四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2019.10.02

又右衛門 スペインへ。2019秋 ③ ナーセリー訪問

機内だけでなくホテルでも寝付けぬ私は、2時ぐらいから目が覚めていたので、朝食ブッフェ会場のOPEN前から並んで一番に入場し、スペインのホテルならではのハムと卵、チーズの朝食に、甘めの菓子パンとエスプレッソをいただいて気合を入れて出発した。

ホテルをチェックアウトすると昨日に引き続きアシスタント役のMakikoさんが迎えに来てくれていて、車に乗り込み、ヌレスの街へと向かった。

海を横目に観ながら一時間弱で目的地であるナーセリーに到着した。

そこに、昨日イベルフローラで出迎えてくれたPacoさんご夫妻が待っていてくれた。

そして気温が上がる前に、日本向けの植物のチェックや新しくリリースされる植物を紹介していただいた。

まずはこの写真を観ていただきたい。どこかで見たような顔を確認していただけたかと思う。

そうこの限られたエリアは又右衛門エリアそして、日本向けに隔離栽培をしていただいている特別なエリアである。この中には特に隔離栽培を義務づけられている植物が入っているわけではないが、私とナーセリーとが協力し合い、病害虫の侵入を防除し、より良い品質で、安全な状態の植物を日本に届けるために取り組んでいるものである。

細かい目のネットで隔離するだけではなく、地上部もモルタルで固め線虫や病気から守るようにしている。もちろんこのナーセリーでは他国向けにこのような取り組みをしてはいない。日本の植物検疫に対する考え方をありがたいほど理解してくれている。本当に感謝である。

そしてその中では、グッドサイズのアガべやユッカ類のデザットプランツが、来年春の来日に向けて、所狭しという感じにならんで待機してくれていた。

そして違うエリアに移動。ここでは多くのサボテン類が管理されていた。

その他に小型のものではアガベやアガベの交配種などがあり、とても興味深く拝見させてもらった。私たちが今までに輸入したことがないものもあり、来春用に追加注文もさせてもらうことができたので楽しみにしていただければと思う。

そしてこれは昨年から準備されているユッカロストラータ“ブルー・スワン”普通の人より顔が大きい又右衛門と比べてもはるかに大きなサイズそして光沢のある葉は凄い。

中々これだけの大きさは見かけることもできないほど稀なので、鉢上げされて運び込まれたものを優先的にチョイスさせていただいた。

更にこれ!先ほどのブルー・スワンのマルチタイプ。さらにボリュームがあり、シルバーに輝いている。さすがこの手の植物で世界中の専門家から支持されているナーセリーである。

3mを超えるこのサイズはかなりの輸送費がかかるので受注をしてからの手配になる。興味がある方は早急にご連絡をいただければと思う。

他にもとても良い感じで枝分かれしたものもあり、ワクワクさせていただいた。

その他ユッカ類やヤシ類を確認し、時間の許す限りナーセリーを歩き植物やスタッフの方々と会話をさせていただいた。

そして事務所でミーティングを行い、遅めのランチへと出かけた。

 

そこにオーナーの家族、親類、友人までが集まり、私たちのことを歓迎してくださり、とてもありがたい気持ちである。

私の好物や飲み物も覚えていてくださり準備までしていただけ、本当に心温まる歓迎会を催してもらった。そして別れを惜しみながら、記念写真を撮り、ナーセリーを後にした。

そして、再び車に乗り込み、バレンシア駅へと向かった。通訳に写真班、ドライバーと何役も務めていただいたMakikoさんともここでお別れ。本当にお世話になり、素敵な時間を過ごさせていただいた。再会できますこと楽しみにしています。そしてここからは帰路につく。レンフェに乗り込み、マドリードに一人で向かう。

そして2時間弱、揺れる車内でパソコンをしていたため少し乗り物酔いをした感じでマドリード駅に到着。そしてホテルへと向かった。

今回はオーストラリアで経験した空港付近での野宿の教訓を活かしてホテルを手配したので、快適な空間で過ごすことができる。

最後の晩餐はカルフールで仕入れたチキンの丸焼き。これを手でちぎりながら食べる。かなり美味しいのだが、ふと部屋の鏡に映った自分の姿を見てみると、部屋の中にいながらも、インディオが狩りをした獲物を焼いて食べているような光景にも見え、感慨深い気持ちになった(笑)

さ~~明日は帰国。あっという間であった。飛行機に乗り遅れないように早めに仕事を切り上げて、夜の街歩きはほどほどにして、休ませていただきます。

では皆さん。おやすみなさい。