四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今日は、兵庫県立フラワーセンターを訪問した。
フラワーセンターは、兵庫県加西市にあり、花に関する知識の普及および、栽培技術の向上と憩いの場を提供する公園機能を兼ね備えた施設である。兵庫県における花と緑の拠点と言える。
園内は中央の亀ノ倉池をはじめ、日本を代表する食虫植物が豊富な大温室や花壇や樹木園で構成されており、とても素敵な場所である。
訪れた時には鯉鯉(コイコイ)祭りというイベントが開催中で、大池や公園を縦断するように、鯉のぼりが飾られていた。
そして今回の訪問は、食虫植物において第一人者といえる土居先生に会うための訪問であった。土居先生とは、TV番組に二人で出演させていただいた時に、植物への想い、接し方など多くのところで共感し、意気投合して以来のお付き合いである。
今までは、日本植物園協会・総会で顔を合わせることもあったが、COVID-19の影響でそのような機会が減ってしまったこともあり、今回はフラワーセンターを訪問し、お話を聞くことになった。
到着後、大温室を案内していただいた。まずは目が覚めるような鮮やかな色彩の球根ベゴニアたちが出迎えてくれる。本当に美しい。
球根ベゴニアは、学生時代にその透き通ったように輝く花弁に魅入られた植物でもある。
艶やかな色彩のベゴニアゾーンを通り、しばらく進むとソーセージツリーなどユニークな植物に出逢える。
さらに進むと、今回の訪問の目的の一つでもある食虫植物ゾーンに着いた。
自然界を再現したような展示、生き生きとしている食虫植物たちの姿に、さすが土居先生の管理だと素晴らしさを実感し、あらためてその想いや、作品の凄さに驚きを感じた。
屋外ではサラセニアが色づき始めていた。
そのような素敵な植物たちに囲まれながら、植物に恋する者同士、今後の植物園のあり方、私たち研究者の役割などをじっくりお話した。お互いそんなにも若くないので、兵庫県にて活動する者として、残された時間の中で何をしたいか?何ができるか?何をしなければならないかを考え、ともに協力し合いながら進めていこうと話し合った。
淡路花博の20周年、30周年までには、大阪・関西万博や横浜花博もある。その時に花き園芸業界の一員として、植物の代弁者として引き続き頑張っていければと思う。
到着時には風もなく、ぶら下がっているように見えた鯉のぼりが、土居さんと熱い話をした帰り道には、天へと向かう姿に見え、勇気と愛おしさを感じた。そのような素敵な1日を過ごすことができた。
近い将来兵庫県フラワーセンターや土居さんたちと、きっと面白いことができる予感がしている。根拠はないことだが、そう思えるだけでもワクワクしてくる。