四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.07.14

又右衛門 国立科学博物館へ。窓に映った自分からのメッセージ。

14日は、朝一番から市場での会議、午後から急ぎの新しいプロジェクトの打ち合わせなどのため、人ごみをかいくぐりながら移動し、とてもいい内容のミーティングを行うことができた。

それぞれのミーティングが中身のあるもので、気がつけば全てが時間をおしてしまい、予約していた飛行機に乗り遅れてしまった。何とか最終便に乗ることができ、その機内でブログを書いている。

昨日、前橋工科大学でのミーティングの後、上野で下車し、先日の日本植物園協会の総会で案内いただいた国立科学博物館で開催されている特別展「植物 地球を支える仲間たち」を観覧した。

資料がいっぱいで重いリュックをロッカーに預けて早速特別展会場へと入っていった。

まずは、“植物という生き方”というテーマで始まる。
動かない生活の中で次世代を作るための生き方、光合成のこと、植物と五感、擬態などとても楽しく学ばせてもらえる。

三村先生の言葉で「植物として生きるということは、産まれ落ちてから成長を続ける長い間、同じ場所にいて、晴れの日も曇りや雨の日も、きわめてアクティブな日々をすごすことになる。そのような植物の生き方を紹介したい。」とあり、その言葉の重みを感じつつ植物の生き様を観ることができた。

次には“地球にどんな植物が存在しているか?”というテーマ。

そこには“〇〇過ぎる植物たち”として最高樹高の植物「セコイアメスギ」や、最太の幹の「メキシコラクウショウ」、最大の花の集まりとして「ショクダイオオコンニャク」、最大の花「ラフレシア」、最長寿命の葉「ウェルウィッチア・ミラビス(奇想天外)」などが紹介されていた。もちろん会場が限られているので全てが生体のものではないが、再現された模型や写真で紹介されとても楽しませてくれた。

続いて“植物の形と成長”として、受精や遺伝子、細胞などアカデミックな内容であった。
特に「青いキク」「光るトレニア」には多くの人が興味深く観察していた。是非会場で観ていただければと思う。

そして“植物はどのようにして進化してきたか?”が、とても素敵なイラストなどで紹介されており、“本当は怖い植物たち”として食虫植物やライオン殺し、毒草などの紹介があり、とても楽しませてもらうことができた。

しっかり見れば数時間はかかるので軽装で、メモを片手に観に行くことをお勧めする。会場最後には公式ガイドブックも販売されているので詳しく知りたい方にはお勧めである。

尚、観覧には事前予約が必要のためお忘れなきように・・・

そして特別展の後には、常設展も少しだけ観覧した。時間がなくゆっくり観ることができなかったが、とても素敵な施設で、展示物も迫力満点である。

まるで小さい頃に戻った気分になり、ワクワクしながら色んなことを学ばせてもらえた。そして改めて生き物の命や地球環境に対して考え直す機会にもなった。

そしてとどめに自分の前に古代人がそそり立った。
まるで又右衛門のご先祖さまが、「おい。地球のためにしっかりがんばれ!!」と言わんばかりの顔で現れたような気がしてハッとさせられた。そのような深い意味と学びを感じられる日となった。

追記:前節でこのブログを機内で書き終わり、一段落して窓から、暗い外をのぞき込もうとしたときに、窓に縄文人のような顔が映し出され再度ハッとした。
それは明らかに反射した又右衛門の顔であったが、私には縄文人の顔に見えて、あらためて「地球のために頑張れ。それを決して忘れるな!」と言われたような気がした。