四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.05.11

オリーブ “ピレネー” でございます!

今日はCOVID-19の影響もあり遅れていたオリーブの植え替えをするために三田農場へ向かった。

現在三田農場では樹齢100年ぐらいのオリーブから300年ぐらいのオリーブが百数十本以上管理されている。
南は九州、北は宮城、中には日本のシンボリックな施設などへ多くのオリーブがここから旅立っており、素敵な場所で今も元気に過ごしてくれている。

ただ管理場所において、全ての植物が100%元気な状態であるとは言えない。中には管理中に少し元気を落としてしまう場合もあるので、そのような場合は、枯死させないために様々な方法で体力回復をめざす。

今回は、長い間ポットで管理し、多くの人に観ていただいてきたユニークな形のオリーブ “ピレネー”を、回復のために地植えにすることにした。

用土は水はけのよい「真砂土」に「バークたい肥」。これは当然完熟のものを選ぶ。そこに最近植栽現場にも使っていただくことが多くなっているオリジナルの「植栽用オーレスG」。通常の植栽ならこれだけで充分だが、樹勢回復と発根促進のため、植え込み時に傷んだ根を修復させるフルボ酸が主成分の「マリネックス ミネラルソイル(MM土)」を配合して、高植にて植栽した。

しばしこの状態で回復をめざしたいと思う。長年小さな鉢で少しつらい思いをさせてしまったので、ゆっくり静養してもらうことにする。早く元気な姿で再びいろんな出逢いをしてくれることを願う。

皆さんも写真を見ていただきお気づきかもしれないが、このオリーブの幹は地表から少し上で急にくびれたようになっていて、通常のオリーブと大きく違うことがわかると思う。

地表直ぐの幹の直径を見れば樹齢500年以上ぐらいあるように見えるが、くびれた部分を見れば、樹齢50年ほどのように思える。

このオリーブは樹齢約500年。では何故このようにくびれているのかというと、ピレネー山脈の、風の強い地域で育ったためだと現地では教えられた。そのため通常の種よりも乾燥と寒さに強い。さらに枝もクネクネとユニークな形で可愛い。私も少し親近感を感じている。

私たちはこのオリーブを “ピレネー” と呼んで皆さんに紹介しているので、気になる方はご連絡くださいませ~~。

大きく太いオリーブも迫力満点で素敵だが、モンローのようなこのオリーブも魅力的ですよ~~。