四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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この日は急遽、新しいプロジェクトの相談で、香川県へと向かった。
香川県と言えば、私が花き業界に入り、花束加工や卸をはじめた頃に、初めて産地へ向かった県である。もう30年以上前のことになる。
当時、お盆や年末の需要期に菊の安定供給をめざしてJAへとの取り組みで伺ったことが、今でも継続していただいているホウナン地区との契約栽培(PHM)のきっかけにもなった。
ホウナン地区とは、仏事用に適した短茎キクの契約栽培プロジェクトなどを全国に先駆けて行ってきており、現在のスタイルになるまで、もう20年以上の取り組みになる。
その頃はそのような活動は全国的では異例であったが、生産者の理解と協力によって取り組みができたことは、双方にとって良い経験となった。その時の苦労によって培われた結束力が今も続いていることを大変うれしく思っている。そのようなことを思い出しながら香川へと向かった。
これだけ菊について書きながら、今回の訪問先は、生産やプロジェクトのパートナーである半田植物園さんである。半田さんはオリーブ生産やレインガーデンなど環境に優しい設計施工などを行っており、私の専門外のことでは多くを学ばせてもらっている。
宝塚を出発し車で約3時間、朝7時から開いているうどん屋さんにさすがうどん県香川を感じながら、無事に半田植物園へ到着した。
まずは新しいプロジェクトである画期的なコンテナについてのミーティングを行った。実物を前に、その製品のポテンシャルや活用法を話し合いながら選定などを行った。この件についてはまた改めてブログで報告をと思っている。
この他にも植物のこと、環境のこと、ガーデンのことを話し合い、しっかりデスクワークを行った。
その後、半田さんの圃場へと向かった。ここには半田さんが生産されるオリーブが植わっている。
そして隣接するハウスでは、今秋に行うあわじ花博20周年記念イベントのひとつ、子供たちとのワークショップにて使用予定の化学肥料、化学農薬を使わずに育てているオリーブ苗が生き生きと育っていた。手間をかけながらしっかり育てていただけていることに感謝である。
そしてこのオリーブは、私がスペインより試験輸入した時のもので、自社の管理地では、あまり適さなかったため、かなり厳しい状態になったオリーブをここに移動し、半田さんの手によって見事に復活させていただいた。さすがの管理であり、この子たちの恩人である。本当にありがたい。
また、ここでは先日来告知をしている準絶滅危惧種である橘の復活プロジェクトにおいて、その苗生産を一手にお任せしている。おかげさまで素敵な苗を安定的に作ることができ、少しずつではあるが、国内に出荷できるようになってきた。
しかしまだまだ十分な供給量には達しておらず、昨年は皆様のご要望に十分お応えできなかったので、今後はさらに拡大をめざしながら取り組もうと考えているのでご期待いただければである。
そして一通りをチェックし、ランチミーティングをすることにした。
やはり香川といえばうどんということで、うどん屋さんをめざしたが、香川にはうどん以外にも名物があることを教えられ、急遽うどんではなく、そのお店へと向かった。
それは骨付鳥である。鶏肉が大好物な私であり、炭水化物よりたんぱく質を好んで摂取しているので、とてもありがたい。さらに美味しいときているので、お昼からとても素敵なパワーを注入されたようなものである。今回は「一鶴」というお店でいただいた。素敵な店内でかぶりついて食べる鶏肉に感動し、ランチミーティングもとてもはかどった。
そしてさらにとても素敵なお店をご紹介いただけた。これは八十場(八十八)名物のところてん専門店である。
森と水と店舗がシームレスなとても素敵な環境を創り出しており、マイナスイオン満載でとても居心地がよい。そしてそこの水を使ったところてんが暑い夏にはもってこいである。
さらにダイエット中の又右衛門にとっては、身にも心にもとっても良いごちそうになり、最近続いている出張の疲れも吹き飛ばしくれた。
このように仕事にとっても、身体にとっても素晴らしい時間をすごさせてもらったことで、プロジェクトも大きく前に動かせそうである。また色んな発想も思い浮かべられ、楽しみがさらに増えた。
終了後はできれば大変お世話になっているホウナンの生産者の皆さんへ陣中見舞いへと向かいたがったが、時間の都合がつけられなかったのと、ただでも暑い中、暑苦しい私が急に顔を出すと、繁忙期前に熱中症になられて困るので、もう少し涼しくなってから再訪問しようと思っている。
それにしても香川は素敵な街であるし、多くの仲間がいて、学ばせてもらえる。私も香川のうどんに学んで、コシのあるプロジェクトをすすめていきたいと思っているので乞うご期待である。