりとの運転ではあったが、山から下りた時にはすっかり普段と変わらずの路面状態で、難なく氏神様である東の宮、松尾神社に到着。
薄暗く人気も少ない本殿と猿田彦さま、薬師如来さまをゆっくりお詣りすることができた。
その後、西の宮である天満神社をお詣りした。その頃には陽も上がりはじめていた。
そして本社の神棚をお祀りした。見上げると先々代からロゴ使用されているバラエンの看板に温かい初日の陽光があたり、これからの活動の支援をしていてくれているように感じた。
本社を出発する頃には、恐竜たちにうっすら積もった雪も解けはじめていた。
元旦ということもあり空いた道を進み、いつもより少し早く大阪営業のある兵庫県生花 大阪本部に到着した。さすがに市場、仲卸とも休業なのでとてもひっそりしていた。
そして大阪営業所の氏神様である春日神社をお詣りし、宮司様にも新年のご挨拶をすることができた。
続いて、大阪営業所、市場内の仲卸棟の神棚をお祀りし、昨年1年間、厳しい環境の中でも耐え抜いてくれたスタッフ、会社をお守りいただいた感謝の念を祝詞にこめてあげさせていただいた。
その後、市場の中心にて、平素市場をご利用される生産者、買参人、流通業者、仲卸、そして仲卸各社をご利用いただいている花き事業者の安寧と繁栄を願い、土地の神様にお神酒と橘の実をお供えした。
学生の頃から40年以上お世話になり、育てていただいた梅田生花、大阪植物取引所の皆さんの顔や、先代の活動を思い起こしながら、今年も引き続き、花き業界のあらゆる立場の人と協調し、パートナーと共に歩んでいきたく感じた。
ここまでの元旦の朝は、時間や順番の多少の違いはあれど、毎年ほぼ同じである。しかし今回は少し違うようにも感じる。それはきっと私の想いに少し変化がでてきたからかもしれない。
今までは、前途にある協調こそ一番のような思いもあり、その中で少しばかりか妥協もあったかと思う。しかしこれからは妥協や迎合することなく、自らの想いを貫いていきたいと思っている。決して暴走ではなく、しっかり心眼をもって実直に進んでいきたい。
そしてその想いを込めて地にお神酒をまいた。いつもは雨男の私であるが、元旦は良く晴れる。今年も青空が広がり、背中には強い陽があたり、腰を下ろしている市場の地面から熱が伝わり、とても温かかく、お詣りを終えるころには、又右衛門は汗だくになっていた。
恐らく今年1年は、強い追い風もあれば、強い向かい風もあるかと思う。
しかしその風もしっかり見極め、うまく力を合わせることができれば、つむじ風のように上へと向かっていけるのではないかと思っている。
私たちは健康な植物(みどり)の力で社会の課題を解決したいと取り組んでいる。
そのためにいろんなことにチャレンジする又右衛門を支援していただいている皆さんには本当に感謝である。またスタッフをはじめパートナーには、負担をかけてしまうこともあるかもしれないが、私たちは花き業界に身を置くものとしての責務を全うしなければならないと考えている。
ただその先にはきっと素敵な世界が広がっているに違いない。是非その先を一緒に観にいきたいと思っている。2022年はそのスタートであろう。
このような●●愛を市場(世界)の中心で叫んでみた又右衛門です。
このような私ですが、今年も何卒よろしくお願いします。