四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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先週、福島・仙台から一旦帰阪し、再度東北へと向かった。
今回も、いつものように朝一番の飛行機に乗るために伊丹空港へ。お土産を買い込んで乗り込んだ飛行機は、迫りくる雨雲から逃げるように東北へと飛んだ。
到着してすぐ契約産地へと向かい、圃場を見た後、食事をいただきながら、今後のプロジェクトを進める予定について屈託のない意見交換を行った。
その中ではとても将来的に楽しみなことが視野に入ってきたのでワクワク感で頭の中がいっぱいになった。さらに美味しい地元料理をいただき、お腹も満たされ最高の気分になった。
そして、次の目的地である安代へと向かった。
安代は日本を代表するリンドウの産地で、海外進出も果たしているなど、とても積極的に生産を行なっている。
今まで安代とバラエンが十数年取り組んできたいくつかのプロジェクトを思い出し、はやる気持ちを抑えて車を走らせた。
夕刻予定通りに安代に到着。リンドウ生産に関わるメンバーから特に懇意にしている人たち数名で今後について話をした。
話の中ではCOVID-19や流通問題による課題も多くあるが、今まで行ってきたプロジェクトは引き続き行いながら、更に新しいものにも取り組んでいこうということになり、これもまたワクワク感でいっぱいである。
そしてこのような時期なのであまり長い会議は控えるべきだと適度な時間で切り上げ、ホテルに戻ることになった。
そして私は、安代の常宿でもある静流閣の部屋で、デスクワークをすることにし、日付が変わる頃に一人温泉につかった。
温泉には誰一人おらず貸し切り状態で、泳ぎこそはしないが、広い湯舟で右に左に動きながら優雅に過ごさせてもらった。
この温泉はとてもいいお湯なので是非皆さんにもお勧めである。
翌朝はとても腕のいい生産者である種市さんに迎えに来ていただき、何はともあれ、とてもお世話になった人のお墓参りをした。
そう、小笠原さん(以後はおがさん)のお墓参りである。
おがさんは花き業界での戦友と言えるほどのお付き合いをしていたのだが、昨年お星さまになってしまった。
私がまた仲卸として駆け出しのころ、又右衛門の取り組みに賛同してくださり、安代リンドウとバラエンの関係を創り上げるために一役買っていただいた人である。そして長年一緒に商品開発などのプロジェクトを行ったり、一緒に海外研修へ行ったりした数少ない仲間であった。
COVID-19で県外移動を自粛する中、今回やっと墓前にて手を合わせることができた。
そして安代リンドウとバラエングループで灯した火は、消すことなく前へ前へと進めていく約束をし、涙が浮かびながらも笑顔でお互いを見送った。
その後、種市さんの圃場を拝見させてもらい、今夏の状況も聞かせていただいた。
試験栽培の品目も多くあり今秋が楽しみである。
そして出荷で忙しい時期なので、圃場を後にすることにした。
その後、十和田近くにある珪石を販売する取引先へと向かった。
ここの十和田水砂はとても水はけが良いにも関わらず、水もち肥料もちが良く、植物の生育にとっても良い。
今春より関西では私たちが販売させてもらうことになったのだが、様々な生産者や造園家の方々から高評価を得ている。
綺麗に整理整頓された工場に、出荷を控えた珪石が多く並んでいた。
まだまだ関西では馴染みが薄いので、この珪石のもつポテンシャルの高さを実感してもらうために今後も積極的に勧めていきたい。
農家から盆栽家まで様々な方々の要望に応えられ、新しい使い方もできるのではと思っており、これもまたとても楽しみである。
工場訪問後は、時間に余裕を持ち、ゆったりと車を進めながら空港へと向かった。
空港への道中は緑が多く、休憩地では草花に触れながら、全く疲れも感じないままにたどり着いた。そして帰りの機内でこのブログを書いている。
今回の東北は、七夕とも言えるような再会ができたのではないだろうか?
コロナ禍における先行き不安の中、スタッフやパートナーのおかげで常に前へ前へと向かうことができることは儲かっているかどうかよりも、もっと幸せである。
又右衛門の頭の中にはまだまだ様々なプロジェクトが詰まっている。楽しみにしていただければと思う。
さ~週末はミーティングが多くあり、週明けの出張の準備もある。確かに忙しく疲れもあるが、今の私にとっては遠足に向かうような気持である。
皆さん。今秋の取り組みを楽しみにしておいてくださいませ(^-^)v