四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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5日6日、世界遺産で知られる熊野を現地調査とミーティングのために訪れた。
今回は熊野古道に面する場所を保有する知人から、その素晴らしい自然や植物を大切にした取り組みや、まちおこしをしたいという相談を受けての訪問である。
朝、新大阪でパートナーと合流し、車で現地へと向かう。途中でお土産物を購入。和歌山県田辺市内で、ランチミーティングをした後、目的地である中辺路高原へと向かう。
熊野古道の中辺路ルートの入り口である滝尻王子を参拝し、高原のまちへと入る。
高原は山の中腹にあり、40世帯ほどの、自然に囲まれた素敵なまちである。まちに入ると車を停められる場所があり、そこからは熊野の山々が見渡せ、とても素晴らしい眺望である。
そこで高原のまちの説明を受けた後、知人の所有する区域の植生や地盤の確認などの事前チェックを行った。そこには杉やヒノキをはじめ、畑にはシキミが多く植わっていた。
そう、中辺路はシキミの産地である。ただ近年はシキミを出荷される生産者が少なくなり、各地で放棄地も出てきているとのことである。これも何とかテコ入れできないかとも感じた。
簡単にだがチェックができたので周辺の状況を確認しに出かけるため、一旦宿泊地である「霧の郷たかはら」へと向かった。
とても素晴らしい宿泊施設で「日本で行きたい宿TOP5」に入ったことがあるとネットでも紹介されていた。
玄関をくぐるとその素晴らしさが伝わってくる。ここで施設の見学とコーヒーブレイクをして、再び周辺探索のために出かけることにした。
やはり熊野の地でプロジェクトを進めるのであれば、熊野大社本宮は外すことができないため、久しぶりに参拝した。
ちょうど本殿前では舞?を奉納されており、しばし拝見。
そして再び高原に戻り、宿泊施設「霧の郷たかはら」に到着。
入口ではオーナーのジアンさんが出迎えてくださった。とても丁寧なお迎えに加えて、ユーモアあふれる気さくな対応であった。
施設内も案内していただき、ここで開業した経緯や、これまでのご先祖様の活躍エピソードも聞かせていただき、そのスケールの大きさにも驚かされた。
また彼自身も高原のまちを活性化させるために様々な取り組みをしており、感性の近い私たちは意気投合し、今後お互い協力しながら高原のまちを盛り上げていく取り組みをしようということになった。とても楽しみである。
とても盛り上がった情報交換の後、部屋に移動。そこからの景色は最高で、夕焼けがとても美しかった。さらに、透き通った空気のため、夜は星が手に届く距離に感じるぐらいキラキラと輝いていた。本当に素敵なロケーションである。
夕食は地元食材や山採りの山菜などが豊富で美味しい。さらに彼がしばらく暮らしていたスペインでの経験から、新鮮な食材をスペイン風に調理したものも本当に美味しかった。
その後も時間の許す限り、ミーティング行い、終了後は各自部屋に戻ることにした。
翌朝一番は禊のような雨がさっと降り、とても緑が美しい。
朝食をいただき、ホテルにて木工をされる方とのミーティング。
地元の方々との関わり合い方や、土地や木々の有効な利用方法などについてレクチャーを受けとても勉強になった。
本来であれば、この打ち合わせを終えて、午前中で帰阪の途に就く予定であったが、その方の計らいで急遽午後から森林組合や行政の方を招集していただけることになり、各自ランチをとった後に再集合するため、一旦解散した。
そして「霧の郷たかはら」をチェックアウトし、別れを惜しみ、再会の約束をして最後に記念撮影を行った。
二人で話した夢はいつかきっと実現させたいと思っているので、乞うご期待である。
ランチをするために近くのカフェへと向かった。ここは通常は予約でいっぱいであるようだが、うまく着席することができ、美味しい料理をいただくことができた。さらに陶芸の窯をもっており、とても美しい陶器を焼いていたのが興味深い。
食事をしていると、あることがきっかけにオーナーとお話する機会に恵まれた。
来年5月にグランドオープンされるということで、その機会にイベントなどをしていただけないかとのお声を掛けてくださった。素敵なカフェで、食事に陶芸品、そこのガーデンにて、何かユニークな取り組みができればと思っている。
ランチがランチミーティングへと変更になった後、地元の行政や世話役の方々との懇談会が行われた。この土地の歴史や産物などの話を聞き、まちおこしやブランディングについての意見交換会をし、非常に有意義な時間となった。
おまけにミーティング終了後、ご担当の方が現場に同行して指導していただけることになり、予想以上にスピード感を増すことができた。
その後、お世話になった方が作られる木工品などを拝見し、私たちのオリジナル品制作についてなどのお話をすることができた。
移動時間を差し引くと丸1日の訪問であったが、想像以上にうまく事が運んだり、予想外の出逢いもあったり、とても充実した訪問となった。お世話になった皆様、本当にありがとうございます。
さらに今回の私たちの訪問を見守っていただき、お導きいただいたであろう熊野の全てに心より感謝である。