四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
MATAEMON'S THINKING BLOG
今日は「地球の日(アースデイ)」。
この日は地球環境について考える日として提案された記念日である。
様々な記念日がある中でも、国や人種、宗教、思想、習慣などの違いはあれど、この日ばかりはみんなが同じ方向を向いて地球のことを考えるべき日で、とても大切な日であると思う。
私は医学者でもないし、環境学者や文学者でもない。政治家や宗教家でもない。地球に生まれ、育てられ住まわせてもらっている一人として感じていることを、地球の日に免じて少しだけ触れさせていただければと思う。
私は園芸家として、またNGOの一員として様々な国を周り、その土地の植物や住み暮らす人びととの出逢いを通じて多くを学んできた。その環境は、高層ビルが立ち並ぶ大都会から、うっそうとしたジャングル、無限に広がる草原まであり、これが同じ地球か?と思うぐらいである。当然それぞれに大事な役割を担っているので、どれが理想で、どれがおかしいとは一概に言えないが、ひとつだけ言えるのは、地球は自体が疲弊してきているということである。これはネットなどの様々な情報からだけではなく、多くの国で自生している植物に触れ、本来自生していた植物が気候の変化と共にその姿を消してしまったりする変遷の痕跡などから読み取ることができる。
普段から環境に関わる活動をしている中、「地球の日」にちなんで、自分なりに地球のことを考えてみた。
仮に地球を一つの生き物に置き換えて考えてみると、そこに住む菌が人類かもしれないとも思える。菌には善玉菌と悪玉菌がある。本来であれば善玉菌として、自然の摂理によってバランスを取りながら、長い年月共生してきたものを、環境に配慮せず自分勝手な開発などする悪玉菌が急激に増殖してしまったため、地球自体の免疫力が低下し、良くない症状が出始めているのではないかと思えて仕方がない。
地球が咳をしたら台風になり、くしゃみをしたら竜巻になり、悪寒がして震えたら地震になり、嘔吐をしたら土砂崩れになり、その慢性的な症状として微熱が続くのが温暖化なのではないか?そのような自分の将来を悲観して時折流す涙が豪雨になっているのではないかとさえ思ってしまう。
そしてその限界が近づいてきたので、自らの身体を護るために様々な形で私たちに警告をしているのではないだろうか・・・・・
私たちは、そういう気持ちで地球環境にしっかり目を向け、永遠に共生していくために、善玉菌を増やし、悪玉菌の活動を抑えることをして、地球の免疫力を高めていかなければならないと思う。
「地球の日」の報道で興味ある記事を目にした。
それは、昨年2019年3月の大気汚染物質の量が、今年2020年3月には低下しているとのこと。この要因は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために行っている外出制限や生産活動の縮小もしくは停止されたことであろうとのことである。そうであるならば一時的とはいえ地球環境の改善につながったと言えるかもしれないと。
新型コロナウイルス感染により、多くの命が奪われ、世界的に大きな影響を与えられてはいるが、それと戦い制圧することに全力を尽くす中でも、そこから得られるメッセージに気づき、行動していかなければならいないのではないかと思う。
国境を越えた相互扶助の精神でみんなが取り組んでいかなければならない。
現在の状況を自然災害や人災であると責めるよりも自分たちが生み出したものであると考え、それらを地球がくれたメッセージとして根本に目を向け、いち早く行動していかなければ、いずれもっと大きな警告が来るような気がして仕方ない。
文明や科学で対処するだけではなく、今こそ自らを見つめ直し、できるところから一歩ずつ行動することで地球の免疫力を高めなければならないのではないだろうか・・・
地球と共に小さな細菌から大きな象やクジラ、名も知られていない草花から何千年も生きてきている大樹まで、生きとし生けるものが尊重し合って末永く共生していくために・・・・・。