四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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先週の初めは、農業や環境分野でのプロジェクトのオファーをいただき、現場を多くまわった。
そして先月末からは、遠く離れた北海道にて、農業分野ではあるが花き園芸ではない新たな分野での取り組みのために北海道を訪れた。
朝一番の飛行機に乗るため、いつものように伊丹空港に向かう。外は相変わらずの雨。いつものことである。少し?かなり?離れた24時間440円という格安駐車場に車を停める。そしてパソコンや資材サンプルを大量に抱え、何とか雨を避けながら歩いて15分で伊丹空港へと到着し、定刻出発の飛行機で新千歳空港に到着。レンタカーを借りて、約80km離れた目的地である新冠、浦河など日高地方へと向かった。
日高地方と言えば日本を代表する競走馬の生産地であり、今回、知人の紹介のもと生産牧場に行くこととなった。
バラエングループとして取り組んできている有機栽培技術やマリネックスというフルボ酸が多く含まれた海洋性珪藻土抽出液などのオリジナル資材が、養豚や養鶏など畜産でも応用されていることから、馬生産や引退馬施設であっても十分その効果が活かされるはずという考えのもと、まずは現場を訪れ状況把握が大切であると、今回の訪問となったのである。
道中、トイレ休憩のため道の駅に立ち寄った際、その近くに、食事ができる「ししゃも小屋」ののぼりが目についた。かき小屋はシーズンになるとよく見かけるが「ししゃも小屋」は初めてである。そしてちょうどお昼時間というのもあり、せっかくなので立ち寄ってみる。
そのシステムはかき小屋とよく似ていているが、食べ放題はなく、まず初めのセットでししゃもが10匹ついてきて、七輪で焼いて食べる。それ以後は、ししゃもを追加で注文し、ひたすら食べるというシステムである。
コスパが良いかどうかは微妙でもあるが、ユニークではあると感じた。ちなみに私は10匹だけで十分堪能できたので、1セットでお店を後にした。
そして、いくつかの牧場の状況を確認しながら静内に到着し、宿泊施設へと入った。
翌日早朝にスタートして、一時間強で浦河に到着。まずは生産牧場である林牧場さんを訪れた。ここでは知人が可愛がっている「イチゴミルフィール」ちゃんが管理されていて、また生産もされている。早速現場を拝見し、私たちの資材などがお役に立てるならと説明したところ、その期待される効果に関心をもってもらうことができた。
その次は、生産牧場とは違う養老牧場を訪問した。
養老牧場とは、競走馬や乗馬クラブなどで活躍した馬さんたちが、余生を過ごす牧場である。人間でいう高齢者施設と似た感じである。
ここでは生産牧場と違った課題がある。多くの馬を悩ませている「フレグモーネ」という難病に我々の技術で効果を出せる可能性があるので、その使い方を話し、もし「フレグモーネ」に効果があるのであれば画期的との言葉をいただき、是非とも研究を進めていこうという気持ちになった。
そして、ここで過ごしている存命中のJRA重賞勝ち馬の最長寿馬「ナイスネイチャ」さんをはじめ、多くの引退馬に直に触れさせてもらうことができた。
このように余生を過ごす馬さんたちの生活、それを支える方々の活動の大変さを垣間見て、多くの学びを得ることができた。
その後は、良血馬でありながら高齢などの理由から種牡馬としての第一線から身を引くことになりそうな「オンファイア」号にも面会させてもらった。そしてとても感動的な展開で競走馬生産に参入し、あるきっかけから「オンファイア」さんと出逢い、行き場を失いそうであった彼を男気で引き受け、夢にむけて果敢に挑戦されているオーシャンズランチの山下さまにお会いすることができた。
馬房などの環境改善に繋げられる研究中の新資材を見ていただいたり、免疫力を高めたり疲労回復や毛艶が良くなるであろう効果が期待できる資材に期待をよせていただいた。
また日高地方の牧場に広がる問題なども教わり、有機での土づくり技術などをうまく組み合わせることで解決に繋げられるのではないかとも考えられ、色んな場面において役立てると確信することができた。引き続き夢のあるオーシャンズランチさまの取り組みに活かしていただければと思う。
そしてこの日の活動を終え、浦河を後にした。静内に戻る途中には、色んな仮説をたてながら、自分なりの知識で解決策を考え、素敵な出逢いを振り返っていた。そして無事宿泊施設に到着。部屋で報告書を作成しながら、静かな夜を迎えた。
翌朝は雨。雨のため牧場の訪問では、思うようにはいかず見学が主になり、昼前から帰路につくことにした。
そして空港近くに戻ってからは、大事なプロジェクトのリモート会議があるため、レンタカーをとめてギリギリまで出席。会議が終了すると同時にレンタカーを返却し、慌てて空港に向かい、何とかギリギリ予約した飛行機に乗ることができた。
機内でも今回の訪問での出逢いを振り返る。様々な課題を持つ馬さんや関わられている方々に初めて触れることができ、学んだことはとても大きかった。今回、馬生産・管理の場面において、直接的・間接的にも、健康な植物や土のちからの役割と必要性が見えてきて、私たちの自然からの産物や培ってきた技術がきっと役に立てると確信することができた。
又右衛門は馬主にはなれないし、利口な経営者にはなれないが、周りに理解されにくいことにでもひたすら打ち込んだり、必要にしてくれるところがあるならば少し無茶なことでもチャレンジする馬鹿にはなれるかもしれない。これからもさらに研究を重ねて、健康な植物や天然由来のもので、社会の課題解決に向けて、様々なことを学びに繋げながら前へ前へ進めて参ります‼️
こんな又右衛門のチャレンジを温かく見守って欲しいと思います。お馬さんのような温かい眼差しで・・・。何卒よろしくお願いします。