四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.11.09

又右衛門 再び香川へ。コシのある新たな取り組みにむけて。

今日はバラエングループが開発を進めており、発表が間近になってきた天然由来の資材とそれを扱うためのテクニックなどの検証のためにパートナーシップを結んでいる2地区の訪問である。大阪・兵庫チームは早朝JR中山寺駅に集合し、車で香川県高松市鬼無地区の半田植物園さんへと向かった。
今回は結構余裕をもって出発したこともあり、順調に明石海峡大橋まで来ることができた。このままでは早く着きすぎるため、途中淡路島で高速を降り、近日中に始まるかもしれないプロジェクトの現地確認を行ってから、高松へと向かった。

それでも半田植物園さんには予定よりも早く到着。有機栽培や持続可能なナチュラリスティックガーデンやレインガーデンについてプレミーティングを行い、半田代表にオリーブの圃場を案内してもらい、意見交換を行なった。

お昼前になり、一旦高松駅に向かい長崎から来ていただく先生をお出迎えした後、再び鬼無地区に戻り、少し遅めの昼食として本場の美味しいうどんをいただいた。

その後、半田植物園さんの事務所で、オリーブ農家を悩ませているオリーブアナアキゾウムシ対策として新しく開発した資材を使って育成した効果について報告を聞いた。
まず結果としてはかなり効果があるとのこと。今まで多くの造園会社はゾウムシ対策には捕殺もしくは化学農薬に頼る部分が多く、ネオニコチノイドを含む農薬を使用しているケースがあり、結構問題視されているため、大きな成果といえる。

半田植物園さんも同様の問題意識を持ち、環境対策を行いながら有機栽培や自然栽培に実際に取り組んでいるため、天然由来の資材に大きな期待をしてくれている。そのため今回の開発研究の検証にも率先して協力いただき、しっかりした報告までいただけるなど、本当に助けられている。

事務所会議の後、ハウスに移動し、実際にオリーブを確認。とてもきっちり検証していただいている。

またその他にも生産している準絶滅危惧種の大和橘もチェックし、貴重な現場の状況を確認させてもらうことができた。

この日の予定はとりあえず終了なので、一旦ホテルにチェックインした後、パートナーみんなで食事へと向かうことにした。
ただ食事中も味を楽しむというより、今日の課題に対しての話が尽きることなく、今進めているプロジェクトを味わっているかのような、とても貴重な意見交換の時間となり、新しい資材の開発が一気に加速していくことを実感することができた。

食事を終えて高松駅前のホテルに戻ったころには、雨が降り始めていた。そして各自部屋に入り、私は部屋の窓から雨の駅を眺めながら、眠気が来るまでパソコン相手に楽しみながら作業をした。

香川県2日目。朝一番に食事をいただき、豊南地区へと向かった。
約25年前のカジュアルフラワー、ホームユースなどの言葉もない頃から、家庭用菊の契約栽培を手掛けていただき、今もなお続けて素晴らしい輪菊を届けてくれている香川県豊南地区に行ってきました。

今回は、生産者に私達が開発した資材を試してみないか?との相談であったのだが、営農センターにて急遽会議の機会をいただき、多くの皆様と私達の取り組みや今後の方向性についてお話しをさせていただくことができた。
急な訪問にも関わらず多くの方々が参加してくださったことは、大変うれしく思えたのと同時に恐縮する気持ちが合いまったが、双方にとっていい機会になったのではと思っている。

会議終了後は、いつも積極的に関わってもらっている合田氏のハウスを拝見。ハウスには今年の年末に出荷していただく菊が栽培されており、日々の努力や生産に対する姿勢や想いが伝わってくるような素晴らしい作付けの状況でした。

ここでもテーブルでの会議に引き続いて現場で花を見ながら貴重な話を聞き、多くを学ばせてもらうことができました。そして終了後は少し早めのランチとして、昨日に続きうどんをいただいた。ここも大変コシのあるうどんで美味しくいただきことができた。パブリックなうどん店で黙食であったのでランチミーティングとはいかなかったが、うどんをすすりながら、皆さんの顔を拝見し、長年一緒に歩んでこられていることをとてもありがたく感じた。

その後、九州から来ていただいた先生を駅まで送るために、丸亀駅へと向かった。
丸亀駅でも、今回のプロジェクトのまとめと製品開発、今後の進め方について話を時間が許される限り、しっかり議論した。

先生が電車に乗られるのを確認し、大阪・兵庫チームも帰路につくことにした。

帰る途中の車内も途絶えることがないほど議論を重ねていたためか、気がつけば宝塚インターまで戻っていた。

今回の香川訪問では、パートナーである素敵な生産者の皆さんに支えられながら今日の私達があることを痛感した。目まぐるしく変わる環境に向けて対応できる資材を産み出し、大切な生産地や植物をまもるために今まで培ってきた経験や叡智を駆使して情熱をもって突き進んでいかなければならない。それが私たちの役割である想うのと、香川のうどんのように、私たちの会社もコシのある企業をめざしていきたい。そのために土台をしっかりさせ、さらに新しいステージに向けて一緒に取り組んでいきたいと感じることができた2日間となった。

バタバタの訪問となりましたが、ご対応いただけた皆様方本当にありがとうございました。
まだまだ進化する新製品の吉報を楽しみにしておいてくださいませ。