四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今日は最近ご縁をいただき、お近づきになったシャンプーハットのてつじさんのプロジェクトに触れてきました。
てつじさんは、本職の芸能以外に、山田錦(酒米)を自ら育て、日本酒まで(それも美味しい)手掛けられたり、京都の綾部市において空き家の再生プロジェクト(アヤベダファミリア https://ayabeda-familia.com/)を起ち上げたり、とてもアクティブに活動されている。
そしてその空き家プロジェクトの一周年を迎えるとのことでお誘いいただき、本日、陣中見舞いをかねて何かお手伝いができればと思い、綾部へと向かった。
綾部へは、宝塚から一般道をひた走る。台風が過ぎ去ったあとで、頭をたれ気味の稲穂や、しずくののった彼岸花を横目に見ながら約2時間で現地へと到着した。
まずは再会を喜び合い、私から1周年のお祝いに、又右衛門特製の金のはさみを手渡したら、とても喜んでくださり、早速シザーケースに入れておられた。
そしてすぐさま、このプロジェクトに参加されている皆さんに一人ずつ丁寧に又右衛門を紹介してくださった。本当に気遣いをされる素敵な方である。
皆さんには、私は植物屋であるということと、野菜の有機栽培や、健康な建築と庭の融合などについて活動をしているとお話をした。通常では「そのような取り組みは大切ですね」と関心されて終わることも多いが、ここに関わる人全てが人や動物の環境を大切にする活動をされていて、私が植物でそのような取り組みをしていることを喜んで、一瞬にして私を仲間に入れていただいたような感じでとても嬉しく思えた。
作業をしていると特製の自動販売機が到着した。その自動販売機はメンバーがデザインされアヤベダファミリアのネームやコンセプトが刻まれている素敵なものであった。
メンバーは各自で着々と作業を進めていく。この写真にある扉はスライドでもなく観音開きでもなく、回転して開くユニークなつくりである。さらに扉には贅沢なまでに煤竹(すすだけ)がたくさん使われている。この煤竹は古民家にあったものらしい。現在、煤竹は数がなく貴重な素材である。素材も良いがコンセプトとデザインも素晴らしいものである。
私は特に手伝えるところがなかったため、庭続きの裏山へと向かった。基本は特に珍しい植物があるというわけではないが、それでも探していると興味深い植物もあった。少し思いついたことがあり、山を降りて、てつじさんに耳打ちすると、とても気に入ってもらえ、早速取り組むということになった。これでまた面白いプロジェクトを一つ加わえることができた。これについてはまた後日紹介します。
少し遅めのランチのため、一緒に地元のおそばをいただきに向かった。それもてつじさん運転というとても贅沢なランチである。
しかもお蕎麦もとても美味しい。最高である。普段は麺類を多くいただかない私だが、美味しさに負けてしまい、気がついたら一杯を平らげてしまった。
そして、また現場に戻り、作業を眺めながら今後の植栽のことを考えながら、再び山へと入り考えてみたりした。
そのような間にも、次々と近くの人がやってくる。中には有機栽培や微生物農法に強く興味を持っている方もおられて「また次はいつ来るの?」と声を掛けてくださる。ありがたい限りである。
地元の人が、街から入ってきた人を遠目に観ながら警戒している光景を、いくつかの地域で目にしているが、ここではそのようなこともなく、多くの人が好意的に関心を持たれている。これもてつじさんの人柄や関わる人の素敵さからくるものだと思う。
少し前までは、私が一方的にテレビから伝わる芸風を観て笑っていただけであったが、ちょっとしたきっかけでてつじさんと知り合い、今まで画面からは伝わらなかった自然や物に対してリスペクトする気持ちや強い想いをヒシヒシと感じることができました。
そしててつじさんの「ゴミと言うものはない。全てが意味あるもの。その全てを活用していく。」という考えに、強く共感することができました。本当に素晴らしい取り組みです。
今回、私は少しの間の腰掛のような関わり方しかできなかったが、そのような私を迎え入れてくれて本当に嬉しく思う。それもこのプロジェクトに関わる方々は、宮大工の方や建築の方、設計士、デザイナー、日本を代表するようなゼネコンや不動産業、電気業、行政の方々などのスペシャリストであり、ユニークな考えやアイデアをお持ちの方々ばかりである。さらに植物に関するメンバーが増えたことにとても喜んでもらえるなど、本当に嬉しい出逢いの1日であった。
てつじさんの立ち上げた「アヤベダファミリア」。著名人や有名企業でありがちな、イメージ戦略のようなものではなく、自らプロジェクトを起ち上げ、自らが先頭に立って推進してくことは本当に素晴らしい。
だからそこに集まるメンバーもまたとても個性的で素敵な方々ばかりというのが腑に落ちる。
てつじさんには本当に感謝ですね。私とのプロジェクトは始まったばかりですが、楽しみがいっぱいです〜。皆さんも乞うご期待です。「アヤベダファミリア」是非検索してのぞいてみてくださいませ。