四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.05.21

又右衛門 オリーブ植栽 福島にて。

今回は、福島県楢葉町にてオリーブの移植などを行うために、パートナーである半田氏とともに福島県へと向かった。

福島空港行きの飛行機が減便で時間が合わないため、施工の前日に伊丹空港から仙台空港へと向かい、レンタカーで福島をめざす。

慣れない山道をひた走り、寄り道をしてから、日付が変わるギリギリに宿泊地である川内村に到着。この日の宿も、いつもの「我逢人」。とても素敵なところである。
早々にお風呂をいただき、簡単な打ち合わせの後、布団に入らせてもらった。

翌早朝、近くにあるCafé Amazonの植栽をチェックし、その足で本日の目的地へと向かう。

出発してから約1時間で、オリーブの植栽地である楢葉町天神岬スポーツ公園に到着。施設の方々と地元造園業の方々とチーム又右衛門とで打ち合わせを行い、早速植栽作業に取りかかった。

今回は樹齢約350年のオリーブを中心に、100年オリーブ®7本の植栽である。

植栽の用土は、地元の方が推奨するものを中心に、有機栽培に使用するものを使用。
樹勢回復とph調整には欠かせない「マリネックスミネラルソイル(MM土)」、微生物資材の「植栽用オーレスG」、発根促進の資材を添加して施工を行なった。

オリーブの裏表の指示と角度などの指示を行いながら、手際よく植栽は進んでいく。

そして、今回の植栽計画の陣頭指揮をとりオリーブを招き入れてくれた楢葉町の松本町長が、議会終了後、役職者の方々と駆けつけてくださった。

お昼休憩をはさんで、しばらくして植栽を完了。多くの方々の協力でスムーズに作業を終えることができた。

今回、松本町長がオリーブを招き入れてくれたおかげで、また素敵なご縁が繋がった。とても良い場所に植栽することができたので、オリーブもきっと喜んでくれていると感じた。本当に感謝である。ここで末永く皆さんに愛されながら過ごしてもらい、この地が盛り上がりをみせてくれることがとても楽しみである。

夕刻、本当ならここで今日の仕事は終わりというところだが、朝一番にチェックした川内村のCafé Amazonへと向かい、オリーブの枝抜きなど気になるところのメンテナンスを時間の許す限り行う。

とんぼ返りで約1時間かけて再び楢葉町までもどったころには陽も落ちており、昼間オリーブを植栽した「展望の湯 天神」にて食事とお風呂をいただいた。
ここの温泉はとても良いお湯で、また仕事以外でもゆっくり訪れたいほどである。是非、この近くで宿泊をされる方にはおすすめしたいと思う。

お風呂をいただいた後は、部屋に戻ってデスクワーク。身体を動かした後なので、デスクワークもはかどる。やはり体を動かして植物と土に触れながらの仕事は、疲れるどころか力を与えてくれるのを実感することができ、その後もスーッと就寝することができた。

翌朝、美味しい朝ごはんをいただいた後、帰り際、施設の方々にご挨拶をしていると、その際に色紙とサインペンを渡され、慣れないサインを書かせてもらった。
決して又右衛門は芸能人でも何でもないのでサインに価値はないとは思うが、今回のサインを少しでも価値あるものと思ってもらえるように、これからも植物や人と触れ合いながら一生懸命実直に活動していきたい。
そして雨が降る中、支配人に見送られオリーブくんたちに別れを告げて、この地を後にした。

その後、ほど近いところにある日本でも名だたる「らんちゅう(金魚)」のブリーダーである松本氏のお宅を訪問した。
飼育場所の棚の上は、数えきれないほどのトロフィーやメダルでいっぱいである。正直、私にはらんちゅうの良し悪しを見分けることはできないが、水槽の中を身体をくねらせながら泳ぐ姿の美しさは魅力的であった。
では何故、又右衛門がらんちゅうを・・・ということになるかと思うが、松本氏はマリネックス養魚用を随分前から使っていただいているお客様でもあるので、是非ともご指導をいただきたく、ご挨拶のために訪問の機会をいただいたというわけである。
らんちゅうを前に、松本氏の熱い想いやスペシャルテクニックを聞かせてもらううちに、今まで深く興味がなかった世界へどんどん導かれていった。

このような方にマリネックスを使っていただけることを誇りに思うとともに、必要とされていることに喜びを感じることができた。

その後、プロジェクトの今後の進め方などについてお話しするため、楢葉町のまちづくり公社を訪問。
私たちが推奨する、雨水を有効利用し災害の軽減を可能にするレインガーデンなどによるグリーンインフラについてや、植物のもつ可能性と必要性についてなど、時間ギリギリまでディスカッションをし、とても充実感に包まれながら、楢葉町を後にした。
今回のプロジェクトも、単なる木の植栽ではなく、植栽を通じ、木と人が繋がり、人とひと、街とまちが繋がっていく。そしてそこから新たなストーリーが生まれ、地域の方々によって育まれていく。とても大事なことであると言える。

引き続き又右衛門はこのような活動を通じ、地域との繋がりから多くを学んでいきたいと思っていますので、植栽だけではなく、植物を通じた街おこしを検討される方々は、お気軽に声をかけていただれば嬉しく思います。喜んで又右衛門は参上いたします!