四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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7月23日。東京五輪の開会式を迎えた。
東京での開催が決まってから、今日まで色んなことがあり、それについて様々な意見が飛び交い、私も思うところは多くある。ただそのような論議は今ここではしようとも思わないし、自分の主張をしようとは思わない。ただ1964年に生まれた私には、前東京五輪の記憶はなく、初めての自国開催をとても楽しみにしてきた。
そして開会式をTVで視聴しながら、あらためて五輪のもつ意味を自分なりに考えてみた。
ネットで調べると、五つの輪から構成されている理由は、世界の五大陸を表し、五つの輪が重なり合っているのは、全世界が結束して行われる大会であることを示すとともに、全世界の人たちがスポーツで手をつなぐことで平和への願いが込められていると書かれている。
そしてマークの輪は、WORLD(世界)の頭文字であるWのかたちになるよう配置されたものであると書かれている。本当によくできた素晴らしいマークであると深く感じる。
また、赤は火、青は水、緑は木、黒は土、黄が砂と、それぞれ自然を表しているとのこと。これもまた素敵な表現に思う。土と砂について違いは?と思う人もいるかもだが、農業に携わってきた者からすると、納得できるように思うと同時に、メッセージ性も感じることができる。
個人的には黄色は砂、黒は様々な自然物が絡み合ってできている土そしてそれらで形成された大地とその恵みと理解していて、だからこそWマークの中心にあるのではとも思っている。
また私たち人類は家族、友人、会社、業界など大小の違いはあるが、それぞれの輪を持っている。生活圏、生息地域、国としても同じである。さらにそれは人類だけではなく動物たちも同じ。もちろん植物たちも同じである。
私たち生き物、特に人類は今までこれらの個の輪を護るために、それぞれが一生懸命活動をしてきた。そして時には、自らの輪を強く大きくするために自分本位の活動をしてきた。それも必要な進化の過程でもあると思っている。しかし今の地球をみると個別の輪の力が強く働き、世界中の様々なシーンで飽和状態になり、そのバランスが崩れかけた?崩れている状態であると言える。
互輪にむけて・・・
私たちは、この不均衡な時代から誰一人取り残さない時代にむけて、それぞれの輪が、争うのではなく互いへの尊厳の念を持ち、それぞれへの思いやりの気持ちを強く持たなければならない。
互いを思いやることができる輪が拡がりをもち、やがて大きな一つの輪である“互輪”となることを願っている。そのために自らの役割を全うしたいとあらためて強く想えた。